90年代リバイバルと同時に人気が再燃し、インラインのアイテムでもモデルによっては品切れ状態が続いている「PORTER(ポーター)」。メイドインジャパンならではの高品質と長く愛用できるシンプルなデザインが魅力のブランドだ。今回は、ポーターを語る上で外せない代表的シリーズ「TANKER(タンカー)」にフォーカスし、人々を魅了し続けている理由とおすすめのモデルを紹介!
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吉田カバンが手がける「PORTER(ポーター)」とは?
「PORTER(ポーター)」は、1962年にスタートとした鞄メーカーである「吉田カバン」のメインブランド。ブランド名は、ホテルなどで鞄を預かる「ポーター」という職業に由来しており、常に鞄に触れ、“鞄の良さを知るものである”ということから名付けられた。創業以来一貫してこだわっているメイドインジャパンのものづくりを徹底した高い品質で、国内だけでなく海外からも高い支持を集めている。飽きの来ないシンプルなデザインもポーターの特徴の一つで、ビジネスからタウンユースまで幅広いシーンで活躍。今では様々なブランドやアーティストとのコラボモデルを発表するなど、よりファッションにフォーカスしたアイテムも数多く展開され注目を集めている。
ポーターの代名詞「TANKER(タンカー)」。長く愛される3つの特徴
ポーターを語る上で外せないのが「TANKER(タンカー)」というシリーズだ。タンカーは、1983年に誕生し、今なお人気のロングセラーアイテム。米国空軍のフライドジャケットMA-1をモチーフとしたタフなオリジナル生地が特徴で、発売当初から同じ鞄をずっと使い続けている人もいるほど。タンカー発売当時は、日本のハードアメカジブームが来る前で、ミリタリー系のアイテムがファッションとして取り入れられていなかった時代。当初は苦戦を強いられていたタンカーだったが、1986年に公開されたトム・クルーズ主演の『トップガン』によってフライトジャケットがブームとなると同時にタンカーも注目を浴び、人気シリーズへと昇格。90年代の裏原ブーム時に人気俳優が使用したことも追い風となった。今やポーターにとって外すことのできない名作として君臨し続けている。ここでは、タンカーがポーターを代表する逸品として愛され続ける3つの特徴を解説。
ポーター タンカーの特徴①「MA-1をモチーフとしたボンディング素材とこだわりの縫製」
タンカーシリーズの最大の特徴と言えば、MA-1からインスパイアされた3層生地のボンディング素材だ。光沢感のあるナイロンツイルと撥水性に富むナイロンタフタで中綿を挟むことで、非常に軽量かつ柔らかな触感を生み出す。中綿によって生まれるハリによって、見た目の品の良さに加えて、外側の衝撃から荷物を守る効果も。この3層という厚みは全て熟練職人の手作業によって行われており、縫製のズレを防ぐため、バッグづくりでは珍しい「仮縫い」をしてから本縫いをするというこだわりぶり。通常の鞄の2倍近い作業量で作り上げられた職人泣かせの作業工程によって、長く愛用できるタフなアイテムに仕上げられているのだ。
ポーター タンカーの特徴②「使い込む度に味わいが増すパーツ」
タンカーシリーズに採用されているホックやファスナーなどの金具類は、あえて使い込む程にメッキやペイントが剥がれるようになっている。使い込めば使い込むほどに味わいが増し、ヴィンテージ感漂うミリタリーウェアのような渋い佇まいに変化していくのもタンカーシリーズが男心をぐっと掴むポイント。最近出ているモデルには、ブランドロゴ入りのアップデートしたオリジナルパーツを使用。より一層のデザイン性を加え、モダンな雰囲気を醸し出している。
ポーター タンカーの特徴③「シーンによって選べる豊富なラインナップ」
タンカーシリーズは、普段使いしやすいバックパックから書類やPCを収納しやすいヘルメットバッグ、コーデのアクセントになるダッフルバッグなど、シーンに合わせて選べる幅広いアイテムをラインナップ。全てのアイテムを含めると50型以上に登る豊富なバリエーションのアイテムを揃えている。オリジナルカラーであるセージグリーンを筆頭に汎用性の高いブラック、知的なアイアンブルー、そして2000年に登場した新進のシルバーグレーで展開され、普段使いからビジネスシーンまで対応。セージグリーンとアイアンブルーに関しては、オフィシャルオンラインに在庫はあるものの他のサイトでは在庫が薄くなっている様子。全て裏面にはレスキューオレンジを採用し、程よいアクセントに。使用用途にぴったりハマるアイテムが見つけやすいのも、タンカーシリーズが老若男女に長年愛され続けている理由だ。
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