メンズファッションにおいて避けては通れない定番アイテム「ジーンズ」。経年変化による表情の変化はもとより、素材やデザイン縫製など、こだわるポイントによってチョイスに差が出るアイテムだ。男なら末永く付き合える間違いない一本を選びたいところ。そこで今回は高感度な男性の間で人気上昇著しい「DENHAM」にフォーカスして魅力やモデル別の特徴などを紹介!
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DENHAM(デンハム)とは?
英国生まれのジェイソン・デンハム(Jason Denham)が2008年春にオランダでスタートしたデニムブランド「DENHAM(デンハム)」。
ジェイソン・デンハム氏のキャリアはジョー ケイスリー ヘイフォード(Joe Casley Hayford)のワークショップにおける生地の裁断から始まる。その後、ペペジーンズ (Pepe Jeans)のプロダクトマネージャーを務め、Clinic+を設立。Clinic+では世界最大のファッション業界大手企業体のLVMHやSwift denim&Kuyichiブランドのデニム市場にて明確な位置付けを確立するなど、デニムにおける技術・企画・プロモーションなどあらゆる面で「ジーンズ界のプロフェッショナル」として着実にキャリアを積んできた人物だ。
drapersonlineまた、18歳の頃から自分のデニムを作ってしまうなど、デニムへの並々ならぬ愛情は昔から一目置かれるもので、周りからは「デニムオタク」とも言われているらしい。また、世界的なヴィンテージデニムコレクターとしても有名だ。
ブランドコンセプトはデニムの織物が発想元であり、伝統的な職人の技術の尊重、また新たなデザインの創造という信念が基点になっており、テーラーメイドの様なフィット感のある着心地と高いデザイン性を両立。ファッショニスタはもちろん、いわゆるデニムフリークに至るまで多くの人々を魅了するアイテムを展開。ロゴのハサミは、服を作る際のテーラーの鋏(はさみ)を参考にデザインされている。ちなみに、デザイナーは仕事で日本製の裁ちばさみを使用している。
日本国内では代官山にフラッグシップショップを構えているので、東京在住者のみならずデニム好きなメンズなら足を運ぶ価値アリだろう。
デンハム フラッグシップショップのインタビュー動画
デンハムの魅力「デザイン、ディテールへのこだわり」
denhamjapanデンハム こだわりのディテール1「バックポケットにアイコンのはさみの刺繍」
ブランドのアイコンでもあるはさみのマークが刺繍されている位置と、切り替えが切り取り線をイメージさせるディテールがまた魅力的。この刺繍は691針/ステッチで制作されており、質の高さも伺える。
デンハム こだわりのディテール2「オリジナルのフロントボタンやリベット」
金属部品にも細部までのこだわりを感じ取れるデザイン。
デンハム こだわりのディテール3「見えない袋布にもプリントする徹底ぶり」
前ポケットのスレキにはもちろん、ヨークの裏面や、バックポケットの裏地にまでプリント。一般的なジーンズのバックポケットにはない裏地を付けるところもデザイナーの拘りを感じる。
デンハム こだわりのディテール4「レザー製の革パッチ」
全てのジーンズの右後ろベルト上にブランドロゴの刻印が施された牛革パッチが叩き付けられている。
このパッチも色分けがされているが、どのように分類なのかが気になるところ。どうやら黒パッチが洗い加工が施されたイタリアモデル。白パッチがノンウォッシュ、つまりヴァージンデニムに使用されているようだ。また、限定生産のオールジャパンモデルは豚皮の茶パッチなど細部までこだわり続ける姿勢は素晴らしいものだ。
heddelsデンハム こだわりのディテール5「縫製の仕様も美しい」
裾はチェーンステッチ、脇は割り仕立て、内股は巻き縫い。セルビッチデニムのジーンズの場合、ロックミシンの糸が見えずロールアップしたときの足元がすっきりした見栄えに。また前開きはボタンフライに加え、ワンピース仕立てという一枚の生地で丈夫な作りに。
デンハム こだわりのディテール6「シグネチャーモデルのデザイン性に他との違いあり」
立体裁断により、裾や膝裏にダーツが入ることで、より身体に馴染み美しいシルエットを表現。手の形の構造を重視して設計されたバックポケットなど、一般的なジーンズと比べ、デザイン性、機能性が充実している。
warfashionDENHAM魅力「徹底研究された”リアルな”色落ちと経年変化」
藍染めが薄くなり、自分のオリジナルの一枚に育てる事が出来るのもジーンズの良さだが、DENHAMはその藍染めにも特別なこだわりが垣間見える。モデルやカラーごとにイタリアと日本の最適なデニム工場との共同生地開発に注力しているのだ。
また、他のジーンズメーカーはブラックボックス化して外部に公開することが少ないデニム生地の詳細情報をDenham Garment Libraryであえて公開しているのもデンハムの自信や姿勢を示す特徴のひとつだ。
また、洗い加工技術も注目すべきポイントだ。デニムの使い方によって生じる様々な経年変化のパターンを細かく研究し、忠実に再現。擦れて色が落ちていく箇所は勿論、その色落ちのトーンバランスまで重点的に研究、計算された賜物こそがデンハムのジーンズなのである。
デンハムがディテールに対するこだわりを表現した動画が公開!
デンハム ジーンズ人気モデル紹介
デンハムにはシルエットや素材によって様々なモデルが存在するが、今回は主要なモデルをピックアップして紹介。
デンハムのジーンズ代表的モデル「BOLT」
DENHAMの中で一番細く、スキニーブームの中でも、他と差別化をはかるにはうってつけのモデル。
denhamthejeanmakerシンプルな設計により、シルエットがより洗練されている。全体的に表面に出るデザインが省かれることで、ブランドコンセプトの職人の技術がより映える一本に仕上がりに。細いながらもウレタン混のメイドインフランスの生地を使い、履きやすく上品に洗練されているので様々な分野に合わせやすいのも特徴だ。▶︎DENHAM「BOLT」の購入はこちら
デンハムのジーンズ代表的モデル「RAZOR」
現在、日本で一番人気の高いモデル。テーパードシルエットが特徴だ。
denhamthejeanmakerウエストから裾にかけて絶妙に絞られていくテーパードデザインがアイテムの造形として美しいという点に加え、日本人の体型に似合いやすいことも人気を後押しする。普遍的なデザインの中に、ブランド独特の洗練されたディテールを体感出来る一本なので、デンハムのデニムを初めて購入するなら有力な選択肢になるだろう。▶︎DENHAM「RAZOR」の購入はこちら
デンハムのジーンズ代表的モデル「SHANK」
ウエストはレギュラー、膝はスリム、裾はスキニーとそれぞれのフィットを一つにまとめたモデル。
denhamthejeanmaker
ウエストから裾までの絞りは変わらないので、現代的な綺麗なラインを出したいニーズに適している。▶︎DENHAM「SHANK」の購入はこちら
デンハムのジーンズ代表的モデル「DRILL」
ストレートモデル。飽きの来ない定番型。男らしさを出すには外せないモデル。
denhamthejeanmakerジーンズ特有の使い込みによる馴染みを実感出来るオーソドックスなジーンズとも言える。DENHAMが公式サイトにて、ファブリック情報も載せているモデルでもあり、特にセルビッチモデルにおいては一番力を入れている。▶︎DENHAM「DRILL」購入はこちら
デンハムのジーンズ代表的モデル「SKIN」
RAZORと形は同じモデルながらも、裾、膝裏のダーツ、7角形ポケットなど、DENHAM独自のシグネチャーディテールを施されたモデルだ。
denhamthejeanmakerデンハムの細部へのこだわりなど、ブランドをディープに体感するにはこの一本は外せない。▶︎DENHAM「SKIN」の購入はこちら
デンハムのジーンズ代表的モデル「TOKYO」
日本人の体型へのフィットに加え、TOKYOらしさを意識したデザインのモデル。ウエスト、太ももにゆとりを入れて、ストンと落ちるようなシルエット。股ぐりにマチが入り可動域の向上、切り替え、後ろポケットに玉縁を採用するなど、ひとクセのあるデザインがポイント。
denhamthejeanmaker日本にフラッグシップショップの開店など、モデルの名前にTOKYOを入れるなど、日本の伝統技術も重んじている態度も感じ取れる。▶︎DENHAM「TOKYO」の購入はこちら
DENHAM(デンハム)公式ジーンズ各モデル紹介動画
デンハムのジーンズアフターサポートサービス
購入後のケアも欠かさないのがDENHAM。大体のショップでは購入後のお直しなどは別対応になることも多いが、DENHAMはその対応も万全だ。裾上げのサービスから、洗いまでもサポートしてくれる。
代官山のショップでも、アムステルダムから持ち込まれた桶、洗剤等を駆使して、手洗いで一本ずつ丁寧に洗濯をしてくれると同時に愛用ジーンズの状態や保管方法なども詳しく聞ける。デニムを末永く履きつづけるための体制が用意されていることもデンハムの大きな魅力のひとつだ。