IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の魅力と定番モデルを紹介

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IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の魅力と定番モデルを紹介

ロレックスやオメガのような知名度こそ無いが、ビジネスパーソンからファッションスタイリストまで高感度な男女が高く評価するIWCの腕時計。ポルトギーゼをはじめとする多彩なラインナップは、ビジネスにもカジュアルにも抜群の相性を持つ。今回は、お洒落な存在感を放つIWCの魅力と人気のモデルを紹介!

IWCとは

1868年創業の時計ブランドIWC。正式名称はインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(International Watch Company)。スイス時計ブランドには珍しくブランド名に英語が用いられているのは、創業者のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ(Florentine Ariosto Jones)氏がアメリカ人の時計技師だったためである。独自の緩急計を備えた「ジョーンズ・キャリバー」や、世界初のデジタル表示式ポケットウォッチなど、創業当初から斬新なプロダクトを多数発表。近年、「ポルトギーゼ」や「ポートフィノ」、「ダ・ヴィンチ」などの代表モデルにおいて、次々とフルモデルチェンジが敢行されており、そのどれもが目覚ましい進化を遂げている。
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画期的な事業スタイルで時計づくりの文化を変えたIWC

スイスが誇る優れた職人技術と、アメリカの近代的な工業技術の融合を目指したジョーンズ氏。彼が掲げた、近代的な工場に職人達を一箇所に集めて作業するというスタイルは、17世紀以来自宅や小さな工房で時計を作り続けてきたスイスの人々にとって受け入れがたいものだった。しかし、結果的にジョーンズ氏の事業プランはこれまでの時計づくりの在り方を変えることとなる。その新しい作業スタイルは職人技術だけにとどまらず、電力駆動によるオートメーション化をスイスでいち早く導入したのもIWCである。

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IWCの腕時計が作られる地”シャフハウゼン”とは

1875年から現在に至るまで本拠地として構えるIWC本社は、シャフハウゼンのオールセインツ修道院がかつて所有していた果樹園の跡地に建てられた。シャウハウゼンは時計製造の中心地だったスイス・フランス語圏から遠く離れており、陸の孤島とも言える土地。
しかしシャウハウゼンには、時計製造の歴史に残る最高傑作の一つ、ストラスブール大聖堂の天文時計を始めとする高級時計製造の伝統が息づいていた。さらに、ライン川の近郊一帯には近代的な工場施設や各種機器に動力を供給する水力発電所があり、米国の先進的な製造技術とスイス時計産業の職人技を組み合わせるというジョーンズ氏の志を実現するのに最適の土地だったのだ。

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こうしてスイス北東部で初にして唯一の時計製造会社を創立したIWC。そこでは140年以上にわたり、世界的な名声を築き上げてきたクラシカルな傑作時計が生産し続けられる。2005年と2008年には、東棟と西棟を増築。また、IWC本社では、スイス時計マニュファクチュールとして初の試みとして、時計ミュージアムを開設。一般客がIWC本社を観光することが可能となっている。

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「IWC」と「H.モーザー」、2大ブランドの意外な接点とは

IWC創業者のジョーンズ氏が、シャウハウゼンでブランド設立時に出会った実業家のヨハン・ハインリッヒ・モーザー氏。ジョーンズ氏に工場を手配し、IWC創業の手助けをした彼こそが、時計ブランドH.モーザー(H.MOSER & CIE.)の創業者である。今でこそスイスのシャウハウゼンと言えばIWCが挙げられるが、モーザー氏はIWC設立前からこの地で祖父とともに時計技師として活躍。シャウハウゼンの時計業界発展に大きく貢献していた。その後モーザー氏はロシアを代表する高級時計ブランドとして大成功を収めるが、H.モーザーのブランド自体は1917年の10月革命をきっかけに事業規模を縮小した。しかし、モーザー氏生誕200年となる2005年に長い沈黙を破りオリジナルモデルを発表。その復活劇に、IWCで技術部長を務めたユルゲン・ランゲ氏が関わっていることを思うと、面白い因果である。

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IWCの魅力的な6つの腕時計コレクション

IWCの腕時計は、「ポルトギーゼ」「ダ・ヴィンチ」「パイロットウォッチ」「ポートフィノ」「インヂュニア」「アクアタイマー」の6つのラインで展開されており、毎年順番にモデルチェンジが行われているのが特徴だ。それぞれのコレクションのルーツと魅力を紹介する。

「ポルトギーゼ」はIWCの腕時計で最も成功したモデル

フラッグシップモデル「ポルトギーゼ」が初めて発表されたのは1939年、ポルトガルの時計商人に依頼を受けて誕生した。「長い航海にも耐えうる精度の腕時計を」という難しい要望に、IWCはポケットウォッチのムーブメントを採用するという方法で応えた。当時の規格を度外視した”大型高精度腕時計”。デザイン面においても時代を先取りしており、アールデコ・スタイルの四角い腕時計が全盛を極めていた時代にシンプルで端正なラウンド型ケースを採用。市場のニーズを完全無視したこの製品は当然時代の波に受け入れられず、1980年代の初めまでに製造されたこのモデルはわずか数百本だった。

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ポルトギーゼがIWCの代表モデルとして実際に名を連ねるようになったのは1993年から。特に1998年に発表された「ポルトギーゼ クロノグラフ」は、”青針”や”金針”などの呼び名とともに今なおファッション通に愛される王道モデルとして君臨する。

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永遠の時を刻むIWCの名機「ダ・ヴィンチ」

人類の発展に多大な功績をもたらしたレオナルド・ダ・ヴィンチ。数え切れないほどの発明の中のひとつには、時計のムーブメントの原型となるものもあったと言われている。そのダ・ヴィンチの革新的な思考パターンにインスパイアされて誕生されたモデルが「ダ・ヴィンチ」。1985年に登場したこの腕時計は、500年先まで正確にカレンダーを表示するという驚愕のコンプリケーションとして大きな話題を呼び、時計の歴史に残る名機となった。
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2007年にはモデルを刷新し、スクエア型ケースを採用。「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト-マンス」は、永久カレンダー、デジタルによる閏年表示、大型の数字による月日のデジタル表示を備えた世界初のフライバッ ク・クロノグラフである。
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航空時計の先駆者、IWCの「パイロットウォッチ」

パイロットウォッチと言えば、IWCかブライトリングの2つのブランド名が挙がるが、ファーストペンギンという意味ではIWCに軍配が上がる。1936年に発表された初代「マークⅨ」は世界初にして航空時計の最高傑作とも称されている。

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視認性の高い文字盤デザインなどは現行の「マーク  XVIII」に脈々と受け継がれ、耐磁性や42時間パワーリザーブなどの性能面では飛躍的な進化を遂げている。

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IWC「ポートフィノ」はイタリアの港を表現した伊達男のための腕時計

IWCの中でも洒落者のビジネスマンが好んで着用するイメージのあるポートフィノ。世界各国の富豪や有名人が集まる人気のリゾート地である”ポートフィノ港”をイメージしたタイムピースは、優美なレピーヌ懐中時計がデザインのベースとなっている。

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懐中時計のデザインをベースに、90度回転のダイヤルとムーンフェイズを搭載。画期的なポケットウォッチスタイルの腕時計「ポートフィノ」が1984年に誕生した。

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落ち着きのあるミニマルなセンスの良さは現在のモデルにも受け継がれており、洗練された大人の男が巻く腕時計としてIWCのコレクションの中でも屈指の人気を誇る。

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IWC生粋の耐磁時計「インヂュニア」

経済成長が著しい1955年に発表された「インヂュニア」。電化製品が急速に普及がしていく中で、これらの機器が発する時期が腕時計の精度に影響を及ぼしていた。優れた耐磁性能を備えたインヂュニアは、当時エンジニアなどの職業に就く人たちから支持を集めた。

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1980年代以降は長らく歩みを止めていたインヂュニアコレクションだが、2005年に復活を遂げる。さらに2013年には、メルセデスAMGペトロナス フォーミュラ・ワンチームとのパートナーシップによりフルモデルチェンジを果たす。ダイバーのヘルメットから着想を得たとされる旧モデルの伝統デザインや耐磁性能を踏襲しつつ、耐衝撃性や40時間以上のパワーリザーブという新技術も取り入れた高精度なモデルへと変貌を遂げた。

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機能性とデザイン性が融合したIWCのダイバーズウォッチ「アクアタイマー」

1960年代のダイビングブームを受け、1967年に誕生したIWC初のダイバーズウォッチ「アクアタイマー」。20気圧の防水機能と、潜水時間を表示する回転式インナーベゼルという機能と操作性で注目を集めた。

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以降、モデルチェンジを繰り返す中で、アクアタイマーはインナーベゼルモデルとアウターベゼルモデルをほぼ交互に繰り返してきた。しかし、2014年のモデルチェンジで、ついにインナーベゼルの利点とアウターベゼルの使いやすさを兼ね備えた設計のアクアタイマーを発表。セーブシステム付きの回転ベゼルにより、ダイビング用手袋をした状態や寒さでかじかんだ手でも簡単に操作が可能。1分単位で正確な時間設定を実現し、飛躍的に操作性を向上させた。

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”革靴の名門”サントーニとIWCのコラボレーション

IWCの多くの人気モデルで、サントーニ社製の特注ベルトが採用されている。トップクラスの時計ブランドと革靴のブランドによるプロダクトには目を奪われるばかりだ。IWCの現行シリーズで最小サイズの「パイロット・ウォッチ・オートマティック  36」とサントーニ製のアリゲーターベルトの組み合わせなどはまさにエレガントの極み。

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煌めくダイヤモンドとマザーオブパールが配された高級コレクションの「ポートフィノ・オートマティック・デイ&ナイト 37」には、サントーニ製のダークブルーカラーアリゲーター・ストラップで最高の相乗効果を演出。

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高精度かつ美しいIWCのムーブメント

IWCは自社でムーブメントを手がけるマニュファクチュールだ。2015年に発表されたCal.52000シリーズはIWC独自のペラトン機構を採用し、毎時28,800振動を生むブレゲひげゼンマイを備えた近代的なテンプと搭載。7日間のパワーリザーブを可能にした2つの香箱と、審美性の高い18Kレッドゴールド製メダルを配したローターを備える。高い機能はもちろん、シースルーバック採用のモデルではその美しいムーブメントの動きも堪能できる。

IWCの定番モデルを紹介

IWC「ポルトギーゼ クロノグラフ」

王道コレクションであるポルトギーゼシリーズの中でも最も高い人気を誇るモデル。航海からインスピレーションを得たこのタイムグラフは、1/4秒単位の計測が可能なクロノグラフを備える。アップライトのアラビア数字やキメの細かい目盛り、流麗でほっそりとしたリーフ針など、緻密でスタイリッシュなデザインが男女問わず絶大な支持を得る。”青針青ベルト”のモデルを買うか”金針黒ベルト”のモデルを買うかで購入者の頭を悩ませることでも有名。

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<ポルトギーゼ クロノグラフ 金針黒ベルト>

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IWC「ポルトギーゼ オートマティック 7デイズ」

自社製ムーブメントCal.52010を採用した高機能モデル。1930年代に初めて作られた「ポルトギーゼ」オリジナルモデルのクラシカルなデザインを踏襲しつつも、パワーリザーブ7日間という性能を備えた質実剛健な名機。シースルーバックからコート・ド・ジュネーブ仕上げが施された美しいムーブメントが鑑賞することが可能。

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IWC「ポルトギーゼ ヨットクラブ」

68時間のパワーリザーブを実現するCal.89361を採用した、スポーティ志向のポルトギーゼ。専用装備として、夜光針とインデックス、フライバック機能付きのクロノグラフを備える。デザイン面においても秀逸で、スレートカラーの文字盤にサンレイパターンを施し、わずかに縁が高くなったフランジも同系色で統一されている。

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IWC「ポートフィノ ブラック」

クラシックな雰囲気を持つ3針モデル。3本の針と控えめな日付表示のみというシンプルさにセンスが光る逸品。40時間という充分なパワーリザーブを持つ。丸みを均等にすることでサイズ以上にスリムな外観に仕上げた40mmケースも芸が細かい。

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IWC「パイロット・ウォッチ・マーク  XVIII」

IWCが誇る航空時計の系譜を正統に受け継ぐモデル。ややゴテゴテしたデザインの旧モデルから初期モデルの伝統に立ち戻ることで、高精度を秘めているとは思えないほどのオーセンティックな外観となっている。堅牢、温度耐性や防水性、耐磁性に優れ、メンテナンスにほとんど手がかからないことで人気を博す。

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IWC「アクアタイマー・オートマティック」

IWCを代表するダイバーズウォッチ。2014年にフルモデルチェンジされたこのモデルは、見やすい文字盤と操作性の高さで人気を誇る。インナーベゼルとアウターベゼルの両方を備える贅沢な機能を持つ。さらに300m防水を搭載した本格仕様。

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