ビルケンシュトックのトングサンダル「ラムゼス(RAMSES)」の3つの特徴とは?

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ビルケンシュトックのトングサンダル「ラムゼス(RAMSES)」の3つの特徴とは?

BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)といえば、コンフォートサンダルのアリゾナやクロッグ型のボストンがよく知られているが、それに並ぶ定番モデルとして人気があるのがトングタイプのサンダルだ。今回は、ビルケンシュトックのトングサンダルの中から「RAMSES(ラムゼス)」にフォーカスを当て、その魅力について紹介!

カジュアル・コンフォートサンダルの王様「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」

ビルケンシュトックの知名度は、アパレルや革靴に興味がない方でも一度は耳にしたことがあるほどではないだろうか。ドイツ生まれのシューメーカーであるビルケンシュトックはコンフォートシューズを得意としており、特にサンダルは、夏場に外出すれば一日一度は見かけるほどの流通量を誇る。


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ビルケンシュトックの歴史

ビルケンシュトックは250年近くの歴史を持つ老舗であり、世界的に見ても特別長い歴史のあるブランドだ。実はドイツには他にも200年以上の歴史を持つ靴メーカーがいくつか存在するが、その中でも群を抜いて世界的な知名度の高さを誇る。ブランドのはじまりは、1774年にヨハン・アダム・ビルケンシュトック(Johann Adam Birkenstock)氏が、ドイツのヘッセン州にある、ランゲン・ベルクハイム市の教会の公文書に「臣民の靴職人」として登録されたことだと言われている。

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次に古い記録がその122年後である1896年、創立者のヨハンの孫で、ドイツの国家資格の一つである「シューマイスター」の資格を取得したコンラート・ビルケンシュトック(Konrad Birkenstock)氏が、ドイツ・フランクフルトの街に2軒の靴専門店をオープンした記録が残っている。コンラートの代ではすでに、ビルケンシュトックは柔軟性のあるフットベッド(インソール)の製造と販売を始めており、地元をはじめとしてじわじわと人気を集めていた。これが現在に至るコンフォートサンダルと「ビルケンシュトック」ブランドの前身となる。

 

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ビルケンシュトックの靴の特徴とは?

  • ・革製のアッパー
  • _先端がぷっくりとしたオブリークトゥ(親指から小指にかけて、足なりに斜めにカットされた幅広の形のつま先)
  • ・立体的なコルクでできたフットベッド
  • ・全面に敷かれた柔らかいEVAソール

などがビルケンシュトックのプロダクトの大きな特徴だ。日本上陸当初は「コンフォートシューズ」としてメディアに取り上げられ、中年層から高齢者層にアプローチをかけていたが、インポートシューズらしい独特なデザインが若者を中心に日本でも大ヒット。現代ではカジュアルシューズの中でも最もブランドバリューがある、ファッション界にはなくてはならない存在となっている。

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ビルケンシュトック「ラムゼス」の人気の秘密とは?

ここからはビルケンシュトックの「ラムゼス(Ramses)」の細部までフォーカスを当て、その人気の秘密である3つの特徴を紹介!

ビルケンシュトック「ラムゼス」の特徴①「足の健康にも良い?日本人に馴染みのあるトングデザイン」

ビルケンシュトックの「ラムゼス」は足の趾でしっかりとトング(鼻緒)を掴むことで、足のホールド部分が少なくても歩きやすいトングタイプのサンダル。古代エジプトのサンダルから着想を得て1980年代にデザインされたモデルで、存在感のある太いストラップが特徴的だ。日本でもかつては下駄や雪駄などのトング型の履き物が主流で、足趾でトングを挟みながら歩くので、足に力が入り、足の筋肉が鍛えられる。トングタイプの履物は歩行時に足に力が入るため足の筋肉が鍛えられるうえ、靴で押さえつけられていた足趾が解放され、足の健康につながると、コンフォートシューズ業界でも注目されているデザインだ。

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ラムゼスのトングがあたって痛い?

ラムゼスについてリサーチすると「指の間のトングがスレて靴擦れする」というレビューを見かける。しかし、トングが指の間にあたるときは、正しい履き方が出来ていない可能性があるという。ラムゼスをはじめとしたビルケンシュトックのトングサンダルは、正しい足のポジションで履くと、トングと指の股との間に隙間が生まれる。トングが指の股に当たって痛いのは、靴のサイズが合っていないか、サイドバックルの締め方が緩いことが原因だ。バックルの締め方が甘いと足が前にすべるため、そのせいで足の股にトングがぶつかってしまうというわけ。爪先に10mm程度の空間があり、トングと指の股の間に隙間を作れる、正しい履き方をすることで靴擦れを回避できる。

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同じビルケンシュトックのトングサンダル「ギゼ(GIZEH)」とラムゼスの違い

同じく古代エジプトのトングサンダルをデザインソースとしたギゼとの違いは、ストラップ部分の太さにある。ギゼは細めのストラップで女性からも人気が高く、ラムゼスは太いストラップでよりカジュアルで、ワイルドな印象が強く、どちらかというとメンズの人気が高いアイテムだ。

ラムゼス(左) / ギゼ(右)

ビルケンシュトック「ラムゼス」の特徴②「ワイルドな印象を感じさせる大きなバックル」

太いストラップに比例した大きさのオリジナルバックルも目を引く特徴の一つ。このビルケンシュトックのバックルも自社オリジナルのパーツだ。腐食防止加工と何層ものエナメル加工を施すことで耐久性が高く、安定性を向上させるためバックルはアッパーにしっかり4点留めで固定されている。留め具はプレッツェル状に弧を描いて内側に折り曲げられているため、足あたりに違和感を感じない設計に。

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もちろん、このバックルは飾りだけのデザインではない。バックルを足に合わせるように締めることで、ウィズ(足囲・足周)の細かなサイズ調整ができる。上項の「ラムゼスのトングがあたって痛い?」でも記述した通り、バックルを締めることで足を正しい位置にポジショニングし、靴擦れを予防できる。アッパーパターンの少ないサンダル、ビルケンシュトックのラムゼスにとってなくてはならないパーツだ。

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ビルケンシュトック「ラムゼス」の特徴③「フロントデザインの顔となる、トングを留めるリベット金具」

前から見た際に、トングパーツの留め具である金具がデザインポイントにもなっている。もちろん、このリベットもビルケンシュトックのオリジナルパーツ。よく見るとロゴが細かく刻まれていることがわかる。このリベットが実に強力で、耐久性が高い。トングサンダルの場合、歩行時に最も負荷がかかってしまうのがトングパーツだが、しっかりとリベットを打ち込むことで、縫いをかける以上の強度を実現している。ラムゼスのデザインポイントでありながらも、デザイン性だけではなく機能性も兼ね備えたディテールだ。

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