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男がゼニアについて知っておくべき5のコトとは?

男がゼニアについて知っておくべき5のコトとは?

ゼニアといえば、ジャケットからニット、スニーカーにいたるまで、上質な素材のアイテムの数々は、見た目にラグジュアリーなだけじゃなく身につけて心地良い。おまけにシンプルで上品なデザインは、オールドマネースタイルよろしく誰からも好印象。今回は、そんな男の憧れとも言えるこのブランドについて、私たちが知っておくべきコトを紹介する。

ゼニアにおいて知っておくべきこと1エルメネジルド ゼニア? 好きな人ほど意外と知らない現在のブランド名とは?

昔からスーツでお馴染みという人にとっては、エルメネジルド ゼニアという呼び名がしっくりくるだろう。一方で、カシミヤニットやスニーカーといったカジュアルなウェアを中心に愛用する人なら、単にゼニアと呼ぶケースも多いだろう。どっちの名前で呼ぶのが正解なのか?それを知るために、少々歴史を紐解く必要がある。

はじまりは1910年。毛織物製造を始めた父アンジェロ・ゼニアから家業を継いだエルメネジルド・ゼニアは、北イタリアのトリヴェロに毛織物ファクトリーを設立。世界各国から買い付けた上質な天然繊維を自社で紡績し織り上げ、自身の名を冠し一流ブランドへと供給する事業をスタートさせる。1938年にはアメリカ、その後には世界中へ生地を供給する一大テキスタイルメーカーとなった。ちなみに、スーツの生地端に品質保証の意味を込めてネームを織り入れたのは、ここが最初だ。

世界屈指のテキスタイルメーカーとして、名だたるブランドやテーラー、ファッションデザイナーから絶大な支持を集めたエルメネジルド ゼニア。1960年代には、エルメネジルドの息子であるアンジェロとアルドによって事業が引き継がれ、1968年にプレタポルテ事業をスタートさせる。テキスタイルメーカーとしてだけでなく、ファッションブランドとしても展開をはじめたというわけだ。

現在では世界80カ国以上にショップを展開。2016年にはイタリア人ファッションデザイナーのアレッサンドロ・サルトリが、ブランド全体のアーティスティック ディレクターに就任した。そして2021年には、すべてのブランドを統合しゼニアとなった。そう、つまり現在の正式名称はゼニアである。

ゼニアにおいて知っておくべきこと2カシミヤからシルクまで品質重視の自社一貫生産

名前問題が解決したところで、その魅力にさらに迫りたい。ゼニアの生地は、創業から現在に至るまで原毛の買い付けから紡績、染色、生地に織り上げるまで一貫して自社のファクトリーであるラニフィーチョ ゼニアで行っている。得意とするのは、やはり繊維の王様と言われるカシミヤ。同ブランドが買い付ける内モンゴル産のカシミヤ原毛は、数あるテキスタイルメーカーの中でも最高品質と称される。

また2009年には、1932年の創業以来、質の高いシルク織物を生産するテッシトゥーラ ディ ノヴァーラ社をグループの傘下に。カシミヤやウールと共に、シルクにおいても世界屈指のブランドとなった。さらにはレザーにおいても一家言あるのがここの凄み。歴史あるなめし工場でなめされたベビーカーフはセカンドスキンと呼ばれ、実にきめ細かくソフト。それでいて強度にも優れるという特性から、トリプルステッチ™︎スニーカーなどに採用されている。カシミヤからシルク、さらにはレザーまで。ゼニアなら日常で世界最高の素材を楽しめる。

ゼニアにおいて知っておくべきこと3新しいロゴに込められた深い意味

昨今のファッション界はサスティナブルへの取り組みが命題となっているが、ゼニアは早くから自然保護の取り組みを行なってきた。それが、1993年に開設されたオアジ・ゼニアだ。これは北イタリアのビエッラアルプスに設けられた自然保護区のことで、その面積は約100k㎡と広大だ。創業者エルメネジルド・ゼニアがトリヴェロに設立されたウール工場の周囲に植林を行なったのがきっかけで、オアジ・ゼニアにはこれまで50万本以上の植林が行われ、生態系の保護役割を果たしている。

2021年にリブランディングが行われた際に新たなロゴが採用されたが、オレンジに黒いストライプをシンプルにあしらったそのロゴは、自然保護区のオアジ・ゼニアの中を走る232号線を表現したものとなっている。

それらの精神からインスピレーションを得て展開されるのが、オアジカシミヤコレクション。豊かな自然をイメージさせるナチュラルな色合いに染められたジャケットやニットなどに使われるカシミヤは、2024年からすべて生産者まで辿れる完全なトレーサビリティ認定を掲げる。また、残布などをなるべく発生させないよう生産体制の見直しも敢行。それは、自社一貫生産体制なればこそだ。サスティナブルな取り組みは、もはや企業だけでなく一般の生活においても馴染みある課題になった。ファッションを通じて日常の中でサスティナブルを意識できれば、環境にとって良いだけでなく、心の満足も得られるはずだ。

ゼニアにおいて知っておくべきこと4メンズファッションを現代に合わせて再定義

2021年のリブランディングで大きく舵を切ったゼニアだが、その成功は前述のアーティスティック ディレクター アレッサンドロ・サルトリによるところが大きい。ゼニアと同じくトリヴェロ出身の彼はミラノのマランゴーニ学院でファッションデザインを学んだ後、ゼニアでキャリアを積む。そんな彼が2016年にブランド全体のアーティスティック ディレクターに就任した当時は、世界中の名だたるブランドが再編に取り組んでいた最中だった。目的は、増えすぎたブランドを統合し、よりコンセプトを明確にすること。ゼニアもまさに。

そして彼が提案したのが、ワン・ブランド、ワン・コレクション、ワン・スタイル、ワン・アイデンティティ、ワン・コミュニティ。複雑化し過ぎたシステムをシンプルにすることで、ブランド力を高めることに成功した。その結果生まれたコンセプトが、ラグジュアリーレジャーウェア。シャツジャケットやトリプルステッチ™︎スニーカーがそのアイコンで、最高品質の素材を使いながら、リラックスした雰囲気があり、それでいてテーラーメイドのような精密さを楽しませる。そのドレスとカジュアルの境を無くした提案は、今やファッション界全体のスタンダードとなっている。そんな本質をとらえながら時代感にフィットしたゼニアの提案は、トレンドだけに迎合することなく自分らしいオシャレを楽しませてくれるだろう。

ゼニアにおいて知っておくべきこと5新たなる名作に見るゼニアのNOW

ラグジュアリーレジャーウェアというコンセプトを、今シーズンは新作ジャケットの“イル コンテ”で表現する。オアジカシミヤコレクションの中核として登場したそのジャケットは、テーラードに基づきながらチョアジャケットの意匠を取り入れているのが特徴。さらにラペルはスタンドカラーとしても着られ、ポケットではレザーのアクセントを効かせる。ちなみにトップ画像でゼニアのグローバルアンバサダーをウー・レイと共に務めるマッツ・ミケルセンが着用しているのがこれ。もはやブランドのアイコンとなったシャツジャケットと共に、今後のゼニアを印象付けるアイテムとなりそうだ。

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同じくブランドのアイコンであるトリプルステッチ™︎スニーカーにも新たな動きが。それがトリプルステッチ™︎ モンテ スニーカー。ステッチを3つのクロス状エラスティックバンドで表現したスニーカーに、氷上や雪上にも対応したハイパフォーマンスモデルが登場したのだ。アッパーを保護するラバーやグリップ力に優れたVibram®︎ Arctic Grip™︎ソールが、街だけでなく自然の中での散策を楽しませてくれる。様々なライフスタイルとマッチするこれらの提案は、人生をより豊かなものにしてくれそうだ。

トリプルステッチ™︎コレクションをチェックする

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