当メディア名の由来である“男前”。我々はOTOKOMAE発足以来、さまざまな角度から男前になるための情報を発信してきた。本企画ではイケてる男性にインタビューを実施し、とりわけ外見的な男前度を上げるのに必要なエッセンス、すなわち“男前の素”を抽出し紹介していく。
リョータのイケメン製作所：リョータ
今回のインタビュー相手は、日本の男性たちに向けて“「カッコいい」をつくる。”をテーマに男磨きの大切さを発信するYoutubeチャンネル『リョータのイケメン製作所』を運営するリョータさん。待ち合わせ場所に現れた彼は、動画で拝見していた通りの“気さくな人柄”と“あまいマスク”。そして、軽く捲り上げたTシャツの袖から見えるのは“男らしい二の腕”。誰もがすれ違えば思わず振り返ってしまうほどの色気を漂わせていた。
リョータ : 友人の誘いをきっかけに、メンズ美容を軸としたYouTubeチャンネルを2020年にスタート。2022年からはメンズ美容からジャンルを広げ、“「カッコいい」をつくる。”をテーマに男磨きや垢抜けに関する情報を発信している。自身の体験と持ち前のユーモアあふれるトーク力を活かした具体的な男磨き、垢抜け方法の発信は同世代の男性を中心に支持を集めており、2023年7月時点でチャンネル登録者数は18万6000人超え。この数年は動画での発信だけでなく、人気恋愛番組『シャッフルアイランド』への出演や色気メンズブランド「FrenDare」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。
男前の素①「服装は“色気意識” × “長所強調”のモノトーンコーデ」
巷で話題のE-Bike「MATE」に乗り、スタイリッシュかつ爽やかに登場したリョータさん。早速、装いのこだわりについて話を伺った。
基本的なことだと思いますが、コーディネートを組むときは“自分の強みを活かすこと”を常に意識していますね。わかりやすいのは「パーソナルカラー的に似合う、コントラストが効いたモノトーンを軸にコーデを組む」でしょうか。また身体を鍛えているので、夏のコーデでは「Tシャツの袖をロールアップして上腕筋を見せることで男らしさを出す」のもポイントです。
ーー（編集部）ありがとうございます。本日のコーディネートにもこだわりが反映されていますね。
今日はシンプルなモノトーンコーデを軸にしながら、プリントTで夏らしい色を足してみました。あとパンツはハイウエストをタックインで穿き、足元まで同系色で揃えることで脚が長く見えるようにしています。アクセサリーは基本的に肌馴染みの良いシルバーを選んでますね。これは個人的な好みですが、アクセサリーを組み合わせるときは大ぶりなものと小ぶりなものを組み合わせてメリハリをつくることを意識しています。
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“ゴツめ”なブレスに“繊細な”セリーヌのノットリングを組み合わせ。
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アップルウォッチのベルトはメタルにカスタム。シルバーアクセサリーと統一感のある印象に。
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爽やかなサブレーションズのプリントTに映える、シルバーのチェーンネックレス。
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足元はナイキのエア フォース ワンのオールブラックをセット。シューレースのシルバープレートがほどよいアクセントに。
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男の色気の演出は“チラリズム”が重要!?
ーー（編集部）Instagramを拝見しましたが、リョータさんのコーディネートはどれもほどよく色気を感じますね。それにかなり身体を鍛えているのがわかります。
日頃から男らしい色気を出すことは意識してますね。ただ、露骨なアピールだと品がないと思うので、さりげない“チラリズム的な色気の演出”が重要だと考えています。例えば、今日のようなオーバーサイズTシャツでは袖のロールアップを取り入れますが、身体のラインが出るタイトなTシャツでロールアップをするとTOO MUCHに見えるため、服のシルエットとのバランスを考えてアレンジするのが大事です。
あとTシャツスタイルは、ギリギリ肌が透けない厚みを選ぶようにしています。スケスケでもゴワゴワでもない絶妙な生地の厚みを見極めることで、清潔感をキープしながら身体のラインをそれとなくアピールしています。
男前の素②「20代の反町隆史を意識したミディアムレングスの7:3分け」
リョータさんの色気を演出する美学は、髪型にも反映されていた。
髪型についても“色気”を大事にしています。動きのあるニュアンスをつけることで色っぽさが生まれると考えているので、後ろは短く整えてスッキリと、トップは長めに残してアレンジしやすくしています。最近はツーブロックで7:3分けの耳掛けスタイルが気分ですね。
ーー（編集部）ミディアムレングスで毛先に動きがあるヘアスタイル、ビーチボーイズ期の反町隆史さんや竹野内豊さんを彷彿とさせるような色気がありますね。
いま私の年齢が当時の彼らとちょうど同じぐらいなので、よく参考にしてます。現代とは一味違う色気があってかっこいいですよね。いまの髪型は結構まわりからの評判が良くて気に入ってるのですが、仲の良い友人からは「片側が重すぎて、首が歪むんじゃない？」なんていじられたりしますね(笑)
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毛先を遊ばせて、横にボリュームを出すことでひし形に見えるよう調整。
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襟足は短く整え、横から見ても丸みのある綺麗なシルエットに。
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顔のカタチが面長寄りなので、ヘアセットのときは横にボリュームを出してバランスを取るように心掛けています。ひし形を意識して、フワッとボリュームを出すのがポイントですね。どの髪型でも基本は自然な丸みが出るようにした方がバランスが良いと思っています。
スタイリング剤は「ロレッタのハードゼリー」と「レタッチのグリース」を1:1でMIX
ーー（編集部）愛用しているスタイリング剤はありますか？
いまは「ロレッタのハードゼリー」と「レタッチのグリース」を使っています。セット力はもちろん、どちらも香りの主張が控えめで香水のかおりを邪魔しないのが気に入っていますね。ハードゼリーでスタイリングの軸を作り、グリースはウェット感をプラスするために使います。つけるときは1：1の割合で混ぜる。これをタオルドライの状態から水気が飛ぶくらいドライヤーで乾かして、全体的に馴染ませるように揉み込んでいます。
あと最近はパーマと日焼けのダメージで髪が乾燥しているので、スタイリング剤に少し水を混ぜてウェット感を出すようにしています。ヘアミルクやヘアオイルなどを使って保湿することも大事ですね。他にも具体的なスタイリング方法をYoutubeで解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください！
ーー（編集部）美容室はどちらに通われていますか？
いま通っているのは中目黒のパーカットで、上原さんにカットして貰っています。あとスタイリングしてもらった髪型は家でも再現できるように、タオルドライの状態から動画撮影させてもらうようにしているんです。動画を見返すことで、かなりヘアセットの精度が上がりますよ。ぜひ試してみて欲しいです。
男前の素③「脱・非モテのきっかけは“肌荒れ改善のスキンケア”」
服装も髪型も“色気”の演出にこだわるリョータさん。そんな男の色気の演出や見た目に強いこだわりを持つようになったのは、スキンケアがきっかけだったという。
実は身だしなみに強くこだわりを持つようになったのは、社会人になってからなんです。入社した会社が想像以上に激務で、ストレスから一気に肌が荒れはじめました。もう顔全体に吹き出物ができるほどヒドくて「このままじゃマズい！」と思いスキンケアに注目するようになったのが男磨きをはじめたきっかけですね。学生の頃はずっとサッカーに熱中していて、化粧水や日焼け止めを塗ることすら頭にありませんでした。いまじゃ考えられないですね…。
リョータさんは過去の学生時代と社会人時代に肌荒れしていた頃の貴重な写真を提供してくれた。
ーー（編集部）リョータさんの男磨きの原点はスキンケアだったんですね。いまは肌荒れしていたとは思えないほど肌ツヤが良いですね。
スキンケアに目覚めてからは本当に色んなものを試しましたね。洗顔や化粧水にこだわったおかげで肌荒れは次第に良くなっていきました。ただ根本から肌荒れを改善するにはストレスを感じる環境から抜け出す。正直、これが一番重要だったと思います。私と同じようにストレスによる肌荒れで悩んでいる方がいたら、まずその環境から抜け出すことをおすすめしますね。ちなみに私は勤めていた会社を辞めてから肌の調子が一気に良くなりました(笑)
仕事を辞めてからは先が見えない不安があり、Youtubeをやっていくために1Kの部屋に男3人で住むみたいな時代も経験しましたが、会社勤めの頃より健康的な生活ができていました。過剰なストレスを感じない環境に身を置いて、規則正しい生活習慣をつくれればスキンケアは最低限で済みます。
ちなみに、いま肌ツヤが良く見えるのはラ ロッシュ ポゼを使っているおかげもあります。顔色を整えるのと日焼け止めがこれ一本で済むのでおすすめです。仕上がりは非常にナチュラルなので、メイクしている感じも出ない。BBクリームやコンシーラーなど色々使っていた時期もありましたが、最近はこれだけで満足してますね。
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男前を目指すならまずは外見をプラスに変える成功体験を得ること
ーー（編集部）スキンケアや筋トレの成果は一朝一夕に出るものではないと思います。リョータさんが男磨きのモチベーションを高く維持するために工夫されていることはありますか？
まずは小さくても良いので、外見をプラスに変えることが重要だと思います。どこの見た目を変えても良いのですが、一番最初は「眉毛サロン」に行くのがおすすめです。
ーー（編集部）なぜですか？
手っ取り早いのに一番わかりやすく効果が出て、持続時間も長いからです。「眉毛を整えるだけでカッコ良くなれた！」という成功体験を得ると、自然と他もカッコよくしようという気持ちになれるんです。他には一流の美容師さんに髪を切ってもらうなど、すぐに効果が出ることを実施し続けるのが、男磨きのモチベーションを高めるコツだと思います。
リョータさんはスキンケアからはじまり、眉毛、メイク、ホワイトニング、脱毛、筋トレとステップを踏みながら男磨きや垢抜けに注力してきたという。いまあるリョータさんの美貌や肉体美は小さな成功体験の積み重ねで得た賜物だった。そして「日本の男性にも同じ成功体験を得てもらいたい」と力強く語ってくれた。
男前の素④「モテる男は嗅覚でも色気を放つ！“甘い香水”でダンディな男らしさを加速させる」
最後にリョータさんは色気との関連性が高い“香り”についても語ってくれた。
人間は嗅覚を通じて、相手の匂いからさまざまな情報を受け取ると言われています。見た目は色気があっても不快な匂いを発していたら一気に台無しになると私は思っているので、香水は必ずつけるようにしていますね。この数年間で何十種類もの香水を試してきました。
ーー（編集部）いまはどんな香水を使っているんですか？
最近は甘い系の香りにハマっています。有名どころだとマルジェラのジャズクラブのような、夜っぽい色気のある甘さが好きです。
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他にはル ラボというアメリカの香水ブランドも使いますね。
“テノワール”という香りが、私の好きな虎ノ門のエディションホテルの香りと通ずるものがあるんです。いままで嗅いだことのないような、何とも言えない心地の良い甘さのある香りなので、ぜひチェックしてみて欲しいです。
ーー（編集部）ル ラボのテノワールの香り、すごく気になりますね。香水を選ぶ基準や、つけるポイントなどはありますか？
香水は名前によって持続時間が変わってきます。私の場合は香り濃度が2番目に濃い「オードパルファム」を選ぶことが多いですね。ものにもよりますが、大体5時間くらいは香りが持ちます。もちろん長持ちするものは、香りの強さも強烈です。そのため、付けすぎないように量を調節したり、つける箇所は足首やひざ裏などの“ほのかに香る部位だけ”にとどめるのがポイントです。
ーー（編集部）オードパルファムは、日常使いに良いですよね。最後に香水の楽しみ方やテクニックを教えていただけますか？
これは動画でも発信した究極のテクニックなんですけど、香水を指先につけて、異性と手を繋いだときに香りを相手の身体に残すっていうのはありますね。流石にあまりやりませんが（笑）
あとはやっぱり、慣れてきたら複数の香水を使い分けることですね。例えば、昼夜で違う香りをまとえばパートナーをドキッとさせられます。服装や髪型も違っていればなおさら良いですね。気を付けなければいけないのは、昼間の香りは夜に残らないように、ソフトなものにすることです。いい香りってそれだけで気分が良くなって、リラックス効果もありますよね。部屋で1人のときでも、お気に入りの香水を付けて香りを楽しむというのが私の日常です。
