古着のリーバイス 501が“最高の逸品”に!?デニムの達人3名が仕掛ける「 One-o-Five(ワン オー ファイブ)」の魅力とは?

古着のリーバイス 501が“最高の逸品”に!?デニムの達人3名が仕掛ける「 One-o-Five(ワン オー ファイブ)」の魅力とは?

“渋カジ”カルチャーを作り上げてきたカリスマをはじめとした、3名のデニムの達人たちが発信する最注目のデニムブランド「One-o-Five(ワン オー ファイブ)」。大量に廃棄されたリーバイス 501の古着の中から厳選したデニムを、独自の技術で超クリーニング&リペアすることで蘇らせたジーンズは、デニムマニアに“最高の逸品”と言わしめるほどの魅力が詰まっている。今回はそんな「One-o-Five」の魅力にフォーカス!

USで廃棄寸前のリーバイス 501を蘇らせるために始動したプロダクツブランド「One-o-Five(ワン オー ファイブ)」

ブルージーンズの始祖「Levi’s(リーバイス)」。なかでも1890年にはじめて“501”の商品番号が付けられたジーンズモデルは、永遠の定番として世界でもっとも穿かれ続けている。しかし、それは同時にもっとも廃棄されているジーンズでもあるということ。そんな廃棄されゆく大量のリーバイス 501をUSから直接20トン買い付け、蘇らせるために始動したサステナビリティ・プロダクツブランドが「One-o-Five(ワン オー ファイブ)」だ。

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その数、デニムにして4万本以上!20トンものリーバイス 501 古着を現地で即購入した理由とは?

「One-o-Five(ワン オー ファイブ)」の代表を務めるのは山澤 亮治(やまさわ りょうじ)氏。ヤマサワプレスという職人の手で1枚ずつ丁寧にアイロンプレスや検品、補修までをおこなう専門会社を通して、アパレル業界を裏方から25年以上サポートし続けている人物だ。ゆえに、大切な社員が丹精を込めて仕上げた多くの洋服が大量廃棄されるアパレル業界の現状をみて、日頃から胸が締め付けられる思いをしていたという。そんな心境のなかで2019年6⽉、ロサンゼルスに渡った際にショップやフリーマーケットを見てまわり出会ったのが、世界中で買い手がつかず大量に廃棄される寸前のリーバイス 501の“塊”だった。

青春時代にアメカジブームを経験したこともあり、無類のデニム好きであった山澤氏は、廃棄されるリーバイス 501の塊を見て「これらを何とかしたい」と強く思い、気づいたらその場で独占購入していたのだとか。その量は重さで約20トン。これは公道を走れるダンプカーを2台稼働させて、ようやく運べるほどの大量だ。塊の中には、1980年代にレングスをカットしたリーバイス 501のショートパンツが流行した際に大量廃棄されたと思われるレッグ部分や、ダメージが酷く着用が困難という理由から引き取り手がつかなかったフルボディーなど、様々な状態の501がおよそ4万本以上まとめられている。

『 Garbage to Finest 』~ 廃棄物なのか、それとも最高な逸品なのか ~。これはOne-o-Fiveが掲げるテーマ。このブランドを通して、単なるトレンドワードではなく、本物のサスティナブル・エシカルなプロダクツを追及し続けるという。

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なぜ廃棄寸前のリーバイス 501が“最高な逸品”になるの?それは「One-o-Five」のデニムが秘める6つの魅力にアリ

リーバイス 501のサステナビリティなプロダクトとはいえ、正直だれにも選ばれなかった廃棄寸前のジーンズを購入するのは気が引けるという方は多いだろう。しかし、現在「One-o-Five」はパリでコレクションをお披露目する有名デザイナーや、生粋のデニムコレクターなど高感度なユーザーを上顧客として多く抱えており、モデルによっては入荷待ち状態で問い合わせが絶えないほどの人気を集めているという。ここからはそんな「One-o-Five」が人気を集める6つの魅力についてフォーカスしていく。

One-o-Fiveの魅力①「米国リーバイス本社が公認!」

今回のプロジェクトは、リーバイス・ジャパンを通してサンフランシスコのリーバイス本社に直接掛け合い、取り組み全般において正式な承認を得てサポートを受けている。“本家本元からの公認”というステータスは、非公式でリメイクされたリーバイス 501が出回る市場のなかで、大きな意味を持つ。

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One-o-Fiveの魅力②「リーバイス 501の鑑識眼に優れたコアメンバー3名が本気で選んだジーンズのみを厳選採用!」

「One-o-Five」のコアメンバーは3名。まず1人目は、デニムプロジェクト始動のきっかけを作った代表の山澤氏だ。2人目は、足立区の下町で30年間活動を続けた伝説の古着屋「keyton(キートン)」のオーナーとして君臨してきた金子 邦夫(かねこ のぶお)氏。「keyton」は、山澤氏が若い頃から通いつめていたショップでもあり、デニムプロジェクトを始動する前から2人は見知った仲だったという。そして最後の3人目が、渋谷のショップ「JOHN’S CLOTHING(ジョンズ クロージング)」のオーナーとして“渋カジ”カルチャーを作り上げてきた河原 拓也(かわはら たくや)氏。1967~1977年生まれでアメカジに魅了された男であれば、知らない人はいないほど有名なカリスマ的存在だ。金子氏に山澤氏が企画について相談した際に、河原氏を紹介してもらい、彼も参加する事が決まり、以来このプロジェクトを進めている。

↑左から金子 邦夫氏、山澤 亮治氏、河原 拓也氏

この3名はそれぞれ同じアパレル業界に身を置きながら、独自で活躍の場を広げデニムに対しての知見や感性を高めてきた、いわゆる“デニムのプロ”と呼べる存在。彼らは無数にあるリーバイス 501の中から、生産国や年代、生地の風合いによるわずかな違いを的確に見分け、こだわりながら「One-o-Five」のイメージにフィットするジーンズを厳選する。「生地に触れただけで大体の生産国や年代を把握」「レングスだけで501か判別する」など、長年たくわえてきた知識があるからこそ実現できる確かな鑑識眼によって選ばれるジーンズは、なんとも言えない風格のある表情でデニム好きをうならせる。

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採用するジーンズで重要視するのは“バックボーン”を感じる経年変化。人工的な加工は別アイテムにリメイク

ジーンズに共通する魅力のひとつが“色落ち”だ。経年変化によって生まれる色落ちの風合いは個体によって様々で正解がなく、プロとしての美的感性や、天然の色落ちかどうかを判別する知識がもっとも試されるポイントだと言える。そこで「One-o-Five」が注目するのは、“バックボーン”を感じる自然な色落ち。例えば、2000年代に流行したジーンズに見られる人工的に描かれたような不自然な色落ち加工が施された個体は、ジーンズとしてそのまま使用することは避けて、他アイテムのリメイク材料として活用するのだとか。下の画像は、自然な色落ちと人の手による加工の色落ちが施されたリーバイス 501 古着を並べたもの。左側が自然な色落ち、そして右側が人工的に加工されたもので、特に膝裏ハチノス部分の色落ちが人工的な加工の方は不自然に描かれているのがわかる。

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One-o-Fiveの魅力③「デニムの風合いを崩さず無臭になるまで洗浄されているから、古着が苦手な方でも穿きやすい!」

古着ジーンズの独特なニオイは好みが分かれるポイントだ。「One-o-Five」はリーバイス 501 古着を蘇らせるべく「洗濯ブラザーズ」と協力して、オリジナルの洗剤を開発。これでデニムを洗浄することによって、限りなく無臭になるまでニオイのカットに成功している。洗剤は天然由来の成分のみを使用したアルカリ性が高いもので、限りなく無臭になるまでニオイをカットするだけでなく「皮脂」「油」「ペンキ」などの汚れまで分解する効果も。

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洗剤開発だけでなく洗浄工程にもこだわる!汚れは落としてもデニムの魅力は落とさない

洗剤開発だけでなく、洗濯工程に対する手間暇も惜しまない。今回のプロジェクトのために、ヤマサワプレスで長年培ったクリーニングのノウハウを応用し、デニムの風合いを最大限にキープできる洗浄方法を独自に編み出したという。その方法とは、まず“オリジナル洗剤”とデニムを痛めず汚れを落とすのに最適な温度に調節した“ぬるま湯”を配合した洗浄液の中にデニムを漬け置き。これでデニムに付着した汚れを浮かしている。次に職人の手仕事で目立つ汚れをブラッシング。漬け置き剤よりも洗剤の濃度を高めた洗浄液をスプレーで吹き付けながら、漬け置きでは取り除けなかった気になる汚れを馬毛ブラシで丁寧に取り除いていく。

最後にようやく、洗濯マシンで洗浄・脱水が行われる。この手間隙のかかる工程を経ることによって、デニムの風合いを保ちながら最大限の汚れをオフできるのだそう。洗い上がったデニムは、まるでメイクアップしたかのようにインディゴのトーンが上がり、爽やかな表情を見せる。

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One-o-Fiveの魅力④「縫製もデニムのプロが担当!ごく自然でオーセンティックなルックスがたまらない」

廃棄寸前であったリーバイス 501は、ダメージでどこかに穴が空いていることがほとんど。そんなダメージ類も基本的に全てリペアされているのは「One-o-Five」で展開されるジーンズの魅力のひとつ。そんなリペアを担当するのは、サンプル工場で1点ものの縫製を担当しており、デニムに関しての造詣が深い職人だ。それぞれのデニムの風合いに合わせて、糸の色味から番手まで選定しながら、丁寧に一針ずつ補強ステッチを入れていく。

デザインとしてリペア箇所をあえて目立たせたものから、遠目ではダメージの位置がわからないほど自然に馴染ませた補修まで。「One-o-Five」のジーンズは、そんなリペアの手段や仕上がりも徹底して考え抜きながら仕上げられている。

 

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One-o-Fiveの魅力⑤「素材はほぼ全て再利用!環境への配慮を徹底した、“人の手のあたたかみ”を感じられるプロダクトを知ればきっとファンになる」

驚くべきは、ここまで紹介してきた工程のほとんどが“人の手”によって行われているということ。機械任せであらゆることが完結できるこの時代に、あえて「One-o-Five」では人の手だからこそ実現できる絶妙な風合いやクオリティの差にこだわっている。ジーンズとして活用が難しい個体は解体して、他のアイテムにリメイクするなど、素材はほぼ全て廃棄せず再利用しているという(捨てられるのは解いたステッチ糸程度)。下のムービーは、ヤマサワプレスが発信する古着のリーバイス 501を蘇らせるまでの工程を撮影したもの。生産背景を知れば、より深く「One-o-Five」のジーンズの魅力を感じられるはずだ。

One-o-Fiveの魅力⑥「販売されているジーンズは全てが一点モノ!マイサイズがあれば即購入がおすすめ」

現在は工場に併設されている直営ショップやECストアを中心に販売されている「One-o-Five」のジーンズ。どれも風合いが異なる一点モノであるため、マイサイズに出会えたら即購入するのがオススメだ。色落ちはどれも自然な経年変化を感じる表情で、スタイルに合わせて手の込んだリペアが施されている。

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One-o-fiveのジーンズの特徴 1「バックウエストの手打ちスタッズがアイコニック!」

バックスタイルには、リーバイスのパッチ跡をかたどるように手打ちスタッズをセット。こなれたデニムの表情にほどよく高級感のあるアクセントをプラスする。

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One-o-fiveのジーンズの特徴 2「ウエスト内側にはオリジナルブランドタグをセット」

内側のベルト部分には「One-o-Five」の織りネームタグを縫い付け。できるだけ元のスタイルを邪魔しないように工夫されたアレンジは、デニムのプロたちのリーバイス 501へのリスペクトを感じる。

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実物をチェックしたい方は、竹ノ塚の自社工場に併設されたショップへGO!

実際に「One-o-Five」のジーンズをチェックしたい方は、ぜひヤマサワプレスの工場に併設された直営ショップへ足を運んでみてほしい。ジーンズはもちろん、それにフィットするアウターやTシャツ、さらにはデニムの洗浄に実際に使用されている洗剤も販売されている。また、ショップ内の什器は全てかつての「keyton」や「JOHN’S CLOTHING」で使用されていたもの。新しく調達した什器はほぼゼロで、ここにもサステナビリティを感じさせるこだわりが反映されている。当時のショップに足を運んだことがある方なら、ノスタルジックな気分を味わえるはず。

「One-o-Five」ショップ詳細情報

営業曜日:火・水・金・日
営業時間:12:00〜18:00
住所:東京都足立区花畑1-8-15(Map)
問い合わせ:[email protected]
公式ストアはこちら

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