“タフネスウォッチ”の名をほしいままにしている「G-SHOCK(Gショック)」。90年代のユースカルチャーを象徴するブランドの一つで、昨今のリバイバルブームもあって洒落者から再注目されている存在だ。そんなGショックといえば、やっぱりデジタル時計が有名だが、あまりのモデル数にどれを選べば良いか悩むメンズも少なくないだろう。そこで今回は、Gショックの中でも名作と呼ばれるモデルにフォーカスし、おすすめのデジタル時計を紹介!
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「G-SHOCK(Gショック)」を生み出した電機メーカー「CASIO(カシオ)」とは?
日本発の時計ブランドとして名を馳せる「CASIO(カシオ)」。1946年に樫尾忠雄氏が東京都・三鷹市に樫尾製作所を設立させたことがブランドの始まりだ。設立当初は時計ではなく、顕微鏡などを作る下請け工場としてスタートし、その後小型純電気式の計算機を発表。1957年に世界初の商用機として「14-1」モデルをリリースしたタイミングで、カシオ計算機株式会社を設立することに。電卓のカシオと呼ばれるほど大きな成長を遂げたカシオは、その後、時計業界へと進出し始めることとなる。1983年に発売された「G-SHOCK(Gショック)」が類を見ない耐久性をもつ時計として爆発的にヒットし、その後も時計の歴史に刻まれる画期的な商品たちを生み出していったカシオ。今では時計を始め、電卓や電子辞書、電子楽器など、さまざまな電子機器を扱うブランドとして日本の電気機器業界を牽引するブランドとして確立している。
「G-SHOCK」はひょんな出来事から誕生したブランド
1983年にローンチされたG-SHOCKだが、実は3人の若手チームによって開発されたという裏話がある。当時、カシオで時計の設計を担当していた伊部菊雄氏が、自身の腕時計を落として壊してしまったことを契機に、“落としても壊れない”時計を開発することを決意。「10mの高さから落としても壊れず、10気圧の防水性を持ち、10年寿命がある」というテーマをもとに開発を進めていく。ある日突然、腕時計の中でパーツが浮いているような構造を作れば壊れないのでは?というアイデアを思い付いた伊部氏は、時計の心臓部であるモジュールを保護するような仕組みとして、モジュールを浮遊させる構造を提案。試験機が無かった当時は自ら落下試験を何度も行い、壊れない時計が生まれるまで実験を繰り返したという。その心臓部を浮遊させる仕組みから、無重力を意味する”Gravity(グラヴィティ)”の頭文字をとって「G-SHOCK」と命名され、1983年4月にデビューを飾る。今までの精密な印象の時計からは考えられない耐久性を備えたG-SHOCKは、アメリカでCMが放送され、一時は今までにない耐久性の高さから誇大広告の疑いがかけられるも、その耐久性を見事証明し海外でも注目を浴びることに。日本でもワーカーからスケーターなど幅広いシーンで高い評価を受ける人気アイテムとなったのだ。今でも最大170もの試験項目をクリアしたモデルを展開し、国内外問わず多くの人々から愛されている。
“壊れない時計”と称される抜群の耐久性は「G-SHOCK」の最大の特徴
G-SHOCKが他の時計と違う大きなポイントは耐久性にある。「トリプルGレジスト」と呼ばれる耐衝撃構造や耐遠心重力、耐振動に加え、防水性にも徹底的にこだわり、優れた時計を世に放っているのだ。耐衝撃性の核となるのが、前述したモジュールと言われる心臓部を浮かせて外部からの衝撃を緩和する仕組み。15トンの車で踏みつけられても壊れないという驚異的な記録も残している。さらに文字盤を守るベゼルを突出したデザインにすることで、落下時の衝撃を緩和し文字盤への負荷がかからないような設計に。数々の試験を乗り越えて証明された、その脅威的な堅牢性が人々から高い支持を誇る理由だ。
「G-SHOCK」は優れた機能を搭載しているから実用性にも秀でている!
元々電子機器を取り扱うメーカーだったことから、G-SHOCKは耐久性だけでなく機能性も非常に高いのが魅力。ストップウォッチ、タイマー、アラーム機能を標準搭載していることに加えて、電波受信をはじめ、ソーラー充電や温度センサー機能などを兼備するモデルも登場。頑丈なだけでなく機能性も十分な高性能モデルは、日々の生活に役立ってくれること間違いないだろう。
G-SHOCKの名作デジタル時計を紹介!
G-SHOCKの名作デジタル時計①「GW-5000U-1JF」
G-SHOCKの初代モデルDW-5000に、先進なテクノロジーを加えた「GW-5000U-1JF」。初代モデルのDNAを受け継いだデザインにさらなるタフさを反映させた当モデルは、世界6局の標準電波を受信するマルチバンドに加え、タフさを向上させるメタルケースや時計裏側のスクリューバッグには耐摩耗性を強化するDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理を施している。樹脂バンドには快適な装着感を生み出すウレタンを採用。初代モデルはもう手に入らないが、その遺伝子を継いだモデルが欲しい方はぜひチェックしてみては。
G-SHOCKの名作デジタル時計➁「G-5600E-1JF」
こちらも初代G-SHOCKのデザインを受け継いだモデル。1987年に登場した5600シリーズは、映画「スピード」でキアヌ・リーヴス氏が「DW-5600」を着用し、“スピードモデル”として名を馳せたアイテムだ。さらにソーラー発電可能な「タフソーラー」機能を搭載し、使い勝手を向上。シンプルな配色でどんなスタイルにもマッチするモデルに仕上がっている。
G-SHOCKの名作デジタル時計③「GW-M5610U-1CJF」
初代モデルを継承したデザインに5600シリーズのスクエアデザインを落とし込み、電波時計の信頼性を向上させる「マルチバンド6」を搭載したモデル。日本(2局)、中国、北米、イギリス、ドイツの世界6局の標準電波を高感度受信することで、正確な時間を刻める時計に仕上げている。クラシカルなデザインの中にタフさと正確さを持ち合わせており、ビジネスシーンでも重宝しそうなアイテムだ。
G-SHOCKの名作デジタル時計④「GWF-1000-1JF」
1993年に登場し注目を浴びたダイバーズウォッチの最高峰「FROGMAN(フロッグマン)」。ISO規格200mの潜水用防水機能を備えたモデルで、海で活躍するダイバーやサーファーたちからも高い人気を誇るモデルだ。世界6局の標準電波を受信し、バックライトを搭載することで腕を傾けるだけで液晶部が発光する仕様に。装着時の手首を考慮した左右非対称のデザインも見逃せないポイント。海の中でも使える本格的なダイバーズウォッチだ。
G-SHOCKの名作デジタル時計⑤「DW-6900B-9」
1990年代に人気を博したクラシックな「6900シリーズ」の定番モデル。初代モデルのDW-5000とは異なるラウンドケースが特徴的なウォッチだ。大きな画面の中に配された通称“3つ目”と呼ばれる文字盤上部にある3つのサークル型秒表示に加え、“G”の文字を刻印したバックライトボタンがお洒落。他ブランドのコラボも多く展開するファッショナブルなモデルは、ストリートからスポーツシーンまで活躍してくれそうなモデルに仕上がっている。
G-SHOCKの名作デジタル時計⑥「DW-D5500BB-1JF」
G-SHOCK初の防塵・防泥を搭載したBBシリーズの「5500」。腕時計の駆動を司るムーブメントとケースが分離するという特殊な構造を採用したモデルだ。汚れを防止する防塵・防泥性を持ち、いつもキレイな状態が楽しめるのも魅力。オールブラックのカラーリングがどんなスタイルにも取り入れやすく都会的な雰囲気を演出してくれるだろう。
G-SHOCKの名作デジタル時計⑦「GW-9300-1JF」
過酷な陸上環境を想定し、土、泥、砂などの侵入を防ぐマッドレジスト構造を採用した「MUDMAN(マッドマン)」の電波ソーラーモデル。過酷な状況下でも仕様しやすい大型ボタンや、方位計測機能と−10~60°までの温度計測機能も搭載し、気温の変化が激しい場所でも使用可能。一度計測された方位と角度をグラフィック上に表示するペアリングメモリー機能も搭載しており、過酷な環境での使用をサポートしてくれる画期的なアイテムだ。
G-SHOCKの名作デジタル時計⑧「GBD-200-1JF」
スポーツやトレーニングなどに役立つ機能を搭載したスポーツラインとして誕生した「G-SQUAD(Gスクワッド)」。距離計測機能やスマートフォン連携機能を備え、GPSを使用しての移動ログを記録したりなど、スポーツを楽しむ方に最適なモデルだ。高精細な液晶画面を採用することで、鮮やかな光で文字盤を照らし、夜間のスポーツ時にも重宝するアイテム。専用アプリでライフログやアクティヴィティの履歴なども確認できるライフスタイルに寄り添った時計に仕上がっている。