前髪立ち上げに最強のドライヤー決定戦!業界の4強が集結

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前髪立ち上げに最強のドライヤー決定戦!業界の4強が集結

風量や軽さ、デザイン性、機能の充実度など、生活必需品であるヘアドライヤーを選ぶ基準は三者三様。昨今のメンズヘアのトレンドになっているセンターパートをはじめとする髪型においては前髪の立ち上がりの重要度が増すばかり。以上を踏まえ「“前髪の立ち上げやすさ”に絞るならどの製品がもっとも適しているだろうか?」という観点で、業界でも4強に数えられる優秀な製品を集め、編集部メンバーが実際に使用したレビューをもとに、前髪立ち上げNo.1ドライヤーを決する。

業界関係のプロの間でも特に評価が高い4製品を4つの評価軸で比較!

今回の企画で対象となるドライヤーの顔ぶれは、左からダイソン、パナソニック、ヤーマン、リファの4ブランドを代表するモデル。ファッション業界で活躍するヘアメイクアップアーティストや人気美容師といったプロフェッショナル達の間でも“非常に優れた商品”と評されている。先に言ってしまうのも野暮だが、レビューを通してどの製品も甲乙つけ難いほどに、独自の長所を備えた一級品だと実感した。 “前髪の立ち上げ” という観点での「適切な風量制御」「取り回しの良さ」「アタッチメント性能」「温冷風の切り替えの操作性」の4軸を中心にレビューを行った。

ヘアメイク
忠政由香さん
今回、編集部がピックアップしたドライヤーについてはもちろんすべて使ったことがありますが、いずれの製品も非常に優れています。ファッションメディアやテレビといった撮影現場でのプロユースに対応できるくらい高性能と言っても過言ではありません。

Dyson(ダイソン) Supersonic Shine「圧倒的な風量と冷風切り替えが◎」

まず編集メンバーが手に取ったのは、従来のヘアドライヤーの概念を覆す唯一無二のデザインと圧倒的な風量で人気を集める「Dyson Supersonic Shine」。今回の4機種の中でも、もっとも風量スペックが高いアイテムなだけに前髪の立ち上げにも期待が高まるが果たして……。

「Dyson Supersonic Shine」の詳細はこちら

編集部 橘
ダイソンのSupersonic Shineの風量は2.4㎥/分と、数あるドライヤーの中でも最強クラスのハイスペック機種ですが、前髪を立ち上げるのにこの風量の強さはひとつの大きな指標になりますよね。

ダイソンのSupersonic Shineには「ツヤ出しツール」「低音ツール」「なめらかツール」と、3つのアタッチメントツールが付属する。編集部員 Fはその豊富なアタッチメントに目をつけた様子。前髪の立ち上げに活用できるアタッチメントもあるのだろうか?

編集部 西郷
ダイソンはアタッチメントのバリエーションが豊富なのも魅力。特に前髪の立ち上げに使えそうなのは「なめらかツール」かな? “なめらかで均一な風速で髪をそろえながら乾かし、シルクのような指ざわりに仕上げる”というのが本来の用途みたいですが、このアタッチメントを使うと風の出口を狭められるので、前髪の中央だけ立ち上げたいときに重宝します。

ダイソンのSupersonic Shineは温冷風の切り替えが一瞬!

前髪の立ち上げにおいて、温風と冷風の切り替えは必要不可欠。現代のドライヤーであれば基本的にほとんどの機種に温度調節の機能が搭載されているが、“切り替えやすさ”という観点では意外と個体差が激しいもの。ダイソンのSupersonic Shineはこの点においても優秀。

編集部 泉
前髪の立ち上がりをキープさせるためには、温風で乾かした髪の毛をいかに冷風で素早く冷ますかが重要と言われてますよね。熱で形をつくって、冷まして固定させる。ダイソンのドライヤーの魅力は色々出てきたけど、その前髪の立ち上げに必要な温度の調整が直感的な操作でできて、目で確認しなくても使いながらボタンワンプッシュでスムーズに切り替えできるのもポイントが高いと思います。

編集部 橘
押している間だけ冷風モードに切り替えられるボタンが付いているんですね。僕が普段使っているドライヤーはボタンを何度か押してモードを切り替えないといけないから、今!というタイミングで素早く温風から冷風への切り替えられるのは大きなメリット。

最適なアタッチメントを選択し、ダイソンならではの強力な風を自在に操るには慣れが必要!?

ここまでで出てきたダイソンのSupersonic Shineのさまざまな長所。最大の特徴はやはり風量の強さに尽きるが、人によっては安直にそれをメリットと捉えない場合もあるようで、中にはこんな意見も出てきた。

編集部 西郷
強力な風量がこのドライヤーの魅力ですが、一般的なドライヤーに慣れている人だと最初はこの風量を的確に扱うのが難しいかも。髪の毛との距離や微妙な角度の切り替えなど、前髪を自分の理想的な形に立ち上げるにはベストなやり方を模索するところから始まることになりそう。アタッチメントを使いこなすのもそうですが、このドライヤーを前髪の立ち上げに活用するならある程度の練度が求められると個人的に思います。ただ、この風量の扱いに慣れたら素早くキレイに前髪を整えられると思います。

ダイソン「Supersonic Shine」の評価は……

適切な風量制御 4.4
取り回しの良さ 4.4
アタッチメント性能 4.6
温冷風の切り替えの操作性 5.0
総合ポイント 4.6

 

Panasonic(パナソニック) ナノケア EH-NA0J「前髪を立ち上げるための扱いやすさピカイチ!」

次に試したのはパナソニックのヘアードライヤー「ナノケア EH-NA0J」。パナソニックからは複数のドライヤーが展開されているが、EH-NA0Jはその中で最上位機種にあたるモデルだ。独自のナノイオン機能や自動風温制御など、多彩な機能が搭載されたハイスペックドライヤーだが、その実力やいかに?

「Panasonic ナノケア EH-NA0J」の詳細はこちら

編集部 泉
この製品は、名前の由来にもなっている独自の技術「ナノイオン」、通称ナノイーが搭載されているのが最大の特徴ですよね。ナノイーのおかげで、ドライした後の髪がしっとり仕上がります。個人的に重視しているのが、単に髪が立ち上がるだけでなく、その立ち上がった髪をスタイリングしやすいかどうかという点。髪がしっとりしていると毛流れが作りやすく、根元を立ち上げて流すスタイルが作りやすいです。ここ最近流行りのセンターパートスタイルなんかもこれに当てはまると思います。

編集部 橘
スマートセンシングという自動風温制御機能が付いているのも嬉しいです。前髪を立ち上げる際は温風でアップバングの形を作ることが大事ですが、ずっと風を当てていると火傷しそうなぐらい熱くなってしまうこともありますよね。パナソニックのナノケア EH-NA0Jは、ドライヤーの風温を感知するセンサーと、室温を感知するセンサー、2つのセンサーが付いているので、常に使用環境に合わせた温度に自動制御してくれるのが安心です。

パナソニックの「ナノケア EH-NA0J」はサイズ感と重さのバランスが秀逸!

編集部員 Iは小回りがきく絶妙なサイズ感と重さが非常に気に入った様子。

編集部 泉
サイズ感と重さが絶妙に良いですよね。大きすぎず小さすぎず、重すぎず軽すぎず、小回りが効いて安定感のあるベストなバランスを開発陣が追求しているんだなというのが伝わってきます。髪をスタイリングするという面でも、髪を乾かすという用途の面でもシンプルにすごく使いやすいと思います。

アップバングスタイルを作るのに最適!パナソニックのナノケア EH-NA0Jにはヘアセット専用のアタッチメントが付属

パナソニックのナノケア EH-NA0Jには、ヘアセット用の「セットノズル」と髪の根元を素早く乾かすための「根元速乾ノズル」と、2つのアタッチメントが付属。前者は前髪の立ち上げたヘアスタイル作りに向いていそうだ。

編集部 西郷
アタッチメントはスタイリング用のセットノズルが使えそう。狙った箇所にピンポイントで風を当てやすい薄型で幅広の風に切り替えられるので、まさに前髪を立ち上げるアップバングスタイルを作るのに向いていると思います!

前髪を立ち上げることを考えると、温冷風の切り替えが唯一ネックか?

多彩な機能が搭載されているのが魅力のナノケア EH-NA0Jだが、編集部員 Aは温冷風の切り替えに少々手こずった様子だった。

編集部 橘
温冷風の切り替えは、ボタンをいちいち目視せずドライしながら片手でそのまま変えられるのが理想ですが、パナソニックのナノケア EH-NA0Jはその点がネック。温冷風が一定間隔で自動的に切り替わる温冷リズムモードというモードもあり、機能数は充実しているのですが、前髪の立ち上げで素早く温冷をチェンジしたい時は切り替えに少し手こずりますね…。

パナソニック「ナノケア EH-NA0J」の評価は……

適切な風量制御 4.7
取り回しの良さ 5.0
アタッチメント性能 4.7
温冷風の切り替えの操作性 4.4
総合ポイント 4.7

YA-MAN(ヤーマン) リフトドライヤー「小ぶりなボディに見合わないパワフルな風量が魅力!リフトヘッドは意外な使い道を発見!?」

4機種のなかで唯一“顔ケア”ができるアタッチメントを備えているヤーマンの「リフトドライヤー」。1台で髪と顔のケアが叶うというコンセプトは画期的だが、前髪の立ち上がりに関しての実力はいかほどか?

「YA-MAN リフトドライヤー」の詳細はこちら

編集部 橘
4大ドライヤーの中で一番コンパクトで軽いのに、風量は2.2㎥/分とダイソンの次に強いですね。毛量が多くて長時間ドライヤーをかける必要がある私からすると、かなりポイントが高いです。

リフトドライヤーは「Wイオナイザー」が髪ダメージの原因となる静電気を約5秒間で95%カットする機能に加えて、赤色LED、遠赤外線といった独自の美髪テクノロジーによって、しっとりツヤのある髪に導く。風量は「UP」「SHINY」「SMOOTH」の3種類のモードで調整可能だ。

編集部 泉
髪の立ち上げには60℃で強めの風が出る「UP」モードが推奨されていますね。説明書には「やや低温の強い風が髪を根本から立ち上げます」と記載されています。あと風が真っ直ぐ伸びる感じがしますね。頭皮までダイレクトに風が届く気がします。

温冷風はハンドル部分のボタンを押すだけで即座に切り替わる!

編集部 橘
温風と冷風はボタンひとつでどのモードでも切り替え可能ですね。すぐ切り替わるから前髪の立ち上がりがつくりやすい。好みの風量に変えられるのもポイントが高いと思います。

美容機器メーカーのヤーマンならではの付属アタッチメント「リフトヘッド」が意外と前髪の立ち上げに使える!?

編集部 西郷
付属アタッチメントの“リフトヘッド”が装着されると自動で「UP・SHINY・SMOOTH」から「FACE・SCALP」モードを選べるように切り替わるんですね。

編集部 西郷
顔ケアの「FACE」モードは前髪の立ち上がりには関係ないですが、頭皮に使う「SCALP」モードは重宝しそうです。リフトヘッドをブラシ感覚で前髪の立ち上げに使ったらイイ感じに仕上がりました。

編集部 西郷
「SCALP」モードは50℃の温風が弱めに出るので、前髪の土台となる根本の立ち上げに使うのが良さそうです。順序としては、リフトヘッドを装着した「SCALP」モードで根本を立ち上げたあと、ドライヤーの「UP」モードで毛先まで立ち上げて、最後に冷風で引き締めるイメージですね。

4機種の中でもっとも高額な価格設定のヤーマン「リフトドライヤー」。前髪の立ち上げにはオーバースペックか?

1台で髪だけでなく顔までケアできる分、4機種の中でもっとも高額な価格設定となっているリフトドライヤー。前髪の立ち上がりやすさには関係ないが、おすすめするには少し高額すぎるという声も。

編集部 橘
本音を言ってしまうとドライヤーにしてはちょっと価格が高めですよね…。美顔器とドライヤーがセットになっていると考えると買いなのかもしれないですが、個人的にはすぐ購入には踏み切れない価格だと思います。待てるなら量販店のポイントバックキャンペーンや期間限定セールを狙って購入するのが良いかもしれません。

ヤーマン「リフトドライヤー」の評価は……

適切な風量制御 4.8
取り回しの良さ 4.6
アタッチメント性能 5.0
温冷風の切り替えの操作性 4.8
総合ポイント 4.8

ReFa(リファ) ReFa BEAUTECH DRYER PRO「髪の根元を立ち上げるための専用モード搭載!」

airやGARDEN、apishなどの都内トップサロンと共同開発した、リファの上位機種ドライヤー「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」。サロンで受けるプロのブローを自宅でも再現できるような機能が搭載されており、特にボリュームアップモードは根元を立ち上げるヘアスタイルを自分で作りやすいため、前髪の立ち上げ力にも期待できそう。

「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」の詳細はこちら

編集部 泉
有名サロンが参画して共同開発された製品は今回のラインナップだとリファが唯一ですよね?プロのヘアセット技術を再現するための「ボリュームアップモード」は、今回の企画にぴったりだと思います!前髪はもちろん、全体的な髪の立ち上げにおいて通常のドライよりもやりやすい。美容師さんにセットしてもらった髪型ってなかなか自分では再現しづらいですけど、これなら根元の立ち上げも楽に、かつ正確にできそうな気がします。

編集部 泉
搭載されているモードはもう一つあって、「モイストモード」という髪がしっとり仕上がる機能も。根元はボリュームアップで、毛先はモイストモードでセットすれば、後ろへ流すような毛流れを作りやすい前髪に仕上がります

ヘアセット用のアタッチメントを使えばボリュームアップモードとの相乗効果が狙える!

編集部 西郷
付属しているアタッチメントの「セット用ノズル」は、髪に動きを出したい箇所をピンポイントで狙えるツール。ノズルは好みの角度に回転させられるので、縦使いと横使いを使い分けられます。前髪を立ち上げる時は、横使いで根元から毛先へなぞるように風を当てるのが良さそう。ボリュームアップモードと組み合わせれば理想の前髪が作れると思います!

「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」の風量は平均点。強風ドライヤーから乗り換えるとやや物足りなさも?

編集部 橘
個人的には特に気にならないのですが、ReFa BEAUTECH DRYER PROは、今回のラインナップだと風量が一番弱い。実際に使っていても十分な風量はあると思いますが、普段強力なドライヤーを使っている方だと少し物足りなさを感じるかもしれません。

リファのドライヤーにはプロの技術を再現するための機能が詰め込まれているが、そのぶん本体が大きくて重いのが難点か…

今回のラインナップで最重量級のReFa BEAUTECH DRYER PRO。風を散らすためにドライヤーを振っていると、やはり腕が疲れてしまうとのコメントも。

編集部 泉
今回ピックアップした4機種の中で一番サイズが大きく、重量も一番重い。ずっと同じ方の手で使っていると後半でけっこう疲れてくるというのが本音です…。ブローをする時の風を上下左右に振る動きって思っている以上に握力や腕の力を使うので、やっぱり軽いに越したことはないと思います。

リファ「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」の評価は……

適切な風量制御 4.4
取り回しの良さ 4.2
アタッチメント性能 4.7
温冷風の切り替えの操作性 4.7
総合ポイント 4.5

実際に使ってみてポイントを集計した結果は…?第1位と第2位のドライヤーを発表!

ここまで出てきた編集部員によるレビューをもとに、風量や温冷風の切り替えやすさ、アタッチメントの性能など、前髪を立ち上げる際にポジティブな要素となる指標のポイントを集計。どれも甲乙つけ難い優秀なドライヤーでありポイントの合計点数も僅差であったが、第1位と第2位にランクインしたドライヤーを発表していく。

第1位「YA-MAN(ヤーマン) リフトドライヤー」

今回、第1位となったのはヤーマンの「リフトドライヤー」。最軽量でありながら強力な風量を備えている点や、他にはない形状のアタッチメントが前髪の立ち上げに向いていることなど、あらゆる面において機能が充実していた。評価基準外のところでドライヤーにしてはやや高額だという意見もあったが、それを差し引いても余りあるスペックの高さで堂々の1位に!

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第2位「Panasonic(パナソニック) ナノケア EH-NA0J」

第2位にランクインしたのは、パナソニックのドライヤー「ナノケア EH-NA0J」。立ち上げた後にスタイリングがしやすい髪に仕上がる高浸透ナノイー含有の風や、扱いやすいサイズ感と軽さで高ポイントを獲得した。今回のラインナップ4機種中、唯一4万円をきるコスパの良さも◎

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