何かとマナーや決まりごとが多いスーツの着こなし。実はスーツジャケットに複数付けられたポケットにも色々な作法や、意味を持つディテールがあるのをご存知だろうか?腰ポケットのフラップは外に出すのが正解か内にしまうのが正解か、チェンジポケットの本当の役割は何なのか…。今回は、スーツのポケットにまつわる話にフォーカス!
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スーツのポケットには扱いのマナーや、あまり知られていない役割があった!
着こなしのルールやクラシックなスーツの定義など、何かと決まりごとが多いスーツ。どんなスーツにも取り付けられているポケットも例に漏れず様々なマナーや定義が存在する。そんなスーツポケットにまつわるタメになる話を4つの項目に分けて紹介していく。
スーツポケットのタメになる話①「腰ポケットのフラップ(フタ)はどう扱うのが正しい?」
スーツのジャケットの腰部分に取り付けられているポケット。その中でもっとも一般的と言えるのがフラップポケットだろう。このフラップ(フタ)、実はシーン別で外に出すか内にしまうかのルールがある。まず、フラップを外に出すのは基本的に屋外にいる際のあしらい方である。このフラップは、屋外での着用において雨やホコリなどの異物がポケットに入ることを防ぐためのディテール。逆に屋内にいる際にはフラップをしまっておくのが正式なマナーとされている。ただ、現代ではそこまで気にされることは滅多になく、フラップは外に出したままで良いとされている風潮も。部屋に出入りするたびにフラップを出し入れするのが億劫だという方は、基本的に外に出しっぱなしでも問題はないだろう。そしてスーツジャケットのポケットは、基本的にポケットが膨らむような物を入れるのはNG(財布など)。スーツのスタイルを維持するためにもこれは必ず守りたいところ。
また、腰ポケットは本来フラップがないノーフラップポケットがもっともフォーマルであるとされており、室内で着ることを前提とされたスーツにはこの仕様が採用されることが多い。例えばフォーマルスーツの代表格であるタキシードなどは、大抵がこの仕様を取り入れている。こんな話も蘊蓄として知っておくと、どこかで話のネタににあることはあるかも?
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スーツポケットのタメになる話②「腰ポケットの種類はどんなものがある?」
①で紹介したフラップ、ノーフラップの他にも腰ポケットには種類がある。例えばカジュアルなスーツで多く見られるのはパッチポケット。スーツの生地の上に共布を乗せて縫い付けることで作ったポケットのことで、コットンやリネン、サマーウールなどの春夏スーツに多い。下のスナップをご覧の通り、インナーにカットソーをレイヤードしたようなカジュアルダウンした着こなしによくマッチする。
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他にもポロコートのようなディテールで、パッチ&フラップポケットという種類も。これを採用するとサファリジャケットのようなルックスに仕上がり、洒落者の中にはカジュアルスーツのアクセントとしてオーダースーツでアレンジする男性もいる。
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他にも腰ポケットの一種でチェンジポケットというディテールも存在するが、そちらは次項にて。
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