
ビジネスシーンにはもちろんのこと、ドレススタイルやカジュアルスタイルにも使える大人の定番アウター「チェスターコート」。バツグンの着回し力で幅広い着こなしがかなうだけに、いか巷に溢れる量産型のスタイリングと差別化できるかという視点でコーデを工夫するのも一興だ。今回は「チェスターコート」に着目し、着こなしのコツや最新のコーディネート事例に加え、おすすめのアイテムまで紹介!
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イギリスの洒落者に由来をもつコートチェスターコートとは?
チェスターコートとは“チェスターフィールドコート(Chesterfield coat)”の略称であり、1830年代当時の洒落者として知られるイギリスの6代目チェスターフィールド伯爵、ジョージ・スタンホープにちなんだものとされている。1840年代に登場した最初のチェスターコートは、上襟のみがベルベット(別珍)で上部に1つの胸ポケット、ウエストには2つのポケットを装備しており、着丈は膝~膝下ほどでシングル仕様。もともとメンズフォーマルを代表するきわめて格式の高いオーバーコートとの位置付けであったが、その後時代のニーズに合わせて様々なアップデートが施され、現在ではドレスからカジュアルまでほぼすべてのスタイリングにマッチするシンプルなクラシックコートの定番となっている。
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便利アウターの難易度別コーディネート術を紹介!チェスターコート コーデの守破離
テーラードジャケットのスタイルをそのままに着丈を長くし、クラシックなコートスタイルに仕立てた感のあるチェスターコート。ドレスからカジュアルまで、テーラードジャケット感覚での幅広い着こなしが楽しめるのは言わずもがな。それゆえ、アイテムの力を活かすも殺すもスタイリング次第になってくる。ここからは、守破離の難易度別でチェスターコートのコーディネート術を紹介する。
チェスターコートコーデ 守同系統、同系色で合わせる
アイテムを使いこなすには、まず基本を押さえることが重要。チェスターコートのフォーマルさをストレートに活かすには、スーツ・シャツなど、同系統のフォーマルなアイテムで合わせ、全体の色調を統一すると洗練された印象を強調できる。更に、ブラックやネイビーといったダークトーンの無彩色で統一することで、シックな基本形が完成。トレンドに左右されないスタイルなので、チェスターコートのコーディネートに迷っている方はまずこの2点を意識して組んでみると良いだろう。
チェスターコートコーデ 破色使いやアイテムでカジュアルダウンする
カジュアルからドレスまで、あらゆるシーンに使えるメンズファッションの定番アウターだからこそ、チェスターコートの着こなしは量産型との差別化がお洒落見えの決め手と言っても過言ではない。そして、その脱・量産型の着こなしを表現できる最も有効な手立てとして紹介するのは、アイテムや色使いでのカジュアルダウンだ。今までスーツを着ていたところをパーカーとデニムに変更すれば、同じコートでも全く違う顔を見せてくれる。またはコートに明るめのチェック地などを取り入れることで、全体のカジュアル化を推進するのも良いだろう。
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チェスターコートコーデ 離アウターオンアウターでオリジナルのスタイルを作り上げる
“離”の段階では、チェスターコートを主役にしながらさらに高度なスタイリングを楽しむために、アウターオンアウターを取り入れたい。異なる素材や色を組み合わせることで、フォーマルなチェスターコートの印象をさらにカジュアルダウンし、オリジナルのスタイルが完成する。例えば、ウールのチェスターコートの下にデニムやナイロン、レザーのアウターを入れ込むことで、質感の対比が際立つ。万能アイテムであるチェスターコートだからこそできる技だ。