すっかりメンズ着こなしの定番としての地位を確立した感のある「スーツ」&「スニーカー」の組み合わせ。ジャストサイズのスーツに上質な無地の白Tシャツ、白スニーカーを合わせたコーディネートは間違いないものの、ときにはテンプレから少しヒネリをきかした装いを楽しみたい日もあるはず。そんな半歩先行くスーツ着こなしを模索する読者に向けて、今回は最新スナップの中でも新鮮でおしゃれと編集部が感じたコーデから進化要素を抽出し、紹介していく。
スーツ&スニーカーの進化要素①ジャケットはより軽やかな仕立てに!
スーツ着こなしの顔とも言えるテーラードジャケット。カジュアルなジャケット着こなしが浸透した背景から、多くの有名ドレスブランドが仕立てを簡素化したスポーティなスーツ・ジャケットを展開している。その中でも最近では、芯地を必要最小限まで省くだけでなく、袖ボタンや胸ポケットのディテールを簡素化して軽やかに仕上げたスーツ・ジャケットが注目の的に。下のスナップは「HYDROGEN」の創設者アルベルト・ブレーシ氏のスーツ&スニーカー着こなし。彼が自身の名を冠して2023年に立ち上げたブランドのセットアップスーツのジャケットは、ストレッチ性の高いナイロン生地で仕立てられており、仕様は袖裏まで裏地を無くし、胸ポケットを省き、袖を筒状に仕立てるという、とても軽やかな仕上がりとなっている。
スーツ&スニーカーの進化要素②パンツのシルエットはユルく、長く!
スーツ着こなしにおいて、決して目立つ存在では無いものの、全体のスタイルを大きく左右する存在であるスラックス。2024年は腰元から裾幅までワイドで、足元にクッションができる程度に丈が長いシルエットのスラックスを穿く洒落者の姿が散見された。例えば、裾幅は24~26cm程度といったスラックスの中では太めとされるシルエットが狙い目。カジュアルな着こなし用に新たにスーツやスラックスを調達しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみて欲しい。
スーツ&スニーカーの進化要素③合わせるインナー、シューズの自由度が高まる!
スーツ&スニーカーの着こなしが浸透しはじめた頃は、インナーは丸首で滑らかな光沢のある生地を使用した白無地Tシャツ、スニーカーは革靴ライクなシルエットで洗練されたデザインのレザー製がお約束だった。しかし、スーツ着こなしの解釈が広がった現代では、下のスナップのようにメッシュ地のトップスやハイテク顔のスニーカーを合わせる着こなしもアリな風潮になりつつある。
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個性的なソールデザインのスニーカーで遊び心を
ストライプ柄を取り入れたダブルブレスト仕様で貫禄のあるスーツスタイルの足元に、Maison MIHARA YASUHIROのスニーカーをセットして個性を演出。白を基調としたシンプルなカラーリングを選ぶことで、個性的なデザインでありながら悪目立ちしないように調整したバランス感、ぜひ参考にしたい。
セオリーを意識したスニーカーチョイスで洒脱なハズしを実現
ベルトとシューズの色味を合わせるというスーツ着こなしのセオリーを意識したかのような「スーツ」&「スニーカー」の着こなしをピックアップ。ゼニアのTriple Stitch™ スニーカーの定番カラーとして知られるオフホワイト ディアスキンは、オフホワイトを軸としながら随所にブラウンを取り入れているため、ブラウンベルトを合わせたスーツ着こなしの足元によく似合う。
キャップとハイテクスニーカーの組み合わせでストリート気分を加速
ロサンゼルス レイカーズのニューエラキャップに、ナイキのハイテクスニーカーをセットして、ストリートテイストをプラス。あえてノータイ、ノーベルトで着こなしてエフォートレス感を演出することで、キャップとスニーカーを馴染みよくまとめて。
秋冬の着こなしはスウェードスニーカーに注目を!
暖かみのある装いに仕上げたくなる秋冬のスーツ&スニーカーの着こなしでは、スウェードアッパーのスニーカーが大活躍。イマの気分に寄せるなら、アディダスのGAZELLE、オーセンティックに仕上げるならCAMPUSあたりが狙い目だ。こちらの御仁は、微起毛感のある生地のキャップを選んで、全体の統一感を演出している点も参考になる。
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