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“サイバーマックス”の異名を持つ近未来的デザインの傑作「Air Max97(エアマックス97)」
1997年に発売されたエアマックス97は、波のようなラインリフレクティブ素材を備えたアッパーに加え、史上初のフルレングス・ビジブルエアを搭載した一足。初代エアマックスではヒール部分に設けられたほんの小さな窓だったビジブルエアが、エアマックス95では前足部に、そしてエアマックス97でついにヒール全周にわたって搭載されることとなった。ちなみに試作段階においてはエアマックス95が「Air Total Max(エアトータルマックス)」、エアマックス96が「Air Total Max2(エアトータルマックス2)」、エアマックス97が「Air Total Max3(エアトータルマックス3)」というコードネームで呼ばれていた。
デザイナーのクリスチャン・トレッサーは、1996年から1997年というわずかな期間のみナイキに在籍し、現在はフリーのシューズデザイナーとして活躍する人物。わずか10ヶ月という時間で、エアマックス97という後世に残るシューズをデザインしたのだ。その近未来的なシルエットは「サイバーマックス」の愛称としてファンの間ではおなじみ。ウェーブ状の独創性溢れるアッパーの形状は池に落ちる水のしずくをイメージしている。オリジナルモデルのメタリックシルバーは「シルバーバレット」とも呼ばれ、日本の新幹線やマウンテンバイクからインスピレーションを受けて生み出された。
進化を遂げたビジブルエアに加え、斬新なアッパーデザインを備えたエアマックス97によって、ハイテクスニーカー分野におけるナイキの地位は盤石なものに。そして発売から20年以上を経た今なお、エアヴェイパーマックス97のような特別モデルはもちろん、オリジナルモデルの復刻版も根強い人気を誇る。
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