
服好きな男性であっても「なんとなくわかるけど正確な意味までは把握していない」というファッション用語は意外に多いのでは?ということで「いまさら聞けないファッション用語」に着目してお送りしていく本企画。今回は「ブラックウォッチ」にフォーカス。ブラックウォッチといえば、当時のイギリス軍から絶大な支持を集めるほどの活躍で注目を集めた“黒の見張り番”と呼ばれるハイランド第42連隊が纏っていた伝統的なタータンチェック柄だ。軍用として扱われていた柄でもあり、コーデに取り入れれば自ずと男気のあるムードを演出できる。オススメの着こなしやアイテム、歴史を紹介!
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ブラックウォッチは“黒い見張り番”の意味を持つクールな男に相応しいタータンチェック柄
ブラックウォッチとは、青ベースに緑、黒のラインを引いたタータンチェックのひとつだ。日本では黒い時計と誤訳されることが多いが、1688年のイングランドで起こった名誉革命の反革命勢力の通称であるジャコバイトの動向を監視するハイランダー兵の独立グループのあだ名として使われていたため“黒い見張り番”が正しい意味。タータンチェック柄は目立つ配色が多いなか、彼らが当時着用していたタータンはかなりダークトーンで黒く見えたため、この名がつけられたと言われている。
その後、ブラックウォッチ柄は軍用として使われることに。ジャコバイトの一件でブラックウォッチのハイランダー兵は戦闘力を大きく評価され、1725年にイギリス軍が採用。1739年にはハイランド連隊が編成され、ブラックウォッチは第42連隊の愛称となった。
ブラックウォッチはタータンが禁止されたときも着用が許された伝統的な柄!
ジャコバイトが政府軍との戦いに挑み敗れた1745年のカロデン・ムーアの戦いの後、政府は氏族(クラン)の力を弱める施策のひとつとして、関係性の強いタータンの着用を禁止に。これによって多くの古い柄が失われたが、軍用のブラックウォッチは着用を許されていたため、現在も引き継がれている。ちなみに下の画像は、スコットランドの首都エディンバラに建てられているブラックウォッチ連隊の記念碑。
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次のページでは、アイテム別にブラックウォッチの柄を取り入れたメンズコーデを紹介!
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