今さら聞けない!モッズコートって一体なんだ?

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今さら聞けない!モッズコートって一体なんだ?

ミリタリーアウターのひとつとしてMA-1と並ぶほど人気を博すモッズコート。メンズファッションの超定番アイテムではあるものの、“モッズというカルチャーが関係してる”、あるいは“ミリタリーが出自らしい”などザックリとした情報しか知らないという方も少なくないのでは?そこで今回は、そんなモッズコートについて解説していく。

モッズコートとは?

モッズコートとは、50年代から60年代後半にかけてアメリカ陸軍に採用された野戦用パーカーのこと。正式名称は「PARKA, SHELL, M-1951」であり、それを略して「M-51」と呼ぶことも多い。ちなみにM-51には、モッズコート(パーカ)の他に、フィールドジャケットタイプも存在する。両者とも極寒防寒衣料として誕生したアイテムだが、デザインは全く異なるので混同しないように気をつけよう。

モッズコートは本来“モッズパーカ”と呼ぶのが正統!

実はモッズコートという名前は造語だ。1990年前半まではモッズパーカと呼ばれていたが、90年代後半の大ヒットドラマ「踊る大捜査線」にて主人公・青島が着用していたことから“青島コート”と呼ばれるように。そして2000年代に入ると、モッズパーカと青島コートが混同してか「モッズコート」という名称が広まり、定着して今に至る。その後、ファー付きでミリタリー調のコートのほとんどがモッズコートと呼ばれるようになり、その名称は海外にも広まっているのだとか。ただし、あくまでも正しい名称として“モッズパーカ”と呼ぶことは、覚えておきたいところだ。

そもそも「モッズ」って何?

アメリカ陸軍の防寒着として誕生したモッズコートだが、実は「モッズ」という言葉の発祥地はイギリスだ。モッズ(Mods)とは、1950年代後半〜60年代にかけてロンドン近辺の若い労働者の間でブームとなった音楽やファッションをベースしたライフスタイルやカルチャーを意味している。ちなみにモッズという言葉の由来はモダンジャズ、あるいは若者たちが自らをモダニストと称したからという説が有力で、モダーンズとも呼ぶ。

また、モッズを語る上で欠かせないのが1979年公開のイギリス映画「さらば青春の光」だ。モッズカルチャーとともにイギリス社会の閉塞感や若者の疎外感を描いており、世界中でモッズブームを巻き起こした名作として知られる。その作中でもモッズたちがM-51を着用した姿が確認できるため、モッズの着こなしに興味がある方は観てはいかがだろうか。

冬の即戦力としてワードローブに加えたいモッズコートのおすすめ5選!

ここからは、秋〜春にかけて重宝すること間違いなしの、着脱式ライナー付きの保温性に長けたモッズコートを厳選して紹介していく。

モッズコートおすすめ①「FRED PERRY(フレッドペリー) FISHTAIL PARKA」

まずはモッズファッションの代名詞的存在である「フレッドペリー」より紹介。従来はスタイリッシュなシルエットだったが、現代の着こなしに合わせやすいようオーバーサイズにモディファイされており、アウターの上からも羽織やすいという本格仕様になっている。また着脱可能なダウンライナーが付属しており、首元まで覆ってくれる暖か仕様で、秋や春はもちろん、本格的な冬でも活躍すること間違いなし。ライナーはロゴが配されただけのシンプルデザインゆえ、単体での使用も可能だ。

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モッズコートおすすめ②「HOUSTON(ヒューストン) M-51 PARKA」

国内ブランドのモッズコートといえばコレ!というほど知名度が高い「ヒューストン」のM-51。同ブランドが手がけたモッズコートをドラマ「踊る大捜査線」の主人公・青島が着用したことも有名だ。そんなヒューストンより紹介するのは、本格的なディテールを踏襲した正統派な1着。本来モッズコートはアウターの上から羽織る防寒着として誕生したため、非常に大きなサイズで作られているが、そういった経緯も踏まえてヒューストンでも超ビッグシルエットに仕立てている。普段Mを着ている方がこのモッズコートをピッタリめに着るなら、XXXSがおすすめだ。

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モッズコートおすすめ③「ASPESI(アスペジ) テクノナイロン M-51」

ミリタリー特有の機能美デザインを踏襲しつつモダンな見た目に仕上げたミリタリーウェアを得意とするイタリアブランド「アスペジ」。同ブランドには、大人に相応しいモッズコートが数多く揃う。ピックアップしたモデルもその内の一つで、マットな質感のテクニカルナイロンに乗せ換えたり、あえてフィッシュテールを廃止してストレートデザインにすることで、男臭さをほどよく抜いている。これによってキレイめコーデやスーツスタイルにも格段に合わせやすくしているのが素晴らしい。

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モッズコートおすすめ④「JOURNAL STANDARD relume(ジャーナルスタンダード レリューム) 80’s M-65 ビッグシルエット モッズコート」

モッズコートといえばフードが付いているのが当たり前だが、昨今トレンドなのはフード無しデザインが特徴の80年代仕様のM-65だ。スッキリした見た目が叶うこと、またストリート全盛のイマに欠かせないフーディとの重ね着がしやすいことからフィーチャーされている。そんな流行りのアイテムを手に入れるなら、常にトレンド情報を探っているセレクトショップが手がけたモデルがおすすめ。「ジャーナルスタンダード レリューム」ならお手頃な価格も実現しているので、サブ的なアウターをお探しの方にも◎

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モッズコートおすすめ⑤「417 EDIFICE(417 エディフィス) M-65 3WAY モッズコート」

「417 エディフィス」では、ライナー・フードどちらも取り外し可能なモッズコートを展開。フードの有無に加え、ライナー単体での着用も可能と何パターンもの着こなしができる汎用性の高さが魅力だ。また全体的にオーバーシルエットに仕立てており、アームホール付近にもゆとりをもたせた設計なので、分厚めなスウェットやセーターを着ていてもレイヤードしやすい。そんな使い勝手のいいアウターがアンダー25,000円で手に入るのだから驚きだ。

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