男前の素Vol.3 塚原 健 「関西のアラサーアパレル経営者が伝授 “格好良い”の4秘訣とは?」

Share

男前の素Vol.3 塚原 健 「関西のアラサーアパレル経営者が伝授 “格好良い”の4秘訣とは?」

当メディア名の由来である”男前”。我々は、OTOKOMAE 発足以来、さまざまな角度から男前になるための情報を発信してきた。本企画ではイケてる男性にインタビューし、とりわけ外見的に男前を上げるのに必要なエッセンスを聞き出し、読者の男磨きの一助になる情報をお伝えするのが目的だ。

インフルエンサー兼アパレル経営者、ケンネイビーこと塚原 健さんが登場!

今回登場してくれたのは、インスタグラムの台頭と共に知名度を高めた「ケンネイビー」こと塚原 健さん。シンプルな服装が似合うスタイルの良さと、男っぽさのなかにも爽やかさを感じさせるルックス、フォロワー想いのインスタグラム運営を背景に、メンズカジュアルウェアブランド「EURO KENVY」を立ち上げた若手経営者だ。大阪を拠点にアパレルブランドの他にも、オーダースーツ、空間デザインなど複数の事業を意欲的に展開。シンプルなスタイリング提案は、幅広い層のメンズからアツい支持を集め続けている。ちなみに自身の愛称である「ケンネイビー」は、学生時代にお気に入りのジャケットがネイビーだったことから、メールアドレスの頭に「KEN_NAVY」を使った事が由来だ。2023年10月時点、Instagramのフォロワー数は約11万人。KEN_NAVYさんのInstagramアカウントはこちら
一見すると、特にサングラス姿はコワモテで取っ付きにくそうな彼。実際に会って話してみると気さくで飾らない、心優しいナイスガイだった。

男前の素①「誰にでも楽に再現できるラグスポコーデを自ら実践」

塚原さんは「一見するとシンプルで普通なんだけど、なぜか格好良いスタイル」を追求し、自らの着こなしに反映しているそうだ。このスタイルに辿り着くまでの経緯や具体的なコーディネートのポイントについても語ってもらった。

塚原さん
ブランドを始める7年前、京都のコンビニで白Tシャツにジーンズ、サンダルを履いたイケオジに遭遇したのが、僕のなかで原体験になっています。当時の僕は、カラフルなグラデーションのニットとか、パイル生地のジャケットとか、とにかく色にしても素材にしても奇をてらうことでお洒落なスタイルを作ろうという意識が強かったのですが、彼のスタイルを見て自分のなかの格好良いの基準が覆されました。ああ、真のお洒落ってそういうことじゃないんだ。シンプルで良いんだ、いやシンプルが良いんだと。

—そこからガラッとスタイルが変わったんですね。具体的に今はどんなスタイルを心がけていますか?

塚原さん
自分の中で大切にしていることはずばり「シンプルなラグスポ」「楽に高級感を出せる素材」「色合わせ」の3点です。

—1ポイント目の“シンプルなラグスポ”について教えてください。

塚原さん
ラグスポはいわゆるラグジュアリースポーツ。スニーカーやTシャツ、フーディーなどスポーティなアイテムを取り入れながら、ジャケットやスラックスなどのドレスアイテムや高級時計やレザー系のアイテムで、全体としてラグジュアリーなテイストを感じさせる装いを軸に、ごちゃごちゃとさせずにシンプルにコーディネートするようにこころがけています。

—2ポイント目の“楽に高級感を出せる素材”について教えてください。

塚原さん
いくら良い素材でもしっかりケアしないと、良い素材に見えないってことが多いと思うんです。素材の風合いがシワで台無しといったような。でも、男性でアイロンがけする人って少数派じゃないですか。僕が展開するブランドでは、アイロンをはじめとする衣類ケアに気を使わなくても、パッと着れば高級見えする素材を選んでいます。おのずと僕がやっているアパレスブランドの「EUROKENVY」のウェアの多くは天然素材100%ではなく、化学繊維を混ぜて機能性を取り入れたものが多いです。着始めはもちろん、長時間着ていても、そもそもシワにならない素材や着ていて楽なストレッチ素材などを中心に選んでいます。

—3ポイント目の“色合わせ”について教えてください。

塚原さん
基本的に派手な差し色などは使わず、全体として統一感のある色味でグラデーション(黒×グレー×白など)を意識して色合わせしています。そしてさらに細かいことになりますが、サングラスのフレームが金色なのに、着てるレザージャケットのジップの部分がシルバーとかって、統一感が感じられず個人的には格好良いと思えないんです。色数を絞るというのは服で意識できている方は多いと思いますが、アクセサリーや服のディテールなどまで意識できると、さらに洗練された着こなしにつながると考えています。ちなみにアクセサリーといえば、サングラスを30本くらい所有しています。

—サングラス、沢山お持ちなんですね。

塚原さん
純粋に好きだというのもありますが、お酒を飲みすぎた日の翌日など、顔がむくんで目が小さくなっている時に、フレームが太くてレンズの色が濃いサングラスを着用してそれを目立たせなくするなど重宝してます。

—似合うサングラス選びのコツを教えてください。

塚原さん
眉毛の形にサングラスのトップリムの形状を合わせるのが似合うデザインの見極めのポイントです。例えば僕の場合は並行眉なので、トップリムが真っ直ぐで平行気味のデザインをメインに選ぶようにしていて、スクエア型が多いですね。眉の形を軸にしたサングラス選びが僕のおすすめです。

男前の素②「センスを共有できる美容師と作り上げる、仕事でも遊びでもモテるショートヘア」

男らしくスポーティな黒髪ショートヘア、そして少しウェットな質感で大人の色気を感じさせるヘアセットが、非常によく似合っている塚原さん。髪型についても、色々と考えた上で今のスタイルにしているそうだ。

塚原さん
アパレルブランドやオーダースーツ店の経営という仕事柄、20代から40代の男性のお客様の目に触れる機会が多いので、やっぱり男ウケする髪型にしたいというが最も大事なポイント。あと、もちろん女性にもモテたい(笑) 信頼する美容師さんにこれを伝えた上で、基本的に完全にお任せしています。

—完全にお任せですか!

塚原さん
はい、大阪を拠点に活躍する美容師のSHOYA君に全幅の信頼をよせてます。でも彼に出会うまでは失敗の連続でした。京都から大阪に出てきて、ヘアサロンのクーポンサイトとか、よくわからないブログの大阪でおすすめサロン◯選みたいな記事を見て、良さそうなところを10軒回ったんですが、全然しっくりこない。スタイル自体がちょっと古臭かったり、刈り上げの高さが骨格に合ってなかったり、ひどい時には髪染めに色ムラがあったり…ヘアサロンのクーポンサイトのおすすめとかランキングは、あてにならないなと個人的にですが思いました。

—素敵な美容師に出会う方法を教えてください。

塚原さん
周りに格好良いと思う友人や先輩が何人かいると思うので、彼らに誰に切ってもらっているのかを聞いて、その美容師さんにお願いしてみるのが一番良いと思います。大手サロンだから安心とか、家から近いからとか、クーポンを使えば値段が安くなるなどの理由で適当に選ばないのが大事だと思います。

—ちなみに良い美容師の条件は何だと思いますか?

塚原さん
僕のなかで良い美容師の条件は「美容師としての技術がしっかりしている」「自分とセンスが近い」「流行に敏感」の3点です。美容師の技術について、ヘアショーや大会に参加して受賞している人は間違いないと思うんですが、やっぱり東京の美容師さんがほとんどで、地方の美容師さんはそもそも大会に出ていない方も多い感じがします。なので、残念ですが東京以外ではそういう観点で探すのは正直難しいかなと。他の観点で言うと、できればインスタとかで事前に、難しいなら当日に、美容師さんの服装や髪型が自分の好みか、トレンドを把握していそうか見た方が良いと思います。あと、好きな男性有名人、音楽、映画や漫画、趣味など、自分と格好良いと思う像が近い美容師さんは、こちらの要望を的確にキャッチしてくれる傾向があると思います。

—ヘアセットについてはこだわりありますか?

塚原さん
ヘアセットについて、プロではないので人に伝えられるほどの特別なこだわりはあまり無くて、必ず美容師さんにセット方法を聞いています。あと小難しいセット技術がなくても格好良く切ってくれるのが、僕のなかで良い美容師さんだと思ってます。よく考えたらこれ良い美容師の第4の条件ですね(笑) ヘアサロンでセットしてもらった後に格好良いのは当たり前。その髪型を日常生活で再現できるようベストを尽くしてくれる美容師さんと出会うことこそが、ヘアセットの極意だと思います!
塚原さん
ちなみに今の髪型について少しだけご説明すると…サイドからバックにかけて刈り上げる事で、スポーティーで男っぽいスタイルにしてもらいました。朝の時短に繋がるセットのしやすさも考慮して、トップにはゆるめのパーマをかけてもらっています。あとは写真撮影した時に髪が真っ黒だと沈んでしまうので、SHOYA君からの提案で立体感を出すためにグレーのメッシュを入れてもらいました。

男前の素③「洋菓子断ちとゴッドハンドの助力で目指す左右対称な小顔」

塚原さんは、引き締まった小顔とキリッとした表情を追い求め、日常における食生活やセルフケアに加えて、時にはプロの手に頼ることもあるそうだ。

塚原さん
クリスティアーノ・ロナウド選手とか、国内だとヴィッセル神戸の武藤 嘉紀選手とか、あとはOTOKOMAEにもよく出演しているモデルのトライコさんの引き締まった顔や表情、頭身のバランスの良さは憧れです。少しでも近づきたいと思い、ファーストフードをやめて、米・魚・野菜中心の食生活に切り替えました。あと洋菓子のモンブランとかフィナンシェが大好物なんですが、甘いもの自体は絶対にやめられないので…これを和菓子のどらやきに置き換えました。カロリー自体はあまり気にせず、好きなだけ食べていますが、脂質にはすごく気をつけています。肉の脂やバターなどの太りやすい脂質はできるだけカットして、魚の脂やオリーブオイルといった良質な脂質を中心に摂るようにしています。

—和菓子は脂質が少量しか含まれておらず、洋菓子よりも身体に良いと言われていますよね。小顔のセルフケアもされているとか?

塚原さん
はい、どらやきは大量にストックしてます(笑) どうしても深夜にお腹がすいてしまった時には罪悪感を感じながら、たまに食べてしまうこともありますが、不思議と太らない。セルフケアについては、最近「電気バリブラシ」を買いました。芸能人にも愛用者が多いと聞いてずっと気になっていたんですけど、顔のむくみ取りにかなり使えます。 

—その他、小顔になるためにおすすめの方法はありますか?

塚原さん
「小顔矯正」です。実は顔の歪み、特に右目の位置が下がっていることと、鼻筋がゆがんでいることに悩んでいて最初は整形を考えていたんです。そんな中で親友から「その前に1度、小顔矯正に行ってみたら?」と薦められて半信半疑で行ったのですがこれが大正解。大阪の小顔専門サロンRe:faceの院長が口コミでゴッドハンドと呼ばれているのですが、ラジオ波という高い周波数の電磁波を施術師の身体を体導させて施術する独特の方法を採用しています。ちょっと怖いくらいだったのですが、カウンセリングで僕を見ただけで「塚原さん、胃腸弱いでしょ」って言うんです。問診票にも書いてない昔からの胃腸の弱さを当てられて驚きました。何で分かったのか理由を尋ねると「呼吸と姿勢で分かる」らしいんです。

小顔矯正に通うことで「顔の歪みだけじゃなく自律神経の乱れまで治してもらい、睡眠の質が上がって体調もすごく良くなった」と語る塚原さん。小顔矯正のビフォーアフターの画像は下記の通り。(左が施術前、右が施術後)

—ビフォーアフターで見ると、目が大きくなって顔全体が引き締まった感じがしますね。塚原さんがおっしゃっていた左右の目のラインも真っ直ぐ通っていて、顔の歪みがかなり改善されたように見えます。

塚原さん
実際に目は2mmくらい大きくなり体質も改善され、身体が楽になったので仕事のパフォーマンスも上がりました。見た目の印象もグッと良くなって、小顔矯正に通うようになってからというもの、取引先で人に会うたび「痩せた?」「あれ?なんか変わったね」ってみんな驚くんですよね。

男前の素④「“ニオイケア”で減点を回避し“香水”でモテを狙う!」

イイ男を目指すなら、口臭や汗の臭いといった“クサい”を解消できていないのは問題外。さらに好印象を狙うために、香水選びにもこだわるべきだと塚原さんは語る。

塚原さん
せっかく身なりを整えても、嫌なニオイがするだけで全て台無し。僕の場合は毎日夜シャワーを浴びて寝る前に、脇や首周りなど特にニオイが気になる箇所にenioデオドラントクリームを塗るようにしています。そしてエージーデオ24のデオドラントパウダースプレーを外出中も常に持ち歩いています。クサいと思われた瞬間に、ビジネスも恋も始まる可能性がゼロになると思っているので、これは徹底しています。

—香水についてはどんなものを選んでいますか?

塚原さん
僕が好む香水の共通点は柑橘系です。ちなみに定番品ですが、ずっと愛用しているのはトム・フォードのネロリポルトフィーノです。柑橘系だけど、鼻につく感じがなくて気に入ってます。ネロリ(ビターオレンジの花から抽出される精油)の香りが好みななことに気づき、ネロリ軸で新しい香水を探していて出会ったのが、セリーヌのパラード。これはネロリとベルガモット(柑橘系果実)の香りを強く感じる香水なのですが、ここでベルガモットも良いかもと思い、トムフォードのソレイユネージュを購入して、今これにどハマりしています。

—香料成分を軸に選んでいるのですね。

塚原さん
今は基本的にそうしているのですが、過去には好きなハリウッド俳優が広告塔の某人気香水をイメージ先行で使っていたこともあります。しかしこれがことごとく女性に不評。自分としては好きな香りだったのですが、顔が濃い僕が濃厚な香りをまとっているのがしつこいと受け取られてしまったようです(泣) そしてもちろんネロリやベルガモットといった柑橘系の香水でなくても、人気の香水はやっぱり気になります。しかし、すぐには購入せずに必ずテスターを自分の肌に吹きかけて店を一周して実際の香りを体感して納得してから購入しています。センスが良い香水のラインナップが多いので、グランフロント大阪のエストネーションにお世話になっています。

—良い香水と出会うコツはありますか?

塚原さん
ちょっと勇気がいると思うしトリッキーなのですが、良い香りを漂わせている男性がいたら、他人でも「イイ香りですね、何使ってるんですか?」と声をかけるのがおすすめです。僕もたまに聞かれるのですが、同性にそう言ってもらえるのはセンスが認められたような気がしてすごく嬉しいので、喜び勇んで教えます(笑) 僕みたいな感覚の男性は多いんじゃないですかね。あとは同時並行で色々な香水が試せる百貨店やセレクトショップに行って、その香水とその香水に似ている香水をスタッフさんに聞いて試していけば、きっと好みの香水に出会えると思います。

この記事の著者

Follow us !

会員登録して
OTOKOMAEメールマガジンを受け取ろう

会員登録する

OTOKOMAE 公式 Instagram スナップ