
シンプルなデザインと着脱のしやすさで唯一無二の存在感を放つスリッポンスニーカー。ローファーやエスパドリーユ同様に素足履きがサマになり、抜け感たっぷりの表情でスタイリングのハズしとしての活躍も期待できる。今回はそんな「スリッポンスニーカー」を取り上げ、注目の着こなし&アイテムにフォーカス!
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スリッポンスニーカーとは?スケーターに愛され、映画を通じて世界へ広がった紐なしスニーカー
スリッポンとは、靴紐やバックルを使わず、足を滑り込ませるように履ける靴の総称。そのなかでもスリッポンスニーカーは、キャンバスやスエード、レザーなどのアッパーにラバーソールを組み合わせたタイプを指す。着脱が簡単という実用性に加え、装飾を削ぎ落としたフォルムも大きな特徴。シューレースやアイステイがないぶんアッパーの面が広く、無地ならミニマルに、柄物ならグラフィックを大胆に見せられる。
そんなスリッポンスニーカーを、ファッションの定番へ押し上げたのが、VANS「Classic Slip-On」だ。原型となるVans #98は1977年に登場し、南カリフォルニアのスケートボーダーやBMXライダーの間で支持を拡大。その存在を世界に知らしめたのが、1982年公開の映画『初体験/リッジモント・ハイ』だ。ショーン・ペン演じる陽気なサーファー、ジェフ・スピコリがチェッカーボードのスリッポンを履いたことで、ヴァンズとカリフォルニアのユースカルチャーは広く認知されることとなった。
スリッポンコーデ1【控えめで上品な大人のスタイル】スエード素材のスリッポンスニーカーはクワイエットラグジュアリーと好相性!
クワイエットラグジュアリーとは、その名が示す通り、“控えめ” がキーとなる装いである。その一環として、ベージュ、グレージュ、ライトグレー、オフホワイトといった柔らかな色味を組み合わせて、コントラスト面で “控えめ” を意識するのは常套手段であり、その手のブランドの提案するルックブックでも散見される。そしてシューズについて言えば、柔らかな色味ニュアンスの表現という意味でスエード素材の右に出るものは無く、クワイエットラグジュアリースタイルに対して抜群の相性の良さを発揮する。ギャラリー3枚目の男性は、白シャツにピンクがかったホワイトチノパン、足元にはライトベージュのスエードシューズをセットして我々の前に颯爽と登場してくれた。
スリッポンコーデ2【足元にアクセントを加えたスタイル】アメカジスタイルにはVans定番のチェッカーボード柄シューズをセット
スリッポンスニーカーといったらVansの定番シューズは欠かすことのできないアイテムだ。Vansのスリッポンには、無地のキレイめなタイプ、チェッカーボード柄のタイプ、グラフィックがあしらわれたタイプなどが存在する。その中でもチェッカーボード柄のタイプは、スリッポンスニーカーを代表するオーセンティックな名作であり、コーデにアクセントを加えてくれる。ギャラリーの男性たちのようにデニムやチノパンといった武骨なパンツと好相性だ。
スリッポンコーデ3【ミニマル極まる足元のスタイル】キャンバス地の無地スリッポンでコーデをシックにまとめる
キャンバス素材の無地スリッポンは、アクティブな雰囲気とシックな雰囲気が両立する優れモノ。ジャケットからシャツ、Tシャツまでアイテム問わず、キレイめカジュアルスタイルとは相性抜群だ。ギャラリー1枚目の男性は、黒コーデの足元に同じくブラックのスリッポンスニーカーをセットし、どこか軽快な雰囲気をプラスしている。
スリッポンコーデ4【最先端スニーカーを合わせたスタイル】スノーファーという選択肢も!ローファー的感覚だがスポーティに
Slip-onタイプのスニーカーという観点ではスノーファーも選択肢に入る。Snoafers(スノーファー)とは「Sneaker(スニーカー)+Loafer(ローファー)」の略語でローファーの型を模したスニーカーのことを指す。その火付け役として挙げられるシューズがNew Balance「1906L」。2024年後半より人気急上昇したモデルであり、本作を皮切りに各スポーツブランドがスノーファーを展開し始めた。レザーのローファーと同じ感覚でコーデに取り入れてみてほしい。
スリッポンコーデ5【遊び心あふれるスタイル】大胆に差別化を図るならグラフィックが施された一足を!
大胆な柄やグフフィックを足元に取り入れられる点は、スリッポンスニーカーならではの楽しみだ。トップスやパンツでグラフィックを取り入れるのは、自分にはややハードルが高い…という方も、ギャラリー2,3枚目の男性のように、キレイめコーデのハズしとしてなら容易に履きこなせる。
ここからはおすすめのスリッポンスニーカーを紹介!
おすすめのスリッポンスニーカー1VANS「LX Slip-On Reissue 98 CHECKERBOARD BLACK/OFF WHITE」
スリッポンスニーカーの王道として外せない、VANS(ヴァンズ)のチェッカーボード柄。本作は、1977年に誕生した「#98」の意匠を現代的に再構築したVANS PREMIUMの一足だ。短めのバンプや厚みのあるサイドウォールといったオリジナルのプロポーションを踏襲しながら、履き口にはフルグレインレザーを採用。高反発ポリウレタンフォームを使ったインソールも備え、クラシックなルックスと現代的な履き心地を両立している。
おすすめのスリッポンスニーカー2Tod's「スエードスリッポン」
スリッポンの軽快さに、革靴を思わせる品格を加えたTod’s(トッズ)の一足。滑らかなカーフスエードのアッパーに、モカシン由来のビジブルステッチとモックトゥを採用している。ボトム部分を縁取る手編みのコードは、端正なフォルムにクラフト感と涼しげな表情を付与。ラバーソールならではの歩きやすさも備えた、ドレスとカジュアルの中間に位置するスリッポンだ。
おすすめのスリッポンスニーカー3Loro Piana「Summer Walk」
厳密にはスニーカーではなくモカシンだが、スリッポンを語るうえで見過ごせない名品が、Loro Piana(ロロ・ピアーナ)の「Summer Walk」だ。防水加工を施したスエードアッパーを、ライニングのない軽やかな構造で仕立てている。ボートデッキでの使用を着想源とする明るいラテックスソールは、優れたグリップ力と柔軟性を発揮。装飾を抑えた佇まいと上質な素材使いによって、ブランドを象徴する一足として定着している。
おすすめのスリッポンスニーカー4New Balance「1906L」
ローファーの輪郭とランニングシューズの機能美を融合した、New Balance(ニューバランス)の「1906L」。ペニーローファー型のアッパーに、メッシュパネルや曲線的なオーバーレイを組み合わせ、クラシックとテックを交差させた独創的なデザインに仕上げている。ソールには「1906R」と同系統の構造を採用し、衝撃吸収性に優れたN-ergyアウトソールとABZORB SBSヒールポッドを搭載。革靴とスニーカーの境界を更新した、進化形のスリッポンシューズだ。
おすすめのスリッポンスニーカー5Common Projects「ローカット ミニマリストスニーカー」
装飾を極限まで削ぎ落とした、Common Projects(コモン・プロジェクツ)らしいミニマルなスリッポン。シューレースを省いた滑らかなアッパーに、フラットなラバーソールを組み合わせ、ブランドを象徴するゴールドのナンバリングだけをアクセントとしている。ロゴや切り替えで主張するのではなく、素材の質感とシャープな輪郭で魅せるデザインが特徴。スリッポンの簡潔な構造を、都会的かつラグジュアリーに昇華した一足だ。


























































