
タートルネックニットは、マフラーやストール無しでも首周りに温かみをもたらしてくれる上、エレガントで洗練された雰囲気を演出できる秋冬の定番品だ。様々なスタイルにマッチする抜群の汎用性を誇る。今回はその起源や歴史を深堀し、注目の着こなし&おすすめアイテムを紹介!
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タートルネックニットとは?中世ヨーロッパで原型が生まれ、19世紀に普及したハイネックのセーター
タートルネックとは、首回りに密着する丸い高襟(ハイネック)を指す。亀の首になぞらえて「タートルネック」と呼ばれることが一般的だが、英国ではポロプレーヤーが着用した背景から「ポロネック」、フランスでは煙突を意味する「コル・シュミネ」とも呼ばれることもある。かつての日本では、その形状が酒器に似ていることから「徳利(とっくり)」とも称された。いずれの呼称も、首を覆い隠す意匠を示している。
タートルネックニットの原型が生まれたのは中世ヨーロッパだ。重厚な甲冑や鎖帷子(くさりかたびら)をまとう当時の騎士の首を守るために考案されたとされている。その後、19世紀にはワークウェアやスポーツウェアといった実用品として浸透。冷たい海風に晒される船員たちの防寒着として英国海軍が採用したほか、屋外競技であるポロの選手たちが運動性と保温性を両立させるユニフォームとして導入された。
メンズファッションにおけるタートルネックニットの歴史20世紀に入りファッションアイテムとしての地位を確立。その後は反逆の象徴に!?
1920年代、タートルネックは労働者やスポーツマンの領域を脱し、洒落者たちのワードローブへと進出を果たす。当時のファッショニスタたちが、ネクタイを締めずとも品位を保てる選択肢として取り入れ、ファッションアイテムとしての地位を確立した。
1960年代に入ると、その存在はより文化的な象徴へと変貌を遂げる。音楽やアートといったカルチャーシーンでは、ビートルズやローリング・ストーンズ、アンディ・ウォーホルといったアーティストが着用した。そして、一部の公民権運動やフェミニズム運動の場においても、既存体制への抵抗を示すユニフォームとしてタートルネックニットが定着。個人の思想やアイデンティティを表明する、アイコニックな一着としても地位を固めた。
1970年代に入り、タートルネックニットはクールな男性の象徴的なアイテムとなった。その中でも、映画『ブリット』におけるスティーヴ・マックイーンの着こなしは現代まで語り継がれている。タイトフィッティングのハイゲージのタートルネックを着用し、ホルスターを背負ったその姿は、今日に至るまで多くの人が憧れる理想像だ。
ちなみに、2015年公開の映画『007/スペクター』では、ジェームズ・ボンドがオマージュを捧げるかのような同様のスタイルを披露している。
現代におけるタートルネックセーターの立ち位置は?準・フォーマルウェアにまで進化!
元々は労働者やスポーツ選手、船乗りの服だったタートルネックニットだが、現代では”準・メンズフォーマルウェア”としての地位が確立されつつある。西欧諸国を中心に、ハイゲージのタートルネックをテーラードジャケットやスーツに合わせれば、大半の高級レストランへの入店が可能だ。2022年、フランス政府は、ロシアのウクライナ侵攻によるガス供給不足への不安などエネルギー危機を背景に、ウォームビズの一環としてタートルネックの着用を推奨。マクロン大統領が、スーツのインナーにタートルネックを着用する姿が度々見られた。画像は、ドイツのショルツ首相との会談に臨むマクロン大統領。
著名人達のコーデをチェック!現代のセレブリティ達がまとうタートルネックニット
ここまで紹介した銀幕のスター以外にもタートルネックニットの着用が確認されているセレブリティ達は数多い。その中でも、イッセイミヤケのタートルネックを着用するスティーブ・ジョブズは特にアイコニックなスタイルだ。
ここからは海外ストリートスナップから、タートルネックニットコーデを紹介!
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