40代である筆者が、自戒も込めて担当した本企画のテーマは「40代男性が痛いと思われてしまうファッション」。いまや服装だけではお洒落に見えない時代を迎えているので、あえて内容は服装だけでなく外見や身だしなみ全般に広げたいと思う。恐れながら一部に筆者の独断や偏見が入っていることは、あらかじめおとこわりしておく。年齢を重ねていくなかで、自身のスタイルを暗中模索している男性の一助になれば幸いだ。
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傾向① 流行のアップデートが止まり、青春時代を引きずりがち
現在40代の男性と言えば、アメカジ系、裏原系、ギャル男・お兄系、クラシコイタリアなど様々なスタイルの流行を身をもって体感してきた世代だ。ヘアスタイルについても、ロン毛メッシュ、ツイストパーマ、ウルフカット、ソフトモヒカン、アップバングのツーブロックなどの流行の変遷を体験してきたと思う。ファッション雑誌全盛の時代に青春を過ごした世代というのもあって、蓄えたファッション情報・知識は多いと自負する方も多いかもしれないが、「いま流行っているファッションスタイルやヘアスタイルを、何となくでもイメージできるか?」「若い頃のファッション・ヘアスタイルを引きずっていないか?」について自問自答してほしい。なにもトレンド最先端のモードやストリートスタイルに限った話ではなく、比較的トレンド変化がゆるやかなジャケットを基軸としたドレススタイルも例外ではなく、ラペルの太さやゴージラインの位置、パンツシルエットなど、明確な変化が生じているのである。流行に振り回される必要はないが、ある程度キャッチアップした上で、服装のチューニングを行わないと、周囲から痛いと思われてしまうかもしれない。
対策:Instagramで自分が好きなメディアやインフルエンサー、個人を見つけて隙間時間にチェックする。発見欄も見る。街中でお洒落な男性のファッションスタイルを観察する。OTOKOMAEの記事を毎日見る
傾向② 若い頃、天然イケメンだった率が高い!?
生まれつきで顔立ちが整っていたり、高身長だったりする男性ほど、40代を迎えて「痛い…」と思われているかもしれない。天然イケメンは悔しいけどモテるし、ちょっと変な服装や髪型でもそれなりには格好良くキマってしまったりする。しかしそんな羨ましい状態が続くのは若いうちだけで、努力を怠った元・イケメンおじさんの現在は悲惨なことになっているかも。一方、多少なりとも外見面のコンプレックスを抱えた男性は、40代になって、整ってはいないけど年齢なりの渋さを伴ったイケオジになっているのを目の当たりにすることが少なくない。
対策:イケメンの自覚があるなら、今こそ努力を!
傾向③ アウトレットで適当に買い物しがち
仕事とプライベートの両面で多忙な40代男性は、買い物に充てられる時間が少なく、どうしてもたまに行くアウトレットでまとめてパパッと服を調達するという方も多い。アウトレットはお得に買い物ができる楽しいスポットではあるが、落とし穴もあるので注意してほしい。基本的に通常店舗で売れ残った商品が陳列されるので、ちょっと変わり種のカラーや素材、サイズがメイン。特にサイズに関してはシビアに判断し、合わないなら購入をやめるのがスマート。アウトレットモールでの適当な買い物が祟って、チグハグで痛いファッションスタイルになるのは絶対に回避してほしい。
対策:同じ予算なら本当に欲しいモノを定価で少量買う勇気を持つ。在庫数が圧倒的に多いFarfetchやSSENSEなどの海外通販のセールを賢く利用する。
傾向④ スーツやジャケットスタイルの基本を疎かにしがち
近年のオフィススタイルのカジュアル化の流れもあり、クラシックなスーツスタイルが疎かにされがちだが、40代ともなれば、スーツやジャケットスタイルの基本的なルールやマナーはマスターしていて然るべきだし、若者にここぞとばかりに「先輩格好良い」と思わせる数少ないチャンスと言っても過言ではない。高額でなくともしっかりとしたスーツとシャツ、クラシックなドレスシューズは所有し、いざという時に備えたい。間違っても「先輩のスーツスタイル、ダサいなー」などとは思わせない基本スタイルをマスターしておきたい。
対策:落合 正勝氏の著書「男の服装術」を一読する。OTOKOMAE編集部が撮影してきたスーツスタイルのスナップやスーツの着こなしに関する記事をチェックする。
傾向⑤ 醜くダラシない身体を放置しがち
服装に凝れば凝るほど、その装い自体が格好良かったとしても、おじさん然とした身体つきでは“痛い”という評価を免れるのは難しい。40代ともなると自然と基礎代謝が落ち、さらに大切な家族が出来て家族との時間を大切にするあまり、独身時代に打ち込んでいたスポーツに打ち込む時間が確保できずに、体重が増えてダラシない体型になってしまいがちだ。私から見て外見的に格好良いと思う40代男性は例外なく、忙しいなかでも筋トレやその他スポーツに定期的に時間を確保し、引き締まった身体をキープしている。
対策:栄養バランスの良い食生活を心がける。定期的に、趣味のスポーツor筋トレを行う。惰性で行う飲み会は控える。OTOKOMAEの筋トレコンテンツを見る。
傾向⑥ 肌、髪、歯が汚く、ケアを怠りがち
40代が過ごしてきた時代は、男性の美醜において今ほど肌や髪の綺麗さが重要視されてこなかった。大まかに言ってしまえば、最低限の清潔感があればよしという風潮だった。しかし、いまやジェンダーレスや世界的な韓国ブームによって、男性にも美しさの類が求められる時代になり、現在10代・20代の男性はスキンケアやヘアケア、メイク、永久脱毛等に余念がなく、女性も男性の肌や髪を外見の良し悪しを判断する際の重要な指標に置いている。また、気軽にできるマウスピース矯正が普及し歯並びを整える人や並行してホワイトニングを行う男性も増加中。若い頃と同じレベルでしかケアしていないとしたら、現代においては痛いオジさんと思われる可能性が大と言っても過言ではないだろう。
対策:普段から最低限のスキンケアを行い、少なくとも外出時にはBBクリームは塗る。時間的、金銭的な余裕があれば、ヘアケアだけでなく歯のホワイトニング、アートメイクや美肌治療にも挑戦する。OTOKOMAEのメンズ美容コンテンツを見る