真冬には首元の防寒具として重宝し、巻き方1つで多種多様な表情を演出できるマフラー。今回は3つのカテゴリに分けて、マフラーを得意とするメンズ向けブランドを紹介!
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王道のマフラーブランド1「Johnstons of Elgin」
1797年にスコットランドで創業された高級繊維メーカー。英国では珍しい自社一貫工場を持ち、生地の生産から製品化まで、他会社を経由しないためコストパフォーマンスが高い。「メイド・イン・スコットランド」というコンセプトを重視しており、創業から現在に至るまで200年以上も続いている。カシミヤを始め、メリノウールやラムウールなどの幅広いこだわりの素材を取り扱っており、客層からの評価も高い。高級メゾンやコレクションブランドからも素材の提供を行うなど、業界からの信頼も厚い。大判ストールやタータンチェックがベースのスチュワート柄など、ほどよい主張のストールがジョンストンズの十八番だ。20代・30代から40代・50代になっても使える確かなクオリティで幅広い層から人気を集めている。
王道のマフラーブランド2「Drake’s」
1977年にマイケル・ドレイクによって設立されたファクトリーブランド。アクアスキュータムのアクセサリー・コレクションのデザイナーとして活躍した経験を活かし、ハイクオリティーなウール、シルク、カシミア素材のマフラーなどの小物を生産している。定番のラムアンゴラマフラーはラムウール75%、アンゴラ25%の比率で混紡しており、柔らかいウールの肌触りで評判が高い。昔ながらの伝統を守りながらも、顧客の視点や流行にも注目した広い視点を持ってアイテム展開を行うことで、40代・50代だけでなく若年層の人気も集めている。定番なソリッドカラーや大型ブロックチェックが施された合わせやすい配色など、柄の展開も豊富だ。定番小物類に加え、現在はタイやシャツにも力を入れている。
王道のマフラーブランド3「BEGG × CO」
1869年にアレックス・ベグ(Alex Begg)社として、スコットランドのペイズリーという町で伝統的な手織りのショールを製作しているブランド。絶対的な品質や、最上級の天然素材へのこだわりから、様々なファッションブランドのオーダーを受けている。スコットランドが世界に誇るブランドであり、上質な毛並みと肌触りからファンになる大人の客層も少なくない。使用する素材は天然繊維で、カシミヤ、シルク、ウール、アンゴラ等の最高級素材を用いて、熟練した職人が手がけている。最新技術や高度なテクニックを駆使する一方で、伝統的な工程も守っており、モダンとクラシックの絶妙なバランスを実現。仕上げにアザミの実で、生地の表面を丁寧にブラッシングすることにより、さざなみ状の毛並みとファンを魅了する手触りを表現している。
王道のマフラーブランド4「Joshua Ellis」
1767年に創業した英国最古のテキスタイルブランド「Joshua Ellis(ジョシュアリエス)」。英国らしい密度のある生地をふんわりと起毛させることによって生まれるラグジュアリーな質感を実現したコレクションを展開し続けることによって、長年愛され続けている。発色の美しいカシミヤ素材によって仕上げられたチェック柄の大判ストールは、カシミヤならではのソフトな質感で、カジュアルな雰囲気がありながらもジャケットと好相性。柄とクオリティで差別化を狙うならこんなブランドのストールを選んで、お気に入りとして使いたい。
王道のマフラーブランド5「PIACENZA」
1600年代から続く世界最古の毛織物ブランドとして有名なピアチェンツァ。イタリアの高級毛織物産地であるピエモンテ州のビエラ地区にて創業して以来、洒落者から多くの支持を集めている。ブランドのアイコンにも採用されているアザミの棘によって仕上げられたカシミヤの起毛感は、一度触れたらやみつきになる御仁多数。価格は決して安くは無いが、クオリティをみれば値段以上の価値を感じ取れる逸品ばかりだ。
王道のマフラーブランド6「MOON」
1837年に北イングランドのヨークシャーに設立した200年近くもの歴史を持つ生地メーカー。創業者のアブラハム氏は「古き良き仕事」を重要視しており、コンセプトにのっとったMOONは数多くの英国紳士達を魅了し続ける生地を生産する。家庭で糸を紡いで織る小さな手工業で生地を生産しており、布の仕上げにギーズリーの地で取れた水を使用している。加工の施されていない原毛から仕上げまでを工場で一貫して行うため、工場仕上げでありながら手織り時代の記憶を蘇らせるような風合いが特徴的だ。原毛の下処理の段階では、混入した不純物や汚れを、わずか0.3%以下にまで取り除く作業が施されるなど、始まりの段階からこだわりを持つ。合成繊維が業界で使用され始めた時期は、より質を高めることで対抗した。一切の妥協を許さずに生地を生産し続ける姿勢に、現在世界のファッションブランドから信頼を勝ち取っている。
王道のマフラーブランド7「TWEED MILL」
TWEEDMILLは、イギリスからスタートした40年以上の歴史をもつ織物老舗ブランド。ウェールズ最大の羊毛敷物メーカーとして、英国の伝統と高度な技術によりベーシックで質の高い製品を提供し続けている。敷物メーカーならではの織り柄も数々存在。上品で洗練された製品は、乗馬・シューティング・フィッシング・ゴルフ・散歩など、あらゆるシーンの中でいつも行動を共にし「使い込めば体の一部となって馴染んでくるこだわりの隠れた名品」をコンセプトに掲げている。ラムウール素材には生後数ヶ月の仔羊の毛のみを使用している。ウールの中でもしなやかで柔らかい毛のため、柔らかな肌触りで長年愛用出来る代物として活躍するだろう。日本でもセレクトショップやコラボレーションにより、知名度を上げている。
続いては、マフラーの展開が強いハイブランド/ラグジュアリーブランド、デザイナーズブランドを紹介!
マフラーが強いハイブランド&デザイナーズブランド1「LOEWE」
ラグジュアリー系のブランドで、ここ最近マフラーの評判がすこぶる高いのがロエベだ。メンズ・レディースともに人気が非常に高く、高感度なスタイルを打ち出せるマフラーならロエベを選ぶべし、と言っても過言ではない。フリンジが大ぶりなデザインやロエベらしいレザーパッチがアイコニックで、さりげなく個性をアピールできるモデルが多い。プレゼントとしても喜ばれることうけあいな人気ブランドだ。
マフラーが強いハイブランド&デザイナーズブランドのマフラー2「Burberry」
有名なマフラーのデザインといえば、このバーバリーチェックのデザインを思い浮かべる方も多いのでは?このチェック柄デザインにインスパイアされた他ブランドのマフラーも多く、マフラーを代表するクラシックなブランドのひとつと言えるだろう。特にベージュのバーバリーチェックはコーディネートのアクセントとしてもぴったりで、ダークトーンがメインになりがちな冬の着こなしに明るい印象を与えてくれる。
マフラーが強いハイブランド&デザイナーズブランドのマフラー3「Acne Studios」
ロエベと双璧をなすマフラーの人気ブランドであるアクネ ストゥディオズ。非常にバリエーションが多いのが特徴で、シンプルな無地のものだけでなく、淡いカラーを滲ませた水彩の抽象画のようなデザイン、多色を組み合わせたブロックチェックデザインなど、こちらもメンズ・レディース問わず広く人気を集めている。2万円台から買える比較的リーズナブルな価格設定も魅力で、アクネのマフラーを複数持っているという人も珍しくない。
マフラーが強いハイブランド&デザイナーズブランドのマフラー4「MARNI」
ポップで個性的なデザインを得意とするマルニは、マフラーも個性を打ち出せるものが多い。黒系のコーディネートにマルニのマフラーを巻けば、それだけグッと洒落た印象に。場合によってはギラっとした印象を与えてしまうハイブランドだが、マルニにはあまりそういったイメージはなく、どちらかというとアーティスティックなイメージを持つブランドなので、おしゃれな方向性を目指すならぜひおすすめしたい。
最後はこだわり派にきっと刺さる、知る人ぞ知るマフラーブランドを紹介!
知る人ぞ知るマフラーブランド1「THE INOUE BROTHERS」
ザ・イノウエブラザーズという、一度見たら忘れらないようなキャッチーな名前が付けられたこちらのブランド。その名の通り井上兄弟によって手がけられたブランドであり、デンマーク・コペンハーゲンで生まれ育った2人の、日本の繊細さと北欧のシンプルな感性を融合した「スカンジナビアンデザイン」を特徴とする。アルパカニットを使ったアイテムを得意としており、中でもマフラーが代表的なアイテム。非常に質の高いモノづくりが武器で、感度の高いセレクトショップや百貨店などで見かけることが多く、このブランドを知っている人が見ればひとネタ話題ができるはず。メジャーなブランドで被りたくない方、ブランド名ではなく質の高さでモノ選びをする方におすすめのブランドだ。
知る人ぞ知るマフラーブランド2「GENTLEMAN PROJECTS」
都会的で洗練された東京発のブランド、ジェントルマン プロジェクト。バリエーションの多いTシャツやスラックスで人気を集めるブランドだが、実はマフラーも毎年継続して定番品を提案している。大柄なチェックと無地のリバーシブルデザインが特徴の定番マフラーは、一本でさまざまな着こなしの幅を出せる懐の深いアイテムで、モノトーンなのでどんなコーディネートにも合わせられる使い勝手の良さが魅力。肉厚でふわっとした感触の良さも◎
知る人ぞ知るマフラーブランド3「Glen Prince」
1989年にマネージングディレクターであるMark Lovell氏により、英国を拠点に設立されたハイクオリティーなアクセサリーメーカー。英国の伝統と価値観をベースに、顧客の期待を上回るような商品提供を常に行っている。主に天然素材を使用しており、英国独自の素材の調達とデザインを創業から変わらず自社で行い、伝統的な手法を用いてスカーフ、ストール、ショール、ラグを製造。海外からもハイクオリティと認められるブランドだ。英国南西部のYeovilにある本社では、デザインとセールスに加えて、グレンプリンスを取り扱う全ての市場に商品出荷する作業に至るまで自社スタッフで行なっている。カシミヤ素材のアイテムは定番人気。伝統的な手法で製造された商品の仕上げに、ラシャカキグザ(羅紗掻草)という草を使用して表面のブラッシングを行うことで、独特な光沢と風合いをもたらしている。
知る人ぞ知るマフラーブランド4「FIORIO」
1946年に、ミラノでスカーフのコレクションを発表したことからスタートしたネックウェアブランド「fiorio(フィオリオ)」。イタリア最高の仕立て技術による丁寧な縫製と高いクオリティに加え、ビジネスで使いやすい控えめな華やかさが世界中のVIPに愛され続けている。ミラノの高感度なセレクトショップでも、必ずと言っていいほど陳列されているブランドのひとつだ。モダンな柄使いのネックウェアをお探しの方にもオススメ。