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最新ピッティウォモから読み解くメンズファッショントレンドVol.2【スニーカー編】

第一弾記事では、ピッティウォモ104の全体的な所感とトレンドの傾向についてレポートしたが、今回は気になっている読者も多いであろうスニーカートレンドにフォーカス。2023年1月に開催されたピッティ103ではニューバランスが圧倒的な人気を誇っていたが、今回のトピックスは？

スタンスミス全盛のとき以来か？アディダススニーカーの復権！

今回ピッティへ取材に入ったOTOKOMAE編集部員の印象にもっとも残ったのは、アディダスのスニーカー。6年ほど前はスタンスミスが人気を集めていた時代で、その翌年あたりもブーストソール搭載モデルやNMD、YEEZYなどのテック系スニーカーが人気を集めたりとアディダスのアイテムが隆盛していたが、それ以来はナイキやニューバランスに後塵を拝していた感が否めなかったのが正直なところ。しかし、ここにきてニューバランスと並ぶほどの人気ぶりを取り戻しており、スニーカートレンドが確かに動いていることを実感させられた。

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目を見張るジャーマントレーナー系モデルの勢い

アディダスのスニーカーの中でも特によく目に留まったのが、ジャーマントレーナー系のモデルだ。日本でも在庫切れが続いているサンバや、同じく人気モデルのガゼル(ガッツレー)を履いた男性が非常に多く、ダッドスニーカーやハイテクスニーカーの覇権が長く続いた最近のトレンドと見比べると非常に新鮮であった。2021年あたりから、エイサップ・ロッキーらファッションアイコンがアーリーアダプターとしてサンバを取り入れたコーデを披露したことから徐々に火がつき、2022年には完売状態が続き今もその勢いが衰えず今に至った格好だ。

続々と発表されるコラボモデルにも注目！

サンバはさまざまなブランドとのコラボ作を昨年あたりから急激に増やしており、今年に入ってからもPALACEやKITH、最近ではSporty&RichやWales Bonnerなどとの注目コラボも大きな話題を呼んだ。

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サンバを探す

また、ガゼルも昨年実現したグッチとのコラボコレクションにてリリースされており、まさにジャーマントレーナー系のモデルがスニーカートレンドを席巻していると言っても過言ではないだろう。

今夏は色モノのサンバ、ガゼルが狙い目？

色としては定番の白黒をはじめ、オレンジやピンクなどの派手色のモデルを選んでいる男性も多く、鮮やかなカラーのスニーカーが夏のピッティを彩った。彼らの姿を見てきた編集部員の琴線にも触れるものがあり、今後このトレンドはより勢いを増していくのではと考察している。

ニューバランスは継続して人気。前回と比較すると来場者たちの着用モデルにバラつきアリ

ニューバランスの勢いは未だ健在。ピッティ来場者の着用モデルには変化が見られ、前回のピッティウォモでは、990や991をはじめとした900番台が圧倒的に多かったが、今回の104ではさまざまなモデルを取り入れた来場者がおり、着用モデルにバラつきが。90/60や1906、610など多岐に渡り、900番台だけでなくブランドとして絶対的な人気を集めていることを改めて示した。

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ニューバランスにおいて意外だったのは、990v6を履いた男性がほとんどいなかったこと。クリエティブディレクターのテディ・サンティスが手がけた990の最新作ということで大きな話題を呼んだモデルだが、ベーシック回帰が囁かれる今のムードにはハイテクな見た目がハマらなかったのか？もしくは今後徐々に人気が高まっていくのか？継続してチェックしていきたいトピックスであることは間違いないだろう。

ベーシックなスニーカーが復調する中、新たに人気を集め始めたAutry(オートリー)

アディダスのサンバやガゼルをはじめ、ダッドスニーカー系のこってりしたデザインから脱却するかのごとくシンプルなベーシックスニーカーが求められている今、アメリカ発のブランド「Autry(オートリー)」がにわかに注目され始めている。ブランド自体は1982年にスタートしたものの、1990年代以降長らく休止。2019年に再スタートを切ったことでヨーロッパを中心に話題となり、日本にも昨年初上陸した。ブランドのアイコンであるコート系スニーカー「メダリスト」も昨年リニューアルされ、ピッティでキャッチしたスナップもほとんどがこのモデルを着用している。