海外ならチェ・ゲバラやサミュエル・L・ジャクソン、日本なら横山隆一や手塚治虫など、我が道を行く著名な男たちが愛用してきた「ベレー帽」。オーセンティックなコーディネートが再注目されるイマ、街中で取り入れている洒落者の姿を見かける機会が増えてきた。今回はそんなベレー帽にフォーカスして、気になる歴史から注目のコーディネートまで紹介!
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ベレー帽は民族衣装から生まれミリタリーウェアとしても採用された興味深い歴史を持つアイテム!
ベレー帽といえば、つばのない丸くて平らな形状が特徴の帽子だ。大半が羊毛フェルトのような布帛のファブリックが用いられており、どこか知的でクラシックなムードをコーデに演出する。ベレー帽は大きく分けて「バスクベレー」と「アーミーベレー」の2種類が存在。現在では両者の中間にあたるようなデザインなど、様々なバリエーションが展開されているが、選ぶ際の参考情報としておさえておきたい。
「バスクベレー」はひも飾りの“チョボ”が特徴で芸術家のイメージが強いアイテム
バスクベレーは、頭頂部に「チョボ」と呼ばれる短いひも状の飾りが付けられているのが特徴のベレー帽。15~16世紀に聖職者が用いた角帽から転じて、バスク地方の農民の間で普及して生まれた説が有力だ。その後、バスク地方を訪れたナポレオン3世が「ベレー・バスク」と呼んだことら、「バスクベレー」としてフランス、スペイン、イタリアをはじめ世界中に広まったと言われている。芸術家や洒落者が好んで着用するベレー帽としても知られている。
「アーミーベレー」は被り口の縁取りが特徴的な軍帽!
「アーミーベレー」は、第二次世界大戦頃から普及し始めたと言われている軍帽のベレー帽だ。被り口に革製の縁取りが外から見える形で縫い付けられているのが特徴で、軍ではそこへ所属や階級等を表す徽章が付けられていることが多い。所属する機関や部隊によっては、識別のために帽子に用いる生地の色を変える場合も。「アーミーベレー」について理解を深めるなら1975年に公開された映画『グリーン・ベレー』の鑑賞がオススメだ。
参考にしたいベレー帽の海外メンズコーデを紹介!
スーツスタイルの外しにベレー帽をセット
チョボ付きのベレー帽をセットして、クラシックなスーツスタイルにアクセントをプラス。総柄ストールの味付けと相まって、他のスーツスタイルとは一味違う個性あふれる着こなしに仕上がっている。
Elosegui(エロセギ) バスクベレー SUPER LUJO
爽やかなマリンコーデの引き締めにベレー帽を活用!
白のリネンMIXシャツにバスクシャツをセットした清涼感あふれる夏コーデ。ブラックベレー帽をチョイスしてコーディネートに締まりを持たせることで、大人のムードをキープしている。ベレー帽の色味に合わせて首元のスカーフもモノトーンを選んで着こなしにまとまりを持たせているテクニックも見逃せない。
LAULHERE(ローレル ローレル) バスクベレー帽
ブラック×ブラウンのモダンなジャケパン着こなしにベレー帽のこなれ感をプラス
ベレー帽を浅めに被り、ジャケパンスタイルにこなれ感をプラス。ブラウンのリネンジャケットを際立たせるように、他アイテムはほぼ黒でまとめたモダンなブラック×ブラウンの色合わせも参考にしたい。
こなれたベレー帽の被り方に注目!
ベレー帽のかぶり方で迷われる方は多いはず。王道はやはりストレートに被るスタイルだが、ちょっぴり遊び心を演出したい場合は、斜めにずらして被ってみることを勧めたい。クラウンのボリュームを左右にずらすことで、コーディネートに遊び心のあるアクセントをプラス可能だ。ちなみに、アーミーベレーの場合、左側に記章をつけて右に垂らすのはイギリス軍、逆はフランス軍の被り方と言われている。そんな被り方を組み合わせるアイテムのテイストに合わせて意識してみるのも、ベレー帽ならではの楽しみ方のひとつだ。
ベレー帽は武骨なアウターと好相性!
パリッとした素材感や大振りな襟で精悍な印象を際立たせた武骨なアイテムとベレー帽は好相性。軍帽としても採用されるだけあり、精悍な印象がコーデにプラスされる。