バイカージャケットの雄「ベルスタッフ(BELSTAFF)」の魅力を紹介

バイカージャケットの雄「ベルスタッフ(BELSTAFF)」の魅力を紹介

1940年代にワックスドコットン素材を開発し、ライダーをはじめとする多くの男たちに愛され続けてきた英国ブランド「ベルスタッフ(BELSTAFF)」。いわずと知れたベルスタッフのジャケットはデヴィッドベッカムをはじめ、バイクで南米大陸を旅したチェ・ゲバラやスティーブ・マックイーンも愛用していたことで有名だ。2018AWでは、イギリス生まれを再認識するよう「Made in UK」をテーマにモダンデザインへブラッシュアップされた英国製トライアルマスターが展開されるなど、話題性もたっぷり。定番はもちろん、個性と革新を絶妙に表現した現代的ルックの数々もチェック必須だ。今回は、そんな「ベルスタッフ」にフォーカスしてブランドの魅力や代表モデルを紹介!

ベルスタッフは創業から常に新しいアイデアや革新を取り入れることで進化を続けるラグジュアリーな英国ブランド

1924年にイーライ・ベロヴィッチ氏がイギリスのウエストミッドランズ州スタッフォードシャーに設立したライダースジャケット・メーカー「ベルスタッフ(BELSTAFF)」。防風、防水の機能素材が存在していなかった時代に、「防水」「防風」「透湿性」「剛性」に優れた「ワックスドコットン」を用いた防水衣類の製造メーカーとして人気を集めたブランドだ。当時、ワックスドコットンを使用したジャケットはライダーを始め、船員や冒険家、ドライバー、パイロットなどの過酷な環境下に身を置く職業の人々に愛用されていた。近年ではワックスドコットン以外にも軽量素材を使用したオリジンズコレクションなど、素材開発技術を活かしたアイテムを展開。常に時代に合わせた革新とアイデアを取り入れることで進化を続けている。

画像はフィレンツェにて行われた展示会で並べられた歴代トライアルマスター

100年以上の歴史を持つベルスタッフは、モータースポーツや航空、そして冒険に深くフィーチャーする

ベルスタッフの歴史は、モータースポーツや航空、そして冒険と深い関わりがある。創業者のイーライ・ベロヴィッチ(Eli Belovitch)は、モーターサイクルレースが盛り上がり始めた1909年に、再生素材やゴム製品を扱うショップをオープン。第一次世界大戦のさなか十分な防水素材の供給が求められ、イーライ・ベロヴィッチの店は軍用ケープ、テント、グラウンドシートを製造するために劇的に拡大した。そして1924年、戦時中に培った専門技術を活かして義理の息子ハリー・グロスバーグ(Harry Grosberg)とともにベルスタッフを設立。当初は「l(エル)」が一つ多い「Bellstaff」のスペルで、1930年以降に現在の「Belstaff」に改称された。

ハリー・グロスバーグ氏

創業時のベルスタッフは、ライダーたちをターゲットに防水衣料を製造。グロスバーグは常に最先端技術を取り入れることにこだわり、エジプト産ワックスドコットンを素材とした通気性と防水性に優れた衣料を開発した。その機能性は広く知られることとなり、多くのバイカーやパイロットたちが愛用。1930年代の顧客には、女性飛行士として初めて英国からオーストラリアまでの単独飛行に成功したエイミー・ジョンソン(Amy Johnson)や、オートバイレースで多大な功績を残したマルコム・キャンベル(Malcolm Campbell)などが名を連ねる。

第二次世界大戦中には、パラシュートから飛行服などを供給。卓越した全天候型防水素材の技術を駆使し、多くの兵士たちの命を守るサバイバルスーツを生産した。そして1948年、ベルスタッフを代表するワックスドコットンジャケットの「トライアルマスター(Trialmaster)」を発表。耐久性と着心地に優れることはもちろん、スタイリッシュなマンダリンカラーの4ポケットデザインが多くの人を魅了した。

ライダース・ファッションの象徴として名を轟かせたベルスタッフは、バイカーはもちろん俳優からアスリートまで世界各国のセレブが愛用。ブランドのルーツを受け継ぎながら、進化を先取りする、活動的で親しみのあるデザインとコンテンポラリーなライフスタイルを提案し続けている。

ベルスタッフのロゴの意味とは?

創立以来、使用され続けているベルスタッフを象徴するブランドロゴ。羽根を広げたフェニックスをイメージしたもので「いかなる時代も困難を乗り越えて永遠に続いて行くように」という思いが込められているという。伝統を重きに置く英国ならではのコンセプトだ。

ベルスタッフの「ワックスドコットンジャケット」は歴代のヒーロー達を魅了した名作!

機能性はもちろん、スタイリッシュな外観のワックスドコットンジャケットは、「T.E.ローレンス」や「アメリア・イアハート」「チェ・ゲバラ」などの歴史上のヒーロー達に愛用された名作として知られている。現代では「デヴィッド・ベッカム」「ジェンマ・キッド」「サラ・ジェシカ・パーカー」「トム・クルーズ」「ウィル・スミス」「ブラッド・ピット」などの有名人が着用。また、イギリスのトライアルレーサーであり、トライアルの神様と言われた「サミー・ミラー」についてもベルスタッフ愛用者の一人だ。ハリウッド映画でも衣装として使用されるなど、ベルスタッフの魅力を裏付けるかのようにあらゆる業界において高い需要を誇る。

あのスティーブマックイーンもベルスタッフを愛用していた!

稀代の名俳優、スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)もベルスタッフを愛用していたことはご存知だろうか。マックイーンは1950年代には仲間たちとキューバを横断し、1964年には米国代表としてレースに参加するほどのオートバイ愛好家。その熱狂ぶりは、「レースこそ我が人生。その間はただの待ち時間にすぎない」と語るほど。マックイーンはベルスタッフの大ファンとなり、トライアルマスターにワックスがけをするために女優アリ・マッグローとのデートを断ったという逸話まで残っている。

「レース好きの俳優なのか演技が好きなレーサーなのか、自分でもよくわからないよ」と語るマックイーンにとって、ベルスタッフのトライアルマスターは手放せないアイテムになっていたに違いない。

ベルスタッフの代表モデル「ロードマスター」の魅力にフォーカス

1950年代には、バイク用ジャケットメーカーとしての人気を集めると同時に、代表作である「トライアルマスター」が発表された。トライアルレースで通算1,300勝以上をあげたサミー・ミラーや、多くのライダー達がトライアルマスタージャケットを愛用。「ロードマスター(Roadmaster)」は、そのトライアルマスターをモダンなシルエットにブラッシュアップして、1981に発売されたベルスタッフを代表するジャケットだ。

ベルスタッフ ロードマスターの魅力①「機能的な4隅ポケット」

ベルスタッフの特徴とも言える4隅に配置されたパッチポケット。全てマチ付きで大容量のポケットに設計されている。下2つのポケットには、サイドから手を入れられる設計に。ウォータープルーフを意識して設計されたフラップ部分には、「BELSTAFF ENGLAND」と刻印されたオリジナルの金属ボタンが打ち込まれている。

ベルスタッフ ロードマスターの魅力②「ウエスト調整のベルト」

ともすれば野暮ったい印象につながってしまうことも多いボックスシルエットのジャケットにフィット感を与えるウエストベルト。シルエットに変化を与えるこのディテールは、ベルスタッフの特徴のひとつである。

ベルスタッフ ロードマスターの魅力③「ワックスドコットン素材」

防水、防風性に特化していながら、その軽さが売りでもあるワックスドコットン。ベルスタッフのワックスドコットンは、コットンの双糸で強いキャンバス生地を織り上げ、その後マイクロワックスとテクニカルワックスの専有の混合剤で加工を施す。加工により、コットンの通気性は維持しながら、高度な防風性と防水性を生み出している。

流行り廃りの無いスタイリッシュなルックスと機能的デザインの数々を実現したベルスタッフのワックスドジャケット。気になる着こなし事例をチェックしたい方は、あわせて下記の記事をチェックしてみてはいかがだろうか?

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ベルスタッフのワックスドジャケットは、リプルーフによって耐水性をキープ可能!

ベルスタッフのワックスドコットンジャケットは、リプルーフィングを施すことで新品時の耐水性を取り戻すことが可能だ。リプルーフィングは、ジャケットの寿命延ばし、生地の色味の蘇らせ、縫い目に生じやすい穴の防止につながる。

ベルスタッフジャケットのリプルーフを行うべきタイミングとは?

ベルスタッフのワックスドコットンジャケットは「ムラ」「光沢」「乾燥」が目立つ部位、または防水機能が弱まり水分が玉のようにつかなくなった部位が発生したら、リプルーフを行うタイミング。頻繁に着用した場合、リプルーフのタイミングは一年ぐらいが目安。また、雨や雪などの天候下での着用により、ジャケットの乾燥が気になる場合には、さらに短いスパンでリプルーフを行うのが望ましい。

気になるベルスタッフのリプルーフ手順をチェック!

• 服が清潔で乾燥していることを確認する。平らな面に服を寝かせて置き、糸くずのない柔らかいコットンの布で、ワックスを部分的に付ける。
•簡単かつ均一にワックスを付けるために、湯煎でワックス缶ごと温め、チーズ程度のやわらかさに なったら、湿った布で薄く刷り込むように塗る。
• 円を描くような動きで、生地にワックスを均一に付けて行く。衣類への吸収を良くするために、表面にワックスを厚く塗りすぎないように注意。縫い目と摩耗した部分には、ワックスは多めに必要だ。
• 塗り終えたら、衣類の余分なワックスを拭き取り、通気性の良い場所で一晩乾燥させる。
• 翌日、浸透していない余分な油分をすべて伸ばし、まだ光沢や乾燥が見られる場所には、さらにワックスを付けてリプルーフする。

※ベルスタッフのワックスドジャケットの手入れにはタブーもあり!
ベルスタッフのワックスドジャケットは、例えばドライクリーニングをするとダメージを与えたり、プルーフィングの欠陥また2年間の正規品保証(正規店購入した物のみ対象)が無効となる場合がある。以下のルールはしっかりと守ろう。
ドライクリーニングをしないこと。/ 洗濯機で洗わないこと。/ 乾燥機にかけないこと。/ どのような種類でも石けんや洗剤を使用しないこと。/ 溶剤や漂白剤を使用しないこと。/ アイロンをかけないこと、糊付けしないこと。/ 直火で乾かしたり、直火に当てないこと。/ 長時間直射日光に当てないこと(車のリアウィンドウなど)。

1960年代には、デュポン社と「Belflex(ベルフレックス)」を共同開発

ベルスタッフといえば、ワックスドコットンジャケットが代名詞と言っても過言では無いが、実は1960年代に大ヒットを記録したナイロン生地の「XL500ジャケット」を生み出している。いわゆるナイロンのような化学繊維で構成されたライダースは一般的ではなかった1960年代、ベルスタッフとフランスのデュポン社はそこに目を付け、共同でライダースジャケット専用のナイロン繊維として”Belflex(ベルフレックス)”を共同開発。この”Belflex(ベルフレックス)”を使用して1970年代に製作されたのが「XL500ジャケット」だ。XL500ジャケットは、当時全盛だったワックスドコットンジャケットより軽量、さらには完全防水を実現したため、多くのライダーに受け入れられた。

ベルスタッフの挑戦は終わらない!2018年には「オリジンズ(Origins)」をリリース

ブランドの原点とも言える「ワックスドコットン」の開発以来、Belflexの開発など、”新しいアイデアや革新”を積極的に採用し続けてきたベルスタッフ。長い年月が経過した現在、創業者のイーライ・ベロビッチ氏が健在だったとしたら一体どんな革新をもたらしたのか?そんな考察から2018SSより新たに誕生したのが「オリジンズ(Origins)」シリーズだ。このコレクションでは、軽量で動きやすい素材を新たに採用。ワックスドコットンがイギリスの環境に適応するために開発された素材であるように、オリジンズで使われる素材はアジアなど英国以外の地域で快適に過ごすために生み出された素材だ。オリジンズコレクションの主役的存在である「トライアルマスター EVO(Trialmaster EVO)」は、お馴染みの4ポケットはそのままに、3層ナイロン膜素材、レーザーカットとボンディングを施したシーム、オールウェザー対応のジッパー、ラバースナップを採用。完全な防水性と防風性、UVカット、速乾性を備えた超軽量ジャケットとして仕上げられた。さらに、双方向に伸縮させることで抜群の着心地を実現するなど、まさに現代の冒険家のためのアップデートを遂げている。

オリジンズシリーズの詳細はこちら

売り切れ御免の恒例コラボ!「BELSTAFF X SOPHNET」のカプセルコレクションは第4弾目に突入

2017年、カルト的人気を誇る日本のストリートファッションブランドソフネット(SOPHNET.)と、ベルスタッフのコラボレーションが実現した。英国なクラシックなスタイルに、日本のストリートカルチャーが融合。ベルスタッフらしいバイカースタイルに、ソフネットならではの斬新なデザイン要素を組み合わせた魅力的なアイテムを展開している。2017SSに初ローンチされたこの日英コラボレーションは、2018年8月時点で第4弾がリリースされている。

 

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