クロケット&ジョーンズの柔らかなアンライニングローファー「リッチモンド」に宿る6つの魅力

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クロケット&ジョーンズの柔らかなアンライニングローファー「リッチモンド」に宿る6つの魅力

クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力④「立体的なUチップが特徴的な拝みモカ」

ヴァンプ(甲部分)をU字型にデザインした「モカ」と言われるパーツは、ペニーローファーだけではなくさまざまなカジュアルテイストの靴に採用されているデザイン。クロケット&ジョーンズのリッチモンドでは、なかでもクラシックな製法である「拝みモカ」が採用されている。これは革のコバ(断面)同士を突き合わせて縫い合わせていく手法で、Uチップ部分がより強調されるメリハリのあるデザインが特徴的だ。カジュアルなモデルであればハンドステッチでモカを縫うのが一般的だが、リッチモンドの場合はステッチの主張が少なく品の良い、ミシン縫いが採用されている。

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クロケット&ジョーンズが手がける別のコインローファー「HARVERD(ハーバード)」との違いは?

クロケット&ジョーンズの定番ローファーである「BOSTON(ボストン)」のアンライニング仕様のモデルで、リッチモンドと全く同じラストを使用している「ハーバード」。かなり似ているデザインではあるが、両者の大きな違いはモカ縫いの仕様だ。先述の通り、リッチモンドは「拝みモカ」を採用している。しかしハーバードでは「すくいモカ」、もしくは「つかみモカ」と呼ばれる、職人が革をつまむようにして手作業で縫いをかけるハンドステッチが特徴的な手法を採用しており、このモカのデザインの相違が両者の最大の違いである。

クロケット&ジョーンズ「ハーバード」

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クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力⑤「クラシックな王道ローファーラスト“#314”」

立体的な形を成形し、靴の個性を生み出すラスト(木型)は靴づくりで使用する道具の中でもっとも重要であると言っても過言ではない。クロケット&ジョーンズはその長い歴史と多くのブランドやメーカーのOEM経験から、シューメーカーの「財産」とも言えるラストを世界でもっとも多く所有していることでも知られている。

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数多のラストを持つクロケット&ジョーンズローファーの王道ラストと呼ばれている#314を使用したリッチモンド。トラッドな印象が強いペニーローファーによく合うラウンドトゥの#314は、つま先部分にボリュームを持たせた丸みを持たせた設計が特徴的だ。ウィズ(足幅・足囲)が幅広気味で、細く薄い欧米人の足形と異なっており、幅広で厚みがある日本人の足型でも、比較的ゆったりとした履き心地を感じられるラストとなっている。

日本人の足に合わせたラスト#376を使用した「リッチモンド2」

#314を使用したローファーはグローバルな人気を持つモデルだが、欧米人の足形にフィットするように作られたラストには変わりないため、トゥやウィズが合っても、どうしても日本人にはヒールが大きく感じる。そのため、一般的な日本人の足ではジャストサイズを選んでもかかとが少し余ることが多い。シューレースでのサイズ調整ができないスリッポンタイプの靴の場合、「どのサイズを選んでもしっくりこない」ということも少なくないだろう。そんな悩める日本人向けに#314ラストのウィズをさらに広く、土踏まず部分を深くえぐり、ヒールカップを小さめにリプロダクトしたラストの#376を採用した「リッチモンド2」というモデルがある。実は今回のディテール紹介で使用している画像もリッチモンド2のものだ。

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クロケット&ジョーンズ「リッチモンド」の魅力⑥「グリップ力、クッション性の良さを備えながら、ドレッシーな印象を感じさせるシティソール」

リッチモンドが所属するクロケット&ジョーンズの「スタンダードコレクション」では、フォーマルな印象が強い「シングルレザーソール」、ミッドソールと合わせたボリュームのある「ダブルソール仕様のダイナイトソール」、シングルソール仕様で同社のオリジナルパーツである「シティソール」の3種類のアウトソールが用意されている。現行モデルで主に採用されているのは3つ目のシティソールだ。レザーソールとダイナイトソールのメリットのいいとこ取りをして作られたクロケット&ジョーンズのオリジナルラバーソール「シティソール」は、レザーソールのような薄さが特徴。独自のパターンはダイナイトソールよりも控えめな凹凸でありながらも、グリップ力、クッション性が高く、さらに粘り気のあるラバーを原料に使用している。ソール接着時のゴムのりとの相性がよく定着しやすいと言われているアウトソールだ。

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