ハードなイメージが強いダブルライダースよりもシンプルでコーデに取り入れやすいシングルタイプのライダースジャケット。2013〜2014年頃に流行したノームコアブームが再来し、“ネオノームコア”時代の到来が兆しを見せる近年、シングルライダース人気が勢いを増しているという。今回はそんなシングルライダースの傑作、JAMES GROSE(ジェームスグロース)の「ドーバー」にフォーカスして、その魅力を紹介!
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英国最古のレザーウェアブランド「ジェームスグロース」
1876年に、ジョセフ G. グロース氏によってイギリス・ロンドンで誕生した老舗レザーウェアブランド「ジェームスグロース」。19世紀末から20世紀にかけて、モーターバイク、パーツのディーラーとして成功を収め、UKモーターサイクル全盛期にはウェアやアクセサリーを扱うリテーラーとして人気を集めた。1950年代にはロンドン有数の専門店として親しまれていたが、60年代頃からの英国全土を襲った不景気の煽りを受け、1971年に一度幕を下ろすことに。その約40年後、工場に保管されていたジェームスグロースのアーカイブが見つかったことをきっかけに2016年に復活を遂げた本格派レザーウェアブランドだ。
ミニマルなシングルライダースの代表格、ジェームスグロース「ドーバー」の魅力
当時のアーカイブとして唯一残されていたライダースジャケットがシングルタイプであったことから、復刻後はシングルタイプのレザージャケットを豊富にラインナップするジェームスグロース。今回紹介する「ドーバー」は、数あるモデルの中でも装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴で、往年のファンはもちろんのことライダースジャケット初心者でも取り入れやすいことから、ブランドの中でも特に人気を高めているのだそう。“究極の普通”を追求したノームコアが再来の兆しを見せる今の気分にマッチしているのも、人気が上昇している理由のひとつだろう。そんなドーバーにどういった魅力が秘められているのか、詳しく探っていこう。
ジェームスグロース「ドーバー」の魅力①「あらゆるディテールを排した端正かつミニマルなデザイン」
ドーバーの魅力と言えば、一目見て分かる通りの超ミニマルなデザイン。ディテールはフロントのダブルジップ、強いて装飾らしい部分を挙げるとすれば、袖のジップと襟のチンストラップのみの一切無駄を感じさせないシンプルな顔立ちが最大の特徴だ。ポケットは全体のバランスを崩さないように、脇の切り替え部分にスタイリッシュなスラッシュポケットを採用。手をさっと入れやすい絶妙な位置に配置されている。あらゆるディテールを除いてシンプルを追及したそのルックスは、ライダースジャケットならではの男らしさの中に優美な上品さを感じさせる。男らしいカジュアルスタイルはもちろんのこと、キレイめからモードなスタイルまで幅広い着こなしにハマるので、これ一着あれば様々なレザージャケットコーデを長年楽しめること間違いなし。アウターとしてTシャツやニットの上にバサッと羽織るだけでもサマになり、ロングコートの下に忍ばせてレザーをチラ見せする玄人な重ね着に使うのもアリだ。
ジェームスグロース「ドーバー」の魅力②「モーターサイクルウェアの歴史を感じさせる伝統的なサイジング」
キレイめに着られるデザインながら、1876年に創業した老舗ブランドならではの歴史を感じさせるこだわりのサイジングも見逃せないところ。バイクにまたがって腕を前に伸ばした状態を想定し、着丈と袖丈はやや長めに設定。身幅は体に適度にフィットする無駄のないサイズ感にすることで、野暮ったさを感じさせないすらっとしたシルエットに。さらに、肩の可動域を立体的に仕上げることで、ライダースジャケットに起こりがちな動きにくさも解消。フロントのダブルジップや袖ジップの開き具合を調整することで、その日の着こなしやシーンによってバランスをチューニングできるのも嬉しい。ファッション性がありながらも、バイク乗りのための伝統的な作りがベースになっているのも男心をくすぐられるポイントだ。
ジェームスグロース「ドーバー」の魅力③「好みの質感が選べる4種類の高品質レザー」
ドーバーには「シープ」「カウ」「ホース」「カウ・スエード」の4種類の高品質レザー素材がラインナップ。どれも食用に育てられた動物の皮革を再利用したもので、現代に合ったエシカルな素材選びも特徴だ。生後1年以上の羊の革を採用したシープレザーは、きめ細かくしっとりと吸いつくような表面感で、厚みがありながらも軽くてしなやかな着心地が魅力。出産経験のある生後2年経過したメス牛を加工したカウレザーは、オス牛に比べて薄く柔らかいため肌馴染みが良い。高級皮革と言われるホースレザーは、強度や耐久性に優れており、シープやカウとは一味違うリュクスなシボ感が魅力だ。また光沢感のあるレザーとは異なるカウ・スエードも展開。温もりのあるカウ・スエードは、ハードな印象のライダースジャケットの印象をガラリと変え、カジュアルな雰囲気を醸し出す。見た目や着用感など、それぞれの革に異なる良さがあり、自分にしっくりくる素材を見つけやすいのも、4種類のレザーを揃えるドーバーならではだ。
ドーバーを長くキレイに保つためのケアのススメ
シンプルなデザインゆえ、レザーの質感が目立つドーバーは手入れも重要。まずはブラシで表面の汚れを取るのだが、この時使うブラシは柔らかくて弾力とコシのある馬毛がおすすめ。その後、柔らかい布にリムーバー(汚れ落とし)を付け、全体に軽く薄く伸ばして汚れを優しくふき取っていく。ライダースジャケットの場合、特に袖口と襟部分は汗や皮脂などで汚れがたまりやすいため、そこをしっかりとケアするのが大切だ。最後に保湿クリームを塗布して革に潤いを与えれば、傷が付きにくく深いシワができにくい、しなやかで光沢感を放つレザーに。経年変化が楽しめるレザー素材のライダースジャケットはきちんと手入れすることで、より味わい深く、長く寄り添える相棒となる。
ジェームスグロースのジャケットを試着し倒せる「THE・試着会」が今季も開催決定!
毎度大盛況で、来場者の満足度が非常に高いジェームスグロースの試着イベント「THE・試着会」。2024年SSシーズンも東京・名古屋・福岡の3エリアでの開催が決定し、今回で第6回目を迎える。会場には、今回の記事で紹介したドーバーをはじめ、公式オンラインストアで販売されている商品がフルラインナップで登場。カウ・ホース・シープの3種類のレザーの中から豊富なサイズバリエーション※で試着し倒せる内容となっている。ジェームスグロースのジャケットを全モデル思う存分試着できる機会は他にないため、購入を検討している方はぜひ足を運んでみては?今回も「THE・試着会」は完全予約制となっているので、予約についてはイベント特設ページよりチェック(特設ページは2月9日公開予定)。
※一部モデルについて、全てのサイズ見本が揃っていないものも有り
「THE・試着会 Part.6」開催日時・場所
・福岡
開催日時:2024年3月2日(土) 12:00〜18:00
会場住所:福岡県福岡市中央区今泉1-21-10 ウイングボックス天神 7F(Map)
予約開始:2月16日(金)
・名古屋
開催日時:2024年3月9日(土) 12:00〜19:00
会場住所:愛知県名古屋市中区栄3-25-29 SKBLD 3F(Map)
予約開始:2月16日(金)
・東京
開催日時:2024年3月16日(土)、23日(土) 11:00〜18:00
会場住所:東京都港区南青山5-11-9 内田ビル 1F(Map)
予約開始:3月2日(土)
予約などの最新情報については、公式オンラインストアのニュースページ&公式Instagramにて情報公開予定なので、お見逃しなく。