タートルネックセーターをおしゃれに重ね着した９のメンズコーデ事例

冬コーデを上品かつエレガントに演出するタートルネックセーター。ローゲージのざっくりとしたタイプはよりカジュアルで、目の詰まったハイゲージのタイプはドレスに馴染みやすくキレイめな印象を作りやすい。今回はそんな「タートルネックセーターの重ね着」をテーマに、おしゃれに着こなした厳選コーデと人気ブランドの定番アイテムを紹介！

①「洗練されたオールブラックコーデをタートルネックセーターでエレガントに」

コートやセットアップの重ね着のベースレイヤーとしてタートルネックセーターを取り入れ、クールで都会的なオールブラックでまとめたマッツ・ミケルセン氏のスマートな装い。“北欧の至宝”とも呼ばれる色気漂う端正なルックスが、洗練されたワントーンの着こなしとエレガントなタートルネックセーターの取り入れで際立っている。このように冬のワントーンコーデをブラッシュアップするのにも、タートルネックセーターは有力な選択肢となるだろう。

黒無地のチェスターコート、黒無地のタートルネックニット、黒無地のスラックス、黒ローカットのスニーカーを合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

②「アウターとタートルネックセーターの色味を合わせたコーディネート」

リッチなキャメルのムートンブルゾンと杢ベージュのタートルネックセーターの色味をマッチさせ、スリムテーパードパンツと対比させた冬コーデ。防寒アウターのボリュームに負けないローゲージのタートルネックセーターを合わせることでリッチさと上品さを同調させ、上下でメリハリのある着こなしに。

黒無地のニットキャップ、ゴールド無地のメガネ、ブラウン無地のレザージャケット(ライダース以外)、ベージュ無地のタートルネックニット、グレーストライプのスラックス、グレーストライプのプリーツパンツ、黒のブーツを合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

③「黒タートルネックで淡いトーンのコーデを引き締める」

顔周りの印象をもっとも効果的に引き締めるなら、黒のタートルネックが◎ ドレスシャツよりも快適でありながら、キチンと感を演出する黒のタートルネックセーターなら、クラシックなオーバーコートやテーラードジャケット、セットアップスーツにも馴染みやすく、冬のメンズコーデの印象を引き締めながらエレガントに格上げできる。

黒無地のメガネ、グレーヘリンボーンのチェスターコート、黒無地のタートルネックニット、白無地のスラックス、黒無地のソックス、ブラウンスリッポンのスニーカーを合わせた冬秋のメンズコーデ・着こなし。

④「派手色タートルネックを使った差し色で個性を」

ジョンスメドレーやドルモア、ロベルトコリーナなど定番ブランドが展開しているタートルネックはカラーバリエーション豊富で、ビビッドな色味も数多く、差し色として個性を打ち出すのにもってこい。冬の重ね着コーデにアクセントをプラスするなら、発色の良い赤やオレンジ、イエローのタートルネックセーターの取り入れが吉。

レッド無地のタートルネックニット、黒ワークのブーツ、グレーチェックのスーツを合わせた春秋のメンズコーデ・着こなし。

⑤「ウォームビズの王道！テーラードジャケット×タートルネック」

働き改革や在宅ワークの定着により業務中の服装自由化が進む昨今、テーラードジャケットにタートルネックを合わせるウォームビズが一般化。ワイシャツ以外のジャケパンスタイルのインナーとして、キチンと感をキープしながら首元を包めるタートルネックが有力な選択肢となっている。歴史的には、1950年代のカウンターカルチャーにおいて、芸術家、音楽家、詩人、哲学者、知識人などがドレスシャツとネクタイのスタイリッシュな代替手段としてタートルネックを採用したことで、テーラードジャケットとタートルネックの組み合わせが大人のオフスタイルとしてすっかり定着。キチンと感のあるテーラードジャケットと、清潔感がありキレイめな印象を作れるタートルネックの組み合わせは、冬のメンズコーデの鉄板と言っても過言ではない。

ネイビー無地のテーラードジャケット、ネイビー無地のタートルネックニット、グレー無地のスラックス、グレー無地のアンクルパンツ、黒無地のソックス、黒タッセルローファーの革靴を合わせた春秋のメンズコーデ・着こなし。

⑥「シャツをインしてイタリアの洒落者らしく」

こなれ感のある着こなしや着崩しがデフォルトとなった昨今では、シャツをタートルネックのベースレイヤーとしてインする着こなしもアリ。このタートルネックニットの内側にシャツを重ね着し、首元からシャツの襟をのぞかせヒネリをきかせたスタイリングが、パープルの差し色とともにコーディネートに上級者感をプラスしている。もちろん、首が詰まって窮屈そうに見えないよう仕上げることが大前提で、首周りにゆとりのあるタートルネックニットをチョイスすることをお忘れなく。

パープル無地のニットキャップ、黒無地のサングラス、ブラウンチェックのチェスターコート、白無地のシャツ、ネイビー無地のタートルネックニット、白無地のコットンパンツ、パープル無地のソックス、レッドプレーントゥの革靴を合わせた冬秋のメンズコーデ・着こなし。

⑦「カジュアルシャツを羽織って品良き印象に」

かつてラフシモンズが手掛けたカルバン・クライン 205W39NYC 17年秋シーズンにおいて、マーチングバンドのユニフォームを想わせるシャツとタートルネックを合わせるスタイルが打ち出されたが、以降モードからカジュアルへと落とし込まれたおしゃれな着こなしとして一般化。かつてはオーセンティックなワークやウエスタンをモードに昇華させるスタイリングとして注目されたが、昨今はカジュアルシャツをラフに羽織って、品良き印象を担保する着こなしとして定着している。

ブルー無地のニットキャップ、白無地のトラッカージャケット、ブラウン無地のタートルネックニット、グレー無地のイージーパンツ、ニューバランスのグレー無地のスウェットパンツ、ニューバランスの水色ソックスのソックス、ナイキのボメロ 5のベージュローカットのスニーカーを合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

⑧「武骨なアウターのコーデを上品に仕上げる」

19 世紀後半から港湾労働者、漁師、船員など労働者階級の男性によって着用され人気となったタートルネック。それゆえワーク系の武骨なアウターとの相性の良さはお墨付きで、もちろんミリタリージャケットとのペアリングも◎　もちろん骨太感のあるアウターの野暮ったさを抑制しながら上品な印象を作るにも、ポテンシャルを発揮する。

オリーブグリーン無地のニットキャップ、ブラウンべっ甲のサングラス、オリーブグリーン無地のフィールドジャケット/ハンティングジャケット、ベージュ無地のタートルネックニット、ネイビー無地のデニム/ジーンズ、レッド無地のソックス、ブラウンプレーントゥの革靴を合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

⑨「ラフなフーデッドジャケットを大人っぽく着こなす」

マウンテンパーカーやウインドブレーカー、アノラックパーカーなどアウトドア顔フーテッドジャケットを大人っぽく着こなすにも、タートルネックセーターのインナー使いは効果的。ニットの持つ柔らかな風合いとタートルネックのエレガントな雰囲気がフーテッドジャケットのラフさを軽減し、大人っぽいキレイめな印象を底上げすることうけあいだ。