世界中で名だたる評価を獲得している日本の時計メーカー「CASIO(カシオ)」。今回は、カシオの中でも特に人気な「G-SHOCK(Gショック)」シリーズの“新定番アナログモデル”と呼ばれる「GA-2100」にフォーカスし、カシオの歴史やG-SHOCKのはじまり、GA-2100モデルの特徴を紹介!
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日本を代表する時計ブランド「CASIO(カシオ)」
「CASIO(カシオ)」は、1946年に東京都三鷹市で創業した精密機器のパーツや歯車を加工・製作する下請け工場「樫尾製作所」として誕生したのがはじまりだ。下請け工場だった傍ら製品開発にも積極的に取り組み、タバコを根本ギリギリまで吸うことのできる「指輪パイプ」や、世界初の小型純電気計算機を商品化した後、会社名を「カシオ計算機株式会社」へと変更。精力的に電子機器の開発を行い世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」が大成功を収めたことにより、時計事業を開始することとなる。すでに日本国内で人気を博していた国産時計ブランド「セイコー」や「シチズン」などと差別化を図ることを重要視し、1974年に他に類を見ない性能をもった「カシオトロン」を開発。世界発のオートカレンダー機能を搭載したこのデジタルウォッチは瞬く間に話題となり、「カシオ」の時計の知名度を上げていった。その後、今でも不動の人気を誇るタフネスな時計「G-SHOCK(Gショック)」を生み出したことにより、日本だけでなく世界にまでその名を広めていったのだ。
GA-2100が属するカシオ唯一無二のシリーズ「G-SHOCK(Gショック)」とは?
堅牢で丈夫なギアとして1983年に登場したカシオの「G-SHOCK(Gショック)」。その頃の時計は技術の高さを“薄さ”や“軽さ”で表現していたが、その常識を覆すかのように登場した「G-SHOCK」は、優れた耐衝撃性能という武器を提げて世に放たれた。そのきっかけは、カシオ計算機株式会社の技術者である伊部 菊雄氏が自身の腕時計を落として壊してしまったことをきっかけに“落としても壊れない時計”の開発を開始したことにある。G-SHOCKの“G”は、“Gravity(重力)”という単語から抜粋したもの。今までと違った新しい発想のG-SHOCKは瞬く間に時計業界で注目を集め、今ではG-SHOCKという名を知らない人はいないと言っても過言ではないほど、時計の定番アイテムへと昇りつめたのだ。
すべてのG-SHOCKモデルに搭載される耐衝撃構造(ショックレジスト)
「10mの落下衝撃に耐え、10年間の電池寿命と10気圧の防水性能をもつ」という“トリプル10”を目標とし、飽くなき開発を続けることで生まれたG-SHOCK。200以上の実験を行い2年の歳月をかけて開発された初代モデル「DW-5000C」は、弾力性に優れるウレタン樹脂で前面を覆い、時計の中に入っているモジュールに直接衝撃を与えないよう配慮する中空構造を採用した。ケース内に衝突を和らげるパーツを組み込むことで大きな衝撃から守る仕組みを実現させたのだ。これらの性能は、公園で子どもが遊んでいたゴムボールから着想を得たと言われている。時計といえば、精密機器で衝撃に弱いもの、水に弱くすぐ止まるというイメージが大きかった当時、このG-SHOCKの機能性は世界に衝撃を与えた。現在では耐衝撃構造に加え、20気圧防水を備えたモデルも登場。日常の水仕事はもちろん、ウォーターアクティビティでも水を気にすることなく着用可能で、今回紹介するGA-2100にももちろんこの機能が備わっている。
アメリカにて放映された、G-SHOCKの頑強性を示すアイスホッケーのCM
1984年、アメリカにてアイスホッケー選手がG-SHOCKをスティックで打っても壊れないことをアピールしたCMが放映され、そのCMが誇大広告だと議論に。G-SHOCKの頑丈さを証明するため、実際にプロホッケー選手シュートやトラックで踏みつぶすなどの検証番組が全米で放送されたことにより、一躍大ヒット商品となった背景をもつ。日本では、1990年代に映画「スピード」にてキアヌ・リーブスが着用したことにより人気を博していく。カニエ・ウェストやエミネム、ジャスティン・ビーバーなどのアーティストも好んでG-SHOCKを着用。どの時計にも劣らない耐久性を持ち合わせながらも、ストリートで際立つファッショナブルなデザイン性が、G-SHOCKの人気を不動のものにしていったのだ。
頑丈なだけじゃない!G-SHOCKはカシオならではのデジタル機能を搭載
G-SHOCKは驚きの頑丈さにプラスして、さまざまなデジタル機能を搭載。ストップウォッチ、タイマー、アラーム機能がすべてのG-SHOCKモデルに搭載されている。文字板と液晶を鮮やかに照らしてくれる高輝度なLEDを搭載し、暗闇での視認性も確保。一部モデルでは、水深測定、温度計、ソーラーシステム、世界時計などの機能を備え、頑丈さと機能性どちらも兼ね備えている画期的なモデルと言えるだろう。
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