スポーティかつエレガント、ハイドロゲン(HYDROGEN)の魅力と定番モデルを紹介

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スポーティかつエレガント、ハイドロゲン(HYDROGEN)の魅力と定番モデルを紹介

カジュアルでありながらラグジュアリーな要素を備えるアイテムが人気のイタリアブランド、ハイドロゲン(HYDROGEN)。”スカル”と”スポーツ”という、一見すると相反する要素を見事に融合させたコレクションで世界的に注目を集めている。今回は「ハイドロゲン」にフォーカスし、その魅力と定番モデルを紹介!!

ハイドロゲンとは

ハイドロゲンは、イタリア発のカジュアルファッションブランド。類まれなるデザインセンスを持つ創業者によって、創業から10年足らずで世界へ名を轟かせるブランドとなった。短い年数で幅広い層に知られることとなったのは、多種多様なブランドと手を組む戦略によるところが大きい。ファッションブランド同士のコラボレーションはアパレル業界でもよく見られるが、フィアットなどの自動車メーカーやチュッパチャップスなどのお菓子メーカーとタッグを組んだのはハイドロゲンが初めてである。ラグジュアリースポーツをコンセプトとしており、カジュアルながら気品のあるアイテムで人気を博している。

ハイドロゲンの歴史

スポーツとレーシングに情熱を燃やすハイドロゲンの創業者

ハイドロゲンは、2003年に設立されたブランド。創業者にしてハイドロゲンのデザイナー兼CEOを務めるアルベルト・ブレーシ(Alberto Bresci)氏は、1977年にイタリアのパドバで生まれた。父と母や叔父は、企業家でありファッション界で活躍するような人物。アルベルト氏はサラブレッドとして生まれたわけだが、若かりし頃は家族と同じ道を歩むつもりは微塵もなかった。しかし、好奇心と情熱、そして世界へと挑戦する野心だけは持ち合わせていたことは確かである。10代でプロテニスプレーヤーになるためにアメリカへと渡ったアルベルト氏は、マイアミで後に世界チャンピオンになる仲間達と共にテニスを学ぶ。しかし、怪我が原因でプロの道を諦めることを余儀なくされた。挫折を味わい、ロンドンへと移り住んだのち、ビジネススクール(European Business School of London)へと入学。そこでF1のスポンサーシップについてのマーケティングをはじめとする、多くの経営学を学んだ。彼がこれまでの人生で得たテニスやモータスポーツに対する知見が、のちにムーブメントを巻き起こすハイドロゲンのアイデンティティへと結びついていくのである。

デザイナー兼CEOアルベルト・ブレーシ氏

ハイドロゲンのデビュー作”Lawyer Shirts”の誕生

アルベルト氏の運命が大きく変わったのは、ビジネススクールでのひとつの出会いだった。その出会いとは、イタリア随一の自動車メーカー・フィアットの元会長の孫であり、のちに世界を代表するファッショニスタとなるラポ・エルカン(Lapo Elkann)氏である。当時同級生だったエルカン氏と仲良くなったアルベルト氏は、ある日「君のおじいちゃんの着古したデニムシャツをくれよ。その生地をリメイクして、イタリア国旗の刺繍を施したシャツを作ろう!」と提案する。こうして、”カジュアルであってもエレガンスを表現できる”ことをコンセプトに、一着のデニムシャツを製作。エルカン氏の祖父ジャンニ・アニェッリ(Giovanni Agnelli)氏がLawyer(弁護士)の異名で呼ばれていたことから、ハイドロゲンの記念すべき最初のアイテムを”Lawyer Shirts”と名付けた。このLawyer Shirtsとスウェットシャツの”Chill out in Paris”を、初のコレクションとしてパリの人気クラブBuddha Bar限定で販売。のちに国際的なブランドとなるハイドロゲンの、小さな船出だった。

前例のないコラボレーション戦略で成功を収めたハイドロゲン

ブランド設立後、ハイドロゲンは”Luxury Sportswear”という先鋭的なスタイルで瞬く間に人気ブランドとなる。さらに、ブランドの名を轟かせる要因となったのが異業種とのコラボレーション。アパレル業界では、レインウェアのケーウェイ(K-Way)やスニーカーのスペルガ(Superga)、ヘンダーソン(HENDERSON)、デュベティカ(DUVETICA)、ギ・ローバー(GUY ROVER)、ルイジ・ビアンキ・マントヴァ(Luigi Bianchi Mantova)などがその代表。自動車やオートバイメーカーではロータス(Lotus)、ランボルギーニ(LAMBORGHINI)、アルファロメオ(ALFA ROMEO)、MVアグスタ(MV AGUSTA)など誰もが知るトップブランドと手を組んでいる。さらにはガムやキャンディのペルフェティ(Perfetti)、チュッパチャップス(chupa chups)、日本のサンリオ(Sanrio)ともコラボレーションしているから驚きである。創業時に手を組んだラポ・エルカン氏とも改めてタッグを結び、共に生み出したフィアット(FIAT)のスウェットシャツは大ヒットを記録した。これまでのファッションブランドでは考えられないような、多種多様な分野のスーパーブランドと組むことでハイドロゲンは大成功を収めたのである。現在はトータルブランドとして、メンズ・レディース・シューズやアクセサリー・キッズ、そしてテニスラインを展開するハイドロゲン。2014年には旗艦店となるアイコンストアをミラノ・ガリバルディ地区にオープンし、国際的に注目される一流ブランドの仲間入りを果たした。

ハイドロゲンのブランド名の由来とは

アルベルト・ブレーシ氏は、ハイドロゲンのブランド名を未来の燃料から名付けた。それは、エレガントなダブルブレストジャケットにスウェットパンツを合わせるといった”ラグジュアリー・スポーツウェア(Luxury Sportswear)”というコンセプトに見事に合致していた。さらにこのブランド名には、同じく燃料の名を持つ有名ブランド「DIESEL(ディーゼル)」や「GAS(ガス)」よりも一歩抜きん出るという野心にも似た強い思いも秘められている。ハイドロゲンの愛称は「H2J」。これは架空の元素記号で、水素の”H2”とジーンズの”J”をかけ合わせたものである。

ハイドロゲンのアイテムの魅力

ハイドロゲンのアイテムの魅力①「アイコニックデザインであるスカルロゴ」

ハイドロゲンのコレクションの中で象徴的なのが、”スカル”のブランドロゴが入ったアイテム。テニスTシャツなどは、かつてプロテニスプレーヤーを目指した創業者アルベルト・ブレーシ氏のバックボーンが窺える逸品だ。

ハイドロゲンのアイテムの魅力②「小物アイテムが充実」

メッセージ性の強いブランドロゴだけに、そのモチーフが入った小物系のアイテムも人気だ。財布やサンダルをはじめ今シーズンよりアンブレラも登場するなど、展開しているアイテムの種類も幅広い。ブランドのらしさを主張しながらも洗練されたデザインは、ブランドのルーツを知らなくても惹かれてしまうファンも少なくない。

ハイドロゲンのアイテムの魅力③「イタリアブランドらしい完成度の高さ」

もちろん、魅力はブランドロゴだけではない。ジャケットやコートなどに見られるデザインやディティールの完成度の高さは、イタリアの一流ブランドのそれである。縫い代の処理にテープ貼りを採用して着心地を向上させたり、内ポケットにメッシュ生地を採用して清涼感を持たせるなど、細部まで行き届いたこだわりはハイドロゲンならではの魅力だ。

ハイドロゲンのコーディネート

王道のロンドンストライプ柄シャツに、ジャージー素材のパーカーを羽織ったスタイル。カジュアル系アイテムが多い組み合わせの中にも、ラグジュアリーさが窺えるのがハイドロゲンの特徴だ。シャツのボタンは全てブランドロゴのスカル型になっている。

ひと目でハイドロゲンのアイテムだと分かる、スカルロゴがプリントされたホッケーTシャツの着こなし。主張の強さと相反して、ジャケットとTシャツをダークトーンにまとめることでシックで大人っぽい雰囲気となっている。

ハイドロゲンが情熱を注ぐスポーツ

ハイドロゲンは、テニスと非常に結びつきが深いブランドだ。テニスTシャツはコレクションの中でも高い人気を誇っており、さらに多くの名テニスプレーヤーをアンバサダーに起用。ファビオ・フォニーニやシネーレ・ボレッリ、フィリッポ・ボランドリ、エイドリアン・アンガーの胸元でスカルのロゴが躍動している。

テニスラインのメイン選手として活躍するイタリアのファビオ・フォニーニ選手(画像差し替えました)

テニスと並んで、ブランドが力を入れているのがモータスポーツ。国際的な知名度を誇るレーシングチームの、ケッセル・レーシングとタッグを組み、ブランド価値を高めている。そこで得たインスピレーションは、ハイドロゲンの新たなデザインに還元されているのだ。

ハイドロゲンの定番モデルを紹介

ハイドロゲン「サイバー ホッケー Tシャツ(CYBER HOCKEY T-SHIRT)」

象徴的なスカルと三ツ星が大胆にあしらわれた1枚。ホッケーTシャツ仕様となっており、袖口には2本のライン、背面には背番号が配されている。カラー展開はブラック、ネイビー、グレー、ホワイト、レッドの5色展開。さらっと1枚羽織るだけでサマになる一着だ。

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ハイドロゲン「テニス Tシャツ(TENNIS T-SHIRT)」

スカルとテニスコートという、アンバランスな組み合わせが独創的な世界観を作り出している逸品。カラーはブラックとレッドの2色で、どちらも袖のブラックカラーがアクセントとなっている。あらゆる組み合わせが楽しめる、まさにラグジュアリースポーツを体現するアイテムである。

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ハイドロゲン「サイバー ホッケー フルジップ フーディー(CYBER HOCKEY FULLZIP FOODIE)」

袖にスカル、背面に背番号が配されたホッケーデザインのフルジップパーカー。ジッパーはセンターの他に両サイドにも備えられており、全ての持ち手にはスカルのモチーフがあしらわれている。柄自体は主張が強めなものの、モノトーンを基調とした色味で落ち着いた印象も兼ね備えている。

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ハイドロゲン「オックスフォード スターシャツ(OXFORD STAR SHIRT)」

小さなスター柄がちりばめられたオックスフォードシャツ。シンプルなデザインなので幅広いコーディネートに合わせることが可能となっている。前立て部分にはさり気なくブランドロゴを配置。カジュアルに着こなしても良いが、ワイドスプレッドカラーなのでタイドアップスタイルもばっちり決まる。

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ハイドロゲン「ミリタリー カモフラージュ デニム(MILITARY DENIM)」

ダークトーンのブルーデニムに、うっすらとミリタリー柄が配された独創的な一本。ややゆったりめの腰回りにテーパードの効いたシルエットで、快適な履き心地ながら美しく見せることが可能だ。一般的なデニムとは一味違うデザインで、独自の個性を発揮できる。トップスはジャケットやTシャツ、足元はスニーカーから革靴まで、幅広いスタイルをカバーできる汎用性の高いアイテムである。

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ハイドロゲン「サングラス セント・バーツ ブラック(SUNGLASSES SAINT BART black)」

アイウェアブランドの雄、JPLUSとのコラボレーションによって生まれたサングラス。洗練されたディティールで、男らしさを間違いなく格上げする。サイドフレームに配されたスカルのモチーフが、このブランドだけのアイデンティティを表現。カットソーやシャツの胸元に掛けるとコーディネートのアクセントになる。

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ハイドロゲン「アンブレラ(UMBRELLA)」

ハンドル部分にデザインセンスが凝縮された珠玉の逸品。ストレート型の持ち手には、ミリタリーテイストのスカルモチーフとストラップが備えられている。傘を開いたときの優雅さも実に見事で、デザイン面だけでなくフレームなどの造形にもこだわっていることが窺える。飽きの来ないブラックカラーで、雨の日が待ち遠しくなる名品だ。

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