ローマ法王も愛したイタリア靴の名門「エンツォ・ボナフェ(Enzo Bonafe)」の魅力と定番モデルを紹介

Share

3 ページ以降を表示しています。

元のページを表示
ローマ法王も愛したイタリア靴の名門「エンツォ・ボナフェ(Enzo Bonafe)」の魅力と定番モデルを紹介

エンツォ・ボナフェの技術力を証明する多彩なステッチング技術

ハンドステッチを駆使する「グッドイヤー・ア・マーノ製法」

技術力に長けたエンツォ・ボナフェはいくつかの底付け技法を使いこなすが、中でも得意とするのがグッドイヤー・ア・マーノ製法。現在英国靴をはじめとする革靴製造で主流となっているグッドイヤーウェルト製法は機械によってすくい縫いと出し縫いを行うが、グッドイヤー・ア・マーノ製法は手作業ですくい縫いを行い、出し縫いのみ機械を使用する。これはグッドイヤーウェルトと前身であるハンドソーンウェルトに近い製法。手作業の工程を加えることによりソールの反りが良くなり、グッドイヤーウェルト製法で作られた革靴よりも早く足になじむのだ。

詳細・購入はこちら

グッドイヤー・ウェルトとマッケイをミックスさせた、美味しいとこ取りの「2C(ドゥーチェ)製法」

グッドイヤー・ウェルト製法は英国靴の王道だが、イタリア靴の王道と言えばマッケイ製法。どちらも一長一短あり、グッドイヤーウェルト製法はオールソール修理が何度もできて履くほどに足になじむが、履き始めはソールが固い。マッケイ製法は軽やかな履き心地とコバの張り出していないすっきりとした外観という長所を持つが、修理回数に限度がある。エンツォ・ボナフェはこの両方の製法を扱えるだけでなく、なんとこれら2つを組み合わせた2C製法という技術を持つ。消耗の少ないウェスト(土踏まず部分)のみマッケイ製法で、その他の部分はグッドイヤーウェルト製法で縫合することで、それぞれの長所を活かした実用性抜群の一足を作り上げるのだ。

詳細・購入はこちら

イタリア靴のお家芸「ノルベジェーゼ製法」

スキー靴や登山靴など耐久性を求める靴に多く採用されるノルヴェイジャン・ウェルテッド製法。それを簡略化し、イタリア流に美しくアレンジした意匠がノルベジェーゼ製法である。大きくコバの張り出した分厚いソールを2連や3連のステッチでアッパーに縫い付けるこの製法は独特の存在感を放ち、2000年前後では多くのイタリアブランドが自社のモデルに取り入れていた。もはやイタリアが築いたひとつの文化とも言えるこの技法をエンツォ・ボナフェは今なお継承しており、現在も一部モデルで採用している。

詳細・購入はこちら

4/6GO TO NEXT PAGE
Follow us !

会員登録して
OTOKOMAEメールマガジンを受け取ろう

会員登録する