
1976年の誕生から、2026年でちょうど50年。BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のクロッグサンダル「BOSTON(ボストン)」は、ヒッピーカルチャーの時代に生まれ、時代ごとに解釈を変えながら履き継がれてきた一足だ。そしていま、街で見かける機会はかつてないほど増えている。今回はそんな「ビルケンシュトックのボストン」にフォーカスし、魅力をおさらいしながら参考にしたいメンズコーデ、おすすめアイテムを紹介!
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ワイドな足元に、丸いフォルムがしっくりくるビルケンシュトックの名作クロッグサンダル「ボストン」
スニーカーでは足元が軽くなりすぎ、革靴では重い。ワイドパンツの裾を受け止められる靴は、意外にも選択肢が少ない。そこにぴたりとはまったのがボストンだった。そら豆のようなぽってりとしたフォルムは、裾のボリュームに負けることなく、コーディネート全体の重心を下で支えてくれる。しかもラフなクロッグでありながら、裾からのぞくトゥは革靴のような佇まい。この二面性が、カジュアルからキレイめまで受け止められる守備範囲の広さを誇る理由だ。ピッティウオモでも東京の街でもボストン愛用者は年々増えている。
履きこなし方をマスターしようビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案6選
「一足持ってはいるものの、結局いつも同じ合わせ方になってしまう」。スニーカーの感覚でも革靴の感覚でも捉えきれない一足だからこそ、ボストンの懐の深さを活かしきれていないと感じている方は少なくないはず。ここからはビルケンシュトックのボストンを履いたメンズコーデを紹介しながら、着こなしのアイデアをシェアしていく。
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案1リラックスシルエットを品よくまとめる役に、ボストンを指名
ボストンの特徴的な幅のあるフォルムは、DEANのようなゆったりとしたシルエットのパンツに対して過不足なく釣り合ってくれる。ただ、ボストンが優れているのは単にバランスが取れるという点だけではない。ラフな装いでありながら、裾からのぞくミニマルなトゥのおかげでどこか整った印象に仕上がるという大人に嬉しい魅力も。逆に細身のパンツだと足元だけが浮いて見えるので、シルエットの釣り合いには注意したい。
ビルケンシュトックのボストン 2万4200円(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス 0476-50-2626)ジェントルマンプロジェクトのシャツ2万4200円、スラックス 3万3000円(https://www.gentleman-projects.com/) べオーマの鞄25万3000円(フレーム 青山 080-4729-1485)フォーティーセブンのキャップ4620円(フォーティーセブン https://47brand.co.jp/)鞄に掛けたニューバランスのスニーカー3万9600円(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案2黒で締めれば、デニムが大人の顔になる
シャツにデニムという定番の組み合わせも、足元次第で印象は変わる。こちらの男性が選んだのは黒のボストン。スニーカーならカジュアル、革靴ならきっちりに寄るところを、黒のクロッグで受けることでほど良く力の抜けた大人の佇まいに落ち着いている。ロールアップした裾から覗くセルビッジの赤耳がアクセントとなり、黒い足元との対比も鮮やかだ。ボストンは色によって表情が大きく変わる一足。装いを引き締めたいなら、黒は最も確実な選択肢と言える。
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案3迷ったらボストンちょい隠しのパンツ丈が◎
黒Tにアイボリーのワイドパンツというシンプルな構成のなかで、効いているのがレングスの取り方。裾を落とし、ボストンが少しだけ隠れる丈感に。甲全体を覆うアッパーが少し隠れることで、クロッグ特有のぽってり感が抑えられ、遠目には革靴を履いているようにも映るのが面白いところ。ボストンのフォルムを主張させたくない日は、この隠す合わせ方が有効だ。トープのスエードとパンツのアイボリーがトーンで繋がり、足元だけが浮かないよう配慮されている点も見習いたい。
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案4ノークッションで合わせたら開放感のある足元に
ボストンに合わせるパンツは、裾を被せてワンクッションさせるのが今の気分。ただ、あえて丈を短く処理するアプローチも覚えておきたい。こちらの男性は黒パンツをロールアップし、足首を覗かせたノークッションの足元に。肌が見えるぶん抜けが生まれ、ぽってりとしたクロッグの重さが和らいでいる。ボリュームのある白Tとの上下バランスも良く、リラックスしたムードのなかに軽やかさが宿ったスタイリングだ。
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案5ソックス合わせを楽しむ
サンダルは素足で履くもの。そんな思い込みを外すと、ボストンの楽しみ方は一気に広がる。真夏の装いであっても、白ソックスを挟むだけで足元の印象は大きく変わる。こちらの男性はミンクカラーのボストンにリブソックスを合わせ、ショーツから覗く足元にリズムを生んだ。トップスの白タンクトップと足元の白が呼応し、コーディネート全体に統一感も生まれている。清潔感を保ちながら、こなれた空気をまとえる合わせ方だ。
ビルケンシュトック ボストンのメンズコーデ案6玄人はゆったりセットアップスーツの足元にセット
スーツにスニーカーを合わせる着こなしがアリになっている現代なら、スーツの足元にボストンを合わせたって良い。ぽてっとしたクロッグサンダルならではの丸みを帯びたトゥのフォルムはゆったりシルエットのセットアップと好相性。ダニエレ・ビアジョーリ氏のように、都会的なスタイルにまとめるなら、定番のスエードとは一味違う表革タイプがおすすめだ。
もっとコーデを見たい方へビルケンシュトック ボストンの注目メンズコーデを一気見!
ボストンが50年選ばれ続ける理由は構造にもある!足元を支える3つの仕掛け
コーディネートの幅広さについて触れてきたが、ボストンが50年ものあいだ支持されてきた背景には、目に見えにくい部分の作り込みがある。購入前に知っておきたいポイントを3つ挙げておきたい。
ボストンの構造1足の形に沿ったコルクのフットベッド
ビルケンシュトックの代名詞といえば、やはりフットベッドだろう。天然ゴムを混ぜたコルクを芯材とし、解剖学に基づいて足の裏の起伏に沿った凹凸が設けられている。かかとはカップ状に窪み、土踏まずのアーチを下から支える構造だ。コルクは保温性と緩衝性に優れた天然素材で、履き込むうちに体重のかかり方に応じて沈み、少しずつ自分の足の形へと近づいていく。買った初日より、半年後のほうが心地よい。この経年変化こそが、ボストンを長く履き続ける理由になる。
ボストンの構造2骨をモチーフにした「ボーンパターン」ソール
アウトソールに目をやると、骨のような形が規則的に並んでいるのがわかる。ビルケンシュトックが「ボーンパターン」と呼ぶ、ブランドを象徴する意匠だ。素材は軽量かつ柔軟性の高いEVAで、耐摩耗性にも優れる。単なる装飾ではなく、この凹凸がグリップの役割を果たしてくれるため、サンダルでありながら安心して歩ける。飾らないデザインのなかに機能が織り込まれている、いかにもドイツらしい設計と言えるだろう。
ボストンの構造3レギュラーとナロー、2つの幅から選べる
見落としがちだが、ボストンには標準幅の「レギュラー」と幅狭の「ナロー」が用意されている。両者の差はわずか数ミリで、極端に幅が広い、あるいは狭いのでなければどちらでも履けることが多い。とはいえ足入れの印象は確かに変わるので、試着できる環境があるならぜひ履き比べてほしい。見分け方は簡単で、フットベッドに描かれた足跡のマークが塗りつぶされていればナロー、輪郭だけならレギュラーだ。
なお、フットベッドの凹凸は足の形状に合わせて設計されているため、サイズが合っていないとその恩恵を十分に受けられない。長さだけでなく、アーチの位置が自分の足と噛み合っているかも確かめておきたい。
豊富なバリエーションの中から選ぶべきは?大人の男の足元に相応しいボストンはこの3タイプ
同じボストンでも、素材が変われば表情はまるで別物になる。定番のレザー系から近年増えている非レザー系まで、そのバリエーションは幅広い。これからボストンの購入を検討している方、新たにもう一足を検討中の方に向けて、大人の男が選んで間違いない3タイプを紹介していく。
男の足元によく似合うボストンのタイプ1ボストンの定番といえばこの素材!「スエードレザー」
素足に最も馴染みやすく、秋冬に厚手のソックスと合わせてもおしゃれ見えするスエードレザー。ソフトな質感で足元をマイルドに演出してくれる。まず一足選ぶなら、この素材が最も間違いがない。
ビルケンシュトックのボストン 2万4200円(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス 0476-50-2626)
ボストンの色選びに迷ったらこの色一番人気のカラーは「トープ」
素材と同じくらい悩ましいのが色選び。定番のブラウンやブラックも間違いはないが、近年とくに支持を集めているのがトープだ。グレーがかったベージュは主張が控えめで、ブラックのパンツにもインディゴデニムにも、白系のボトムスにも自然に馴染む。一足目に選んで出番が少なくなる心配がない色と言っていい。
男の足元によく似合うボストンのタイプ2洗練のワントーンモデル
「ボストンは好きだが、もう少しきちんと見せたい」。そんな人に応えるのが、エクスクイジットフットベッド仕様のブラックだ。中敷の表面までアッパーと同色のレザーで覆うことで、足元をオールブラックに統一。通常モデルにある生成りの中敷という色の切り替えがないぶん、装いに対して主張しすぎない。アッパーに用いられたアニリンレザーは、独特の艶を放つのが特徴。スエードの素朴さとは対極にある光沢が、足元に静かな品を与えてくれる。スラックスの裾から覗いても違和感がなく、より革靴に近い感覚でコーディネートを引き締めてくれる一足だ。
男の足元によく似合うボストンのタイプ3プレミアムな1774ライン
ビルケンシュトックには「1774」というハイエンドラインが存在する。創業年を冠したこのラインは、ディオールやリック・オウエンス、サカイといったブランドとの協業でも知られ、定番モデルを異なる価値観で仕立て直してきた。なかでも目を引くのが、アッパーにポニーライクファーを用いたこのボストンだ。着想源は1920年代ベルリンのエレガンス。フットベッドの表面までプレミアムナパレザーで覆い、金具には1774専用のバックルを配する。ヒールカップに刻まれたロゴのエンボスまで、細部の作りが定番モデルとはまるで別物だ。在庫に限りがあるため、欲しい方はお早めに。











































