
抜群の履き心地と個性的なフォルムで長年支持を集めてきた、Clarks(クラークス)の名作「ワラビー」。袋縫いのモカシン構造とクレープソールを組み合わせた設計により、革靴の品格とスニーカーの快適性を両立する点が特徴である。アイビーからサーフまで幅広いスタイルになじむ汎用性も魅力。本記事では、ワラビーが人気の理由、コーデ事例、おすすめモデル、知り尽くすためのQ&Aを紹介する。
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クラークス「ワラビー」とは?1960年代に誕生した英国発のモカシン!モデル名は動物のワラビーが由来
1825年、イングランド南西部に位置するサマセット州のストリートという街でサイラス&ジェームス・クラーク兄弟が創業したクラークス。「ワラビー」は、そんな老舗ブランドが1968年に発表した一足であり「デザートブーツ」「ナタリー」「デザートトレック」といった名作と並ぶモデルだ。当初は「グラスホッパー」というモデル名であり、1960年代半ばにクラークス社が買収したドイツのSioux(スー)社が手掛けたモカシンに着想源に開発された。日本では1971年より発売されている。
モデル名はその名の通り、カンガルーの小型有袋類ワラビーが由来。足を優しく包む袋縫いモカシン構造を、カンガルー科のワラビーが子供をおなかで守る様子になぞらえて命名されている。ちなみに、当初ワラビーを生産していたのはアイルランドのPadomore&Barnes(パドモア&バーンズ)工場。パドモア&バーンズは、現在はファクトリーブランドとして当時の木型をそのまま残したモカシンシューズを展開している。
クラークス「ワラビー」が人気の理由とは?
クラークス「ワラビー」の人気の理由は、“タイムレスなデザイン”、“疲れにくい快適な履き心地”、“ストリートカルチャーとの結び付き”といった3点にある。
クラークス「ワラビー」が人気の理由1半世紀以上変わらない完成されたデザイン
まず初めに紹介する人気の理由は、ワラビーならではの時代を超越するデザインだ。1960年代に登場して以来、U字型のステッチによるモカシン縫いのアッパー、2つのアイレット(紐穴)、フラットなクレープソールといった構成を貫き通してきた。ローファーのような雰囲気を漂わせながらワイドなつま先が生み出すボリューミーなフォルム、スエード素材ならではの落ち着いた発色もその特徴。発売以来、様々なファッションスタイルのユーザーから支持を獲得し、各世代、各ジャンルならではの解釈のもとで着用され続けている。
クラークス「ワラビー」が人気の理由2フォルム、アッパー素材、ソールが生み出す快適な履き心地
デザインのみならず、その履き心地の良さも人気の理由だ。スクエア状のトゥは、つま先に余裕を確保し、靴擦れによる痛みの心配を軽減。モカシン構造のスエードアッパーは、足を優しく包み込んでくれるので、革靴特有の圧迫感とも無縁だ。天然ゴムにより柔らかいクッショニングを実現したクレープソールは、長時間の歩行をサポートしてくれる。
クラークス「ワラビー」が人気の理由3アイビーからサーフ、ストリートまで様々なカルチャーとの結びつき
テイスト問わず様々なカルチャーシーンで愛されてきた歴史的背景もワラビーが今なお人気の理由である。米国東海岸では、1970年代に輸入されたと同時にアイビーリーガー達の定番に。西海岸では、サーファー達からも愛されてきた。また、90年代に入るとNYのヒップホップシーンで人気を呼んだ。ブランドの本国である英国でもモッズカルチャーなどと深く結びつき、多くのロックミュージシャンが着用。日本では、80年代の米国西海岸から輸入されたサーファーブーム、90年代の渋カジブームなどを象徴するシューズとして今でも親しまれている。
こちらは、1990年代NYのヒップホップシーンを代表するグループであるウータン・クランのメンバーのレイクウォン
ここからはクラークス「ワラビー」を使ったおすすめの着こなしを紹介!
クラークス「ワラビー」おすすめの着こなし1リラックステーラードスタイル
まず初めに紹介するのは、イマ注目のリラックステーラードスタイル。ワラビーは、コンサバな革靴とは一味違うリラックスした雰囲気を備えており、本スタイルとも好相性だ。こちらの着こなしの足元には黒のワラビーブーツをセット。そのタイムレスなデザインが、コーデに端正なムードをプラスしてくれる。
クラークス オリジナルズの靴2万7500円(クラークスジャパン:03-6628-8417)ジェントルマンプロジェクトのジャケット7万7000円、パンツ3万4100円(ジェントルマンプロジェクト:https://www.gentleman-projects.com)ザ インターナショナル アート コレクションのカットソー2万2000円(ノウン:03-5797-8950)ジュリアスタートオプティカルのサングラス5万3350円(コンティニュエ:03-3792-8978)
クラークス ワラビー おすすめの着こなし2ネオプレッピースタイル
こちらは、世界のファッショニスタも注目するネオプレッピースタイル。古き良きプレッピースタイルの象徴でもあるワラビーブーツを、よりイマっぽく履くなら必見の装いだ。こちらの着こなしのように、プレッピーならではのアイテムを随所に散りばめつつ、短丈アウターを合わせるなどよりカジュアルに着こなしたい。
クラークス オリジナルズの靴2万6400円(クラークスジャパン 03-6628-8417)へリルのデニムジャケット12万1000円(NISHINOYA 03-6434-0983)ギ ローバーのシャツ3万5200円、シップスのタイ1万6500円(シップス インフォメーションセンター 0120-444-099)ジェントルマンプロジェクトのパンツ3万4100円(ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com/)フォーティーセブンのキャップ4400円(フォーティーセブン https://47brand.co.jp/)ルネッタバダサのサングラス5万1700円(コンティニュエ 03-3792-8978)
クラークス ワラビー おすすめの着こなし3アウトドアMIXスタイル
最後に紹介するのは、ラフな雰囲気漂うアウトドアMIXスタイル。サーフスタイルの定番としても1980年代初頭の日本で流行った歴史があるワラビーは、アクティブな着こなしとも好相性だ。フラットなクレープソール、そして柔らかなスエード素材が、足元から軽快なムードを演出。また、それにあわせてワラビーは革靴のような落ち着いた雰囲気も備えており、こちらのアウトドアMIXスタイルのように着こなしを大人らしい印象に導くならピッタリな存在だ。
クラークス オリジナルズの靴2万6400円(クラークスジャパン 03-6628-8417)ジュゲムのベスト2万6400円(HEMT PR 03-6721-0882)ノンネティブのカットソー1万9800円(ノンネイティブショップ 03-5990-4720)バレー アパレルのパンツ1万3200円(バレー アパレル〈エドウイン〉 0120-008-503)ルネッタバダサのサングラス4万9500円(コンティニュエ 03-3792-8978)その他スタイリスト私物
ストリートスナップから理想のメンズコーデを探そうクラークス「ワラビー」コーデの着こなしを一挙紹介!
編集部が撮り下ろした海外ストリートスナップにおいても、数多くのメンズがワラビーブーツを着用しているので、是非参考にしてほしい。
黒のワラビーをチョイスしたカジュアルコーデをピックアップ。まるでドレスシューズを履くような感覚で、ジーンズをロールアップして綺麗に黒のワラビーのコーディネートをまとめることで、大人っぽい引き締まった印象に。
ここからはクラークス「ワラビー」のおすすめモデルを紹介!
ブランドを象徴する王道モデル!1. メンズワラビーブーツ
こちらは、1968年代に登場したオリジナルモデルを忠実に再現したブーツタイプの一足。ホールド感のある履き心地が特徴だ。ボリューミーで存在感のある佇まいであり、スタイルに奥行きを加えてくれる。オーセンティック志向の方に検討してほしい王道の一足だ。ギャラリーで紹介している定番カラー以外にも、バラエティ豊かなラインナップとなっているので是非チェックを。
ローカット仕様で軽快な雰囲気に!2. メンズ ワラビー
こちらは、ローカット仕様となっている定番モデル。ほどよいボリュームを持つフォルムは、デニムからスラックスまで様々なパンツと好相性。よりクラシックなモデルであるブーツタイプとは一転し、ソックスや足首をチラ見せして履くことが可能であり、軽快な雰囲気を演出できる。ワラビーの購入を検討しているが、ブーツタイプは合わせるのが難しそうと感じる方は、こちらをチェックしてほしい。また、本作もギャラリーで紹介している定番カラー以外に、ネオンカラーや柄物、スムースレザーなど様々なデザインのモデルが展開されている。
ゴアテックス搭載により天候に関わらず楽しめる!3. メンズ ワラビーブーツゴアテックス
こちらは、定番のワラビーブーツにGORE-TEXを搭載したモデル。レザーソックライナーがソフトな履き心地で足を包み込み、トレッドラバーアウトソールがトラクション(静止摩擦)とグリップ力を高める。天候に左右されずワラビーを楽しみたい方にとって、有力な選択肢となる一足だ。ゴアテックスを搭載したローカット仕様のワラビーも展開されているので、そちらもあわせてチェックしてほしい。
オリジナルの見た目を保持したラバー製アウトソール採用!4. ワラビーエヴォウォータープルーフ
前述した3モデルをクラークスオリジナルからピックアップしたのに対し、こちらはクラークスからピックアップしたモデル。ワラビーならではのデザインを保ちながら、革新的なテクノロジーを搭載し、防水性能を強化した全天候に対応する仕様に。アッパーはウォータープルーフ機能を備えており、急な雨でも安心。アイコニックなクレープソールの外観を保ちつつ、グリップ力と耐久性に優れたラバー製のアウトソールを採用している。実利志向の方にオススメのモデルだ。
購入前に押さえておきたい疑問を整理クラークス「ワラビー」についてのFAQ
Q1. クラークス「ワラビー」のサイズ選びは?A:普段のスニーカーより0.5〜1.0cm小さめのサイズを推奨
クラークスのサイズは使用する木型寸を元に算出しているので、一般的なスニーカーサイズとは異なる。ブランド公式サイトでも、メンズは一般的なスニーカーサイズより0.5~1cm小さめのサイズを選ぶことが推奨されている。
Q2. クレープソールは交換できる?A:マッケイ製法で作られており、ソール交換は可能。
ワラビーのソールは、マッケイ製法という底付け方法で取り付けられているので交換可能だ。クレープソールは天然ゴム由来の柔らかい素材ゆえ、摩耗が進みやすい傾向にあるが、多くの修理店が張り替えに対応しており、長期使用できる。純正に近いクレープソールの交換に加え、ビブラムソールに変更する方も多い。
Q3. ソールの厚さはどのくらい?A:定番モデルのヒールは3.0cm、プラットフォームは1.5cm
クレープソールを搭載した定番モデルのワラビーは、ローカットとブーツ仕様いずれも、ヒールの高さが3cm。また、つま先から甲にかけてのソール(靴底)が台状に厚くなっている部分の厚みを指すプラットフォームの高さが、1.5cmとなっている。トータルで4.5cm身長を盛れると考えて良いだろう。
Q4. クラークスとクラークス オリジナルの違いは?A:クラークスはモダンな仕様を中心に展開。クラークス オリジナルはクラシックモデルの復刻ライン。
クラークスとクラークス オリジナルは同一ブランド内のライン区分。クラークスは、現代のライフスタイルに合わせたアップデートモデルやトレンドを反映した商品が多く含まれる。クラークス オリジナルは、1960〜70年代のアーカイブモデルを現代に残すためのラインであり、ワラビーやデザートブーツなど歴史的な名作を原型に忠実に再現している。

















































