登山だけでなく、突然の雨や室内外での激しい気温差、強いビル風などによって意外にストレスが溜まりやすい都市生活を快適に過ごすのにも重宝するマウンテンパーカー。今回はマウンテンパーカーが人気のブランドから、山から街にかけてリアルに使える機能性とファッション性を両立した逸品にフォーカスし、今季買いのおすすめモデルを紹介していく。
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登山者からシティボーイまで。「マウンテンパーカー」は万人に愛される秋冬の鉄板アウター
マウンテンパーカーは、その名の通り登山での使用を想定して撥水や防風、ストレッチといったあらゆる機能を備えたフード付きジャケットだ。過酷な環境下でも快適に過ごせるように考えて設計されたマウンテンパーカーは、山に限らず街でも快適な着心地を提供することから、タウンユースのニーズが年々高まっている。ここ数年ではアウトドアブランドが山だけでなく街着としての使用を想定したデザイン性の高いマウンテンパーカーを展開。旬なスポーツMIXの着こなしとも相性が良く、昼夜で寒暖差の激しい春や秋シーズンを快適に過ごせるマウンテンパーカーは、秋冬アウターのお供として1着は所有しておいて損はない。
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街での着用がメインの方に向けて「ファッション性」と「機能性」を両立したマウンテンパーカーを厳選!
マウンテンパーカーと一口に言っても、過酷な環境下におかれる登山での着用を想定した本格スペックから、マウンテンパーカーの型だけを採用した機能性が低いファッション用途のアウターまで様々な種類が展開されている。さらにマウンテンパーカーの元祖を調べると1968年にシエラデザインが発表したコットン&ポリエステル素材の“60/40クロス”を採用したパッチポケット付きのレトロな顔立ちのマウンテンパーカーがヒットするが、現代ではマウンテンパーカーと言われてGORE-TEX™などの防水素材を採用した近未来感のあるデザインを思い浮かべる方のほうが多いと筆者は感じる。
以上のように「伝統的な型」「機能を追求した近未来的なルックス」「タウンユースしやすいファッション性の高いデザイン」どれを重視して選ぶかで最適なマウンテンパーカーが異なるのは、マウンテンパーカー選びの難しさであり、のめり込める楽しさでもあると思う。そんな中で今回は、シティユースをメインに考えている方に向けて「ファッション性」と「機能性」を両立したマウンテンパーカーを紹介していく。街着としておしゃれに決まり、快適に過ごせるのはもちろん、軽い山登りにも対応できる機能的なスペックを備えたモデルだ。
本格アウトドアブランドが展開するタウンユースでリアルに使える鉄板マウンテンパーカーといえばコレ!
THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス) MOUNTAIN LIGHT JACKET
THE NORTH FACEの定番である肩部分の切り替えを取り入れたアイコニックなデザインが魅力的な防水シェルジャケット。GORE-TEX PRODUCTSを採用しているため、急な悪天候でもフードを被ってフロントを全て閉じれば衣類の内側が濡れる心配は無くなるほど機能性に優れた仕上がりだ。定番のブラック以外にブラウン、カーキ、ブルーといった様々なカラーバリエーションが展開されている。
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ARC’TERYX(アークテリクス) BETA LT JACKET
この数年でクールなストリートファッションを好む洒落者やシティボーイから絶大な支持を集めているアークテリクスのマウンテンパーカー。今回ピックアップしたBETA LTはオールラウンド山岳ウェア(BETA)の軽量(LT)モデル。ブランドの中では購入しやすい価格帯で高い機能性を誇り、立体感のあるフード設計と洗練デザインがあらゆるカジュアルファッションにフィットすることから絶大な支持を集めている。2023年10時点で公式オンラインストアでは全カラーが抽選販売となっており、購入するには公式アプリをインストールして応募が必要。すぐ欲しい方は在庫のある正規取扱店を探すか信頼の置けるリセールサイトをチェックしてユーズドを狙ってみるのも良いだろう。
GORE-TEX採用で良デザインなのに5万円以下!コスパGOODなマウンテンパーカーを発掘
MILLET(ミレー) GRANDS MONTETS Ⅱ GTX JK M
フランス生まれのアウトドアウェア&バッグブランドが展開する2.5層ゴアテックスを採用したマウンテンパーカー。シンプルな胸元ロゴ入りの主張しないデザインで、あらゆるスタイルにフィットする。脇下にはジップベンチレーションを装備しているため、暑い室内や激しい動きの後のムレを簡単に逃して快適な状態をキープできる。2023年10月10日時点での販売価格は49,500円(税込)
【SHIPS別注】Marmot(マーモット) GORE-TEX(R) 3LAYER SHELL JACKET
ユナイテッドアローズ監修の新ライン「MARMOT CAPITAL(マーモット キャピタル)」の発表で話題を集め、半歩先行く洒落者たちからじわじわと人気を獲得しているマーモットから、SHIPS別注のGORE-TEX(R)採用マウンテンパーカーを発見。名作”エムジャケット”をベースにSHIPS完全別注で作成。40デニールのナイロン糸を使った軽量な平織り生地、GORE-TEXメンブレン、ナイロンバッカーを張り合わせた3レイヤーで素材で透湿性、防水性、防風性を備えた高機能アウターに仕上げられている。ロゴは同色に仕上げ、サイズ感や仕様を現代的なイメージに合うようチューニング。2023年10月10日時点での販売価格は49,500円(税込)
「それどこの?」と必ず聞かれる個性派マウンテンパーカーを狙う高感度な男性にはこんなモデルがおすすめ!
White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング) GORE-TEX 30D ASYMMETRY JACKET
毎シーズンあらゆるアプローチでデザイン性の高いマウンテンパーカーを展開し続けているホワイトマウンテニアリング。今季は軽量性に優れたGORE-TEX Activeを使用したアシンメトリーデザインのマウンテンパーカー型ジャケットを展開している。ほど良くゆったり感のあるシルエットで、ランダムに走るジップディテールと左右非対称なポケット配置が近未来的なムードを底上げ。フロントにインパクトがありながら、アームやバックスタイルはシンプルにまとめられているため、意外にあらゆるコーディネートに合わせやすい。
DAIWA PIER39(ダイワ ピア39) GORE-TEX INFINIUM TECH MOUNTAIN PARKA
一見するとクラシックなアウトドアスタイルかと思いきや、よく見ると大小様々なポケット配置で部分的にフィッシングフィールドで機能を発揮するディテールを採用して個性を演出したダイワ ピア39のマウンテンパーカー。防風性、透湿性、耐水性に優れたGORE-TEX INFINIUM ファブリクスを使用し、旬なオーバーサイズシルエットに仕上げられている。ブランドのアイデンティティが色濃く反映された粋なマウンテンパーカーだ。
C.P. Company(C.P.カンパニー) ゴーグルフード ジャケット
C.P. Companyをご存知の方なら鉄板だが、初見では思わず「それどこの?」と聞きたくなってしまうほどインパクト抜群のゴーグルディテールを備えたC.P.カンパニーのマウンテンパーカー型ジャケット。ブランドロゴとは一味違うアクセントで周りとの差別化を狙える。ガーメントダイによる独特のこなれた風合いもイイ感じ。
いつの時代でも通用する間違いない選択肢はこんなクラシック顔のマウンテンパーカーだ!
SIERRA DESIGNS(シェラデザイン) Made in U.S.A. ORIGINAL MOUNTAIN PARKA
マウンテンパーカーの元祖といえばこのブランド。1968年に発売されて以来、マウンテンパーカーの顔である60/40クロス素材を採用したこのORIGINAL MOUNTAIN PAKRAは世界中から愛され続けている。現在も米国製の60/40の生地を使い、米国の工場で縫製されているのはこだわり派の男心をくすぐるポイントのひとつ。カラーバリエーションは10色以上の展開があるため、きっと自分好みのカラーに出会えるはず。
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WOOLRICH(ウールリッチ) 3WAY MOUNTAIN PARKA
クラシック顔のマウンテンパーカを探すなら、アメリカで創業してから190年以上の歴史を持つウールリッチは外せない。こちらは60年代のクラシックなマウンテンパーカをベースに、付け外し可能なダウンキルトライナーを内側に備えてモダナイズした力作。クラシックスタイルやヴィンテージウェアに精通している西口 修平さんのディレクションによって誕生した特別品だ。60/40クロスは当時のものよりも高密度で目の細かいものを採用しているため、カジュアルはもちろん綺麗めなジャケットやスラックスとの相性も良し。フロントは3パッチ1ジップポケット、バックスタイルには逆開きのマップポケットが配されている。