世界最古のニットブランド、ドルモア(Drumohr)の魅力とは?

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世界最古のニットブランド、ドルモア(Drumohr)の魅力とは?

世界最古の伝統を持つニットブランド、ドルモア(Drumohr)。英国王室にも愛用されるこのブランドは、スコットランド伝統の技術と、イタリアのモダンなファッション性を併せ持つ。今回は、ドルモアの歴史や特徴、着こなしやアイテムについて紹介!

ドルモアとは

1773年、スコットランドのダムフリースという街で設立されたドルモア。この地方の水は豊富な量のカルシウムが含まれており、毛糸の洗浄に最適の水質だった。この水を使って仕上げられたカシミアはとても柔らかい手触りを持っていることから、ドルモアはカシミアニットの紡績を得意とした。250年近くに渡り上質なアイテムを展開する、世界最古のニットブランドである。

ドルモア(Drumohr)のブランド名の由来

生涯をニット作りに懸けた創業者のジェームス・パターソン氏。そのモノ作りへのこだわりと情熱は、孫のジェームス・アレキサンダーロバートソンに受け継がれ、1800年代の初頭には拠点をダムフリースから約5マイルほど西に位置するロシュルットンの”ドルモア農場”へと移した。この土地の名前から「Drumohr」のブランド名が誕生する。

ドルモア(Drumohr)は世界初のシームレスニットを開発したニットブランド

産業革命の特需に伴い、効率を求めた多くのメーカーが機械化に移行する中、ドルモアは一貫してハンドメイドにこだわった。ひとつひとつのディティールや、上質な着心地を徹底的に追求した結果、ドルモアは世界で初めてシームレスニットを考案するという偉業を成し遂げる。

通常ニットウェアは、前身頃、後身頃、袖といった別々のパーツを編んだ後で一緒に縫い合わせて製造される。それに対してシームレスニットは、一着まるごとの状態で、編み機から直接、立体的に編成される。そのため、ニット本来の手触りと軽さを引き立て、ドレープ性を高めるなど、まさに“理想のニットウェア”と言っても過言ではない。

イタリアニット会社”Ciocca”の傘下に入り、ファッションブランドとしての地位を確立

2001年、イタリアの老舗ニット会社Cioccaグループが「ドルモア」ブランドを買い取る。デザイン拠点をイタリアに移したドルモアは、2009年にはラムやジル・サンダーで活躍したピエランジェロ・ダゴスティン夫妻をクリエイティブディレクターに迎え入れ、伝統と現代性を融合した新鮮なコレクションを展開。ブランドイメージを再定義し、一流のファッションブランドとしてのポジションを確立した。

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イタリアのモダンなエッセンスを取り入れたドルモア。現在はイタリアのブレシア・クインツァーノに工場を置くが、ニット生地の仕上げには創業の地であるスコットランド上質な水をいまもなお使用するというこだわりをみせている。場所は変われど、その伝統の技術と品質への徹底したこだわりは色褪せることはない。

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ドルモアの魅力「ロイヤルファミリーに愛された伝統技術」

ジェームス・スチュワートやオードリー・ヘップバーンなど、伝説的なセレブリティも愛用したことで知られるドルモア。その質の高さは、英国のロイヤルファミリーをも虜にする。ジョージ5世はヘリボーン柄のニットを愛用していた。エドワード8世や、洒落者で知られるウィンザー公は幾何学模様のダイヤモンド柄ニットを好んでいたことで知られる。そして当然のごとく、ロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号も獲得。

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ロイヤルファミリーの中でも当時特にファッショントレンドへの絶大な影響力を持っていた、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃。この二人が婚約発表のときにドルモアのカシミヤセーターを着用したことで、このブランドは一躍脚光を浴びることとなった。
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ドルモアの魅力「最古の伝統と最新のディティールを融合したアイテム」

品質への徹底的なこだわりと、一切の妥協を許さない姿勢。そして1770年の創業から伝わる伝統を守るスタイルは、プロダクトひとつ取ってみても明らかだ。ビスケットをモチーフにした、ビスコッティ柄はドルモアのアイコンパターン。現在もこの王道ニットは定番商品として展開されている。
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伝統アイテムだけでなく、昨今のトレンドであるモックネックニットのようなアイテムも柔軟に展開するのがこのブランドの魅力。シームレスニットを開発した経歴を持つように、ディティールへのこだわりは随一。ホールガーメント仕上げによって完成されたニット製品はどれも最高の着心地が約束される。

ドルモアの最高級メリノ”スーパージーロンラムズウール”とは?

メリノウールを使用したニット製品を得意とするドルモア。素材へのこだわりもこのブランドらしく、メリノ種の中でも最高級のスーパージーロンラムズウールというものが採用されている。この上質なウールは、オーストラリアのジヴィクトリア州ジーロン市でしか繁殖されていない、ぺディグリー種のジーロンラムの羊毛で編まれている。生後半年で刈り取る純血種のジーロンラムの羊毛は一生に一度しか採取できないことからも、その希少性の高さは想像に難くない。シャネルのような高級メゾンにも採用されるこの最高級細番手のスーパージーロンラムズウールは、柔らかい質感と発色の良さに優れる。

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ドルモアはファッションブランドの中でも特にこのスーパージーロンラムズウールの扱いに定評があり、極度に柔軟で微細な糸を最高峰の技術力で紡ぐことにより、非常にソフトな感触のニット製品として仕上げている。

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上質なハイゲージニットコレクション、ドルモアモダン(Drumohr MODERN)とは?

グローバルマーケティングに舵をきったドルモアが2015年に新たに発表したライン「ドルモアモダン(Drumohr MODERN)」。上質なハイゲージのファインメリノ素材を採用しているだけでなく、これまで以上に現代的でモダンな、ファッション性の高いコレクションとなっている。30ゲージのメリノウールは季節を問わず利用できることから、4シーズン対応の年間定番として展開されている。

ドルモアの魅力「ニット製品以外のアイテムも秀逸」

世界最古ということもあり、ニットブランドとしてのイメージが先行しがちなドルモア。しかし、実はニットアイテム以外の製品も高いクオリティを誇る。なかでも、ドレスシャツにも使用される高番手の糸で縫われた鹿の子ポロシャツは非常に評価が高く、半袖・長袖ともに人気のアイテムだ。快適な着心地もさることながら、台襟付きカラーでドレスな雰囲気を携えるところが、ドルモア製ポロシャツの得意とするところだ。

さらに、ニット作りで培われた快適な着心地は、Tシャツにおいても再現されている。優れた通気性や吸水性は、高級素材の強撚コットンだからこそ実現可能な芸当。イタリアブランドらしいタイトフィットなシルエットもドルモアの特徴。

ドルモアの着こなしを紹介

イエローのミドルゲージニットにネイビージャケットを合わせたスタイル。淡いピンクのシャツとチーフが絶妙な調和を生み出している。見た目にも暖かなニットは、スコットランドの北に位置するシェットランド諸島に生息する羊から採取した”シェットランドウール”を使用しており、高い防寒性と柔らかい毛質が特徴。やや短めの着丈を選ぶことで、パンツの綺麗なシルエットを際立たせている。

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落ち着きのあるホワイトシャツに人気のショールカラーカーディガンを組み合わせた綺麗めスタイル。暖かみのあるキャメルとダーク系パンツのコントラストが大人の色気を醸し出す。

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ドルモアの定番とも言える、ミドルゲージのアランニットはデニムに合わせるとよりカジュアルで優しげな印象に。コーデュロイパンツやスラックスなど、組み合わせによって異なる表情を見せるアランニット(フィッシャーマンニット/ケーブルニットとも言う)は汎用性も高いのでおすすめ。

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同じようにデニムとシャツを合わせるスタイルでも、ミドルゲージニットを選ぶとグッと引き締まった印象になる。

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グレーのツイードスーツにブルーのワイシャツという王道スタイルに、ドルモアのウールを使用したネクタイが巧妙な挿し色を演出。ニットのみならずコットンやウールのような素材においても、ドルモアは高い評価を得ている。

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ドルモアの定番アイテムを紹介

Drumohr modern(ドルモアモダン) 30ゲージ ウールクルーネックセーター

ドルモアモダンの上質なエクトラファインウールを使用したクルーネックセーター。ビジネスシーンでもカジュアルでも使える汎用性の高いアイテムです。ベーシックなアイテムなので様々なスタイルに着回しが出来る一着です。

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Drumohr modern(ドルモアモダン) 30ゲージ ウールVネックセーター

こちらもドルモアモダンのファインメリノを使用したコレクション。ハイゲージニットの王道とも言えるVネックは、自然に目線が行くと言われる首元のセクシーさをアピールできるのが最大の長所。MA-1やチェスターコートなど、合わせるアウターによって印象がガラッと変わるのもポイント。30ゲージのメリノウールは触れずとも質感が伝わってくるほどのしなやかさを持つ。

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Drumohr modern(ドルモアモダン) 30ゲージ ウールカーディガン 

上質なエクトラファインウールを使用したカーディガン。着丈が短くVが深めなのでテーラードジャケットとのレイヤードにも最適だ。

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Drumohr modern(ドルモアモダン) 30ゲージ ウールタートルネックセーター

シルキーな質感で従来のものとは一線を画すタートルネックニットセーター。モードな印象の黒は、合わせるアウターやパンツによっていかようにもアレンジできる。ホールガーメント編み機によって成形されたシームレスニットで柔らかく包み込むフィッティングは、タートルネックでこそ真髄を発揮する。

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ドルモア「ショールカラーカーディガン」

ローゲージのショールカラーニットは上品な大人のデイリーウェアとして、秋冬のあらゆるスタイルに用いることが可能。

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Drumohr MODERN(ドルモアモダン) 「5ゲージ メリノウールクルーネックセーター」

ドルモアモダンラインの上質なエクトラファインウールを使用。落ち着いたネイビーはカジュアルはもちろん、ドレスダウンアイテムとしても活躍する。インナーにシャツを合わせたシャツレイヤードは、定番ながらも間違いなく好印象を持たれる着こなし。ドルモアならではの隠し味として、襟元に施されたリブのデザインが良いアクセントとなっている。シンプルなクルーネックニット。ダークカラーはより落ち着いたイメージとなり、単純にデニムを合わせるだけでも充分な魅力を発揮できる。
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Drumohr(ドルモア)「ダブルニットカーディガン」

ありそうで意外と見かける機会の少ない、ダブルブレストタイプのニットカーディガン。かっちりしたイメージのダブルブレストも、ニットであればラフに着ることができる。それでいてゆったりしすぎない雰囲気も好印象。取り入れるだけで一気にこなれて見える、ファッション性抜群のアイテム。上品なボタンのデザインも秀逸。

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Drumohr(ドルモア)「30ゲージ コットンニットベスト」

シームレス製法で上質な着心地を実現したドルモアのニットベスト。テーラードジャケットのインナーとして、シャツの上に重ね着をしてコーデするのが王道だ。

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ドルモア「マーセライズコットンポロシャツ」

ニットに次いで評判高いドルモアのポロシャツ。マーセライズ加工によるシルケット素材を使用し、細糸を高密度に織ることでシルクのような光沢感を実現。杢グレーの色味も相まって絶妙の風合いを醸し出す。開きの大きいホリゾンタルワイドな襟は台襟付きで、落ち着いた英国調の雰囲気を持つ。

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