便所サンダルこと“ベンサン”といえば、学校のトイレなどで使われるイメージの強い履き物。そんなオシャレとは程遠い存在のアイテムが、感度の高い人々から注目を浴びているという。それが2017年に設立された「bench(ベンチ)」の手がけるベンサン。これまでの便所サンダルのイメージを覆す、機能的かつデザイン性の高いベンサンの魅力に迫っていく。
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そもそも「ベンサン」とは?
便所サンダルこと「ベンサン」とは、奈良の老舗サンダルメーカーである株式会社ニシベケミカルが40年以上に渡り手がけているサンダルのこと。素材には国内PVCを用いており、耐久性や耐水性、抗菌性に優れているという特徴を持つことから、学校や病院、公共施設、ベランダ用のサンダルとして使用されてきた。いわば生活に寄り添う便利アイテムという印象で、ファッションとはかけ離れたアイテムだが、2018年頃から国内外を問わずファッションアイテムとしてベンサンが人気を博している。次の項からは、その街履きに使えるベンサンについてフォーカス!
新しいベンサンを提案する、ニシベケミカル社のプレミアムライン「bench(ベンチ)」
日常のアイテムとして存在していたベンサンを、洒脱な仕様にアップデートし、新しい価値を生み出したのが、2018年に春に設立されたブランド「bench(ベンチ)」だ。便所サンダルの製造を40年以上に渡って手掛けてきた奈良県のメーカー「ニシベケミカル社」のプレミアムラインとして“奈良の良品を世界の良品に”をコンセプトにデビュー。高機能なベンサンをファッショナブルに仕立てた、タウンユース可能なお洒落サンダルを提案している。その優秀な機能性とスマートで新しいデザインが、幅広い世代に大ヒット。今では人気セレクトショップ「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」や「CANNABIS(カンナビス)」を筆頭に感度の高いショップでも取り扱われ、洒落者の間で話題となっている。
ベンチの“ベンサン”が持つ特徴とは?一般的な便所サンダルとの違い
便所サンダルという名前の通り、一般的にはトイレで履く物というイメージのある便所サンダル。しかし、実はソールに空洞を作ってクッション性を持たせたり、小石が挟まらないようソールを設計したりと、機能性をアップさせるための工夫が凝らされている。ベンチが手がける「ベンサン」は、その従来通りの丁寧な作りはキープしつつ、トイレのイメージと切り離すためにタッセルやキルトといった紳士靴の要素をプラス。トイレではなく、どこにでも履いていけるオシャレなデザインに仕上げた。また、シューズボックスや各モデルのビジュアルにもこだわることで、よりプレミアム感を底上げ。コーデのお洒落度をアップさせるファッションシューズの一つとして、確固たる地位を築いたのだ。