
ルーズフィットのパンツがトレンドの現在、ペインターパンツの存在感が高まってきた。クラシックな意匠は踏襲しつつ、現代のシルエットと素材設計で再解釈したモデルが様々なブラドからリリースされている。今回は起源と歴史を踏まえ、いま選ぶべき8本を紹介!
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ペインターパンツ誕生の背景と特徴19世紀の米国で塗装職人の作業着として誕生!最大の特徴はサイドに配置された意匠
ペインターパンツは19世紀後半の米国で誕生した。名称が示すとおり、塗装職人をはじめとする労働者の作業服である。定番色は白。作業着としての実利にかなうためだ。塗装で扱うペンキは主として白で、付着しても汚れが目立ちにくい。漂白しやすく、炎天下でも熱をためにくい。1887年には米国で塗装職の組合(IUPAT)が発足し、賃金や安全に加えて作業服の統一感が整えられ、白は職能の制服色として広まっていった。また、ペインターパンツの起源をさらに辿ると、17世紀の英国で船乗りがヨットの帆から作業着を作り、それを見た地元の画家たちも取り入れたことがルーツとも伝承レベルではいわれている。
そして、現代のペインターパンツにも共通する最大の特徴は、サイドに配置されたツールポケットとループだ。大工の金槌を吊るすためなど、作業現場で機能した意匠が現在まで受け継がれている。
ここで用語の整理もしたい。英語圏では白基調の作業用をpainter’s pants、デニム素材主体でループを強調する型をcarpenter pants/jeansと呼び分ける。一方、日本語では両者を広く「ペインターパンツ」と総称するのが一般的だ。
ペインターパンツの歴史20世紀前半にワークウェアブランドが量産の型を確立して全米に浸透!後にストリート経由でオシャレ層からも人気に
20世紀前半、CarharttとDickiesが厚手コットンやトリプルステッチを核に壊れにくい作業用パンツの型を明確化し、再現性の高い量産へ道筋をつけた。大手百貨店 J.C. PenneyのプライベートブランドであるBig Macが全米に供給し、家庭レベルまで浸透するきっかけに。
こちらは1950年代にLeeが販売したワークパンツの復刻版。当時の広告を彷彿とされるタグが付属する。
現代ファッションへの橋渡しとなったのは1990年代のストリートブームだ。ラッパーやスケーターがこぞってペインターパンツを着用し、ルーズな直線シルエットと高い耐久・機能性が当時のムードに合致して定番化した。
米国のスケート雑誌「THRASHER」1993年4月号の表紙
ここからはオーセンティックからラグジュアリーまで、様々なブランドのペインターパンツを紹介!
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