イマ再注目されているMA-1。なかでも、コスパグッドで取り入れやすいモデルとして人気を博しているのが「ALPHA INDUSTRIES(アルファ インダストリーズ)」のMA-1だ。今回はそんなアルファ インダストリーズのMA-1をテーマに特徴や注目の海外着こなしスナップをピックアップ!
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アルファ インダストリーズとは?
「ALPHA INDUSTRIES(アルファ インダストリーズ)」は、1954年にアメリカで設立されたアパレルメーカー。1959年に工場を開設して以来米国防省から軍用ジャケットの製造を受注し、1960年代半ば以降には米国の陸・海・空軍パイロットが使用するMA-1フライトジャケットの生産を実質的に担っている。現在までにMA-1、M-65、N-3Bなど軍用ジャケットを総計で4千万着以上生産。但し、現行販売されている商品は軍用規格(ミルスペック)と異なる民間向けのタウンユースモデルが大多数を占め、日本国内においてはエドウインがライセンスを保有しビジネス展開している。
アルファ MA-1の特徴①「摩擦に強く発色の良いナイロンツイルとレスキューオレンジのライニング」
人類史上初のナイロン素材を採用したと言われているB-15の後継モデルであるMA-1。戦闘機のパイロットが狭いコックピットの中でも動きやすいようにと開発された柔らかで摩擦に強いナイロンツイルのアウトシェルと、墜落事故など不測の事態が発生した際に裏返して着用するためのリバーシブル仕様として国際救難色(レスキューオレンジ)のライニングが採用されており、これがアルファMA-1の最大の特徴だ。しかし、このレスキューオレンジのライニングは初期モデルにはなく、採用されたのは1963年以降に製造されたJ-8279以降のMA-1から。そしてその数年後、1965年11月に勃発したベトナム戦争によって米国防省からの受注が爆発的に増加し、アルファインダストリーズのMA-1は飛行服史上最も完成された普及の名作として不動の地位を確立する。
アルファ MA-1の特徴②「シガーポケットとレッドタグ」
B-15の後継モデルとして開発された当初から今日まで受け継がれているアルファMA-1のディテールの一つが、エマージェンシーキットやタバコを収納できる左腕に装備されたジッパー付きのシガレットポケットだ。通常、このポケットのジッパーの引き手には赤いタグがつけられており、これは戦闘機に搭載されているミサイルや爆弾などが誤操作で発射しないよう安全装置に付けられるもので、そこには「REMOVE BEFORE FLIGHT(飛行前に外せ)」と記されている。
アルファ MA-1の特徴③「狭いコックピット用に設計されたショート丈のシルエット」
戦闘機の狭いコックピット用に設計されたコンパクトなショート丈のシルエットもアルファMA-1の特徴と言えるだろう。近代化が図られたそのスタイルはBー10から受け継がれてきた襟のムートンを省略し、その代わりに袖と裾に施されたリブによって優れた防風・防寒性を実現。さらに着丈を短くすることで複雑となった様々な計器類が確認しやすくなり、そのコンパクトなシルエットは戦闘機操縦のパフォーマンス向上に大きく貢献している。
ここからはそんなアルファのMA-1を着用した注目の海外着こなしをピックアップ!
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