
アウターはひと通り揃っている。それでも、秋冬の着こなしが毎年同じに見えるのは避けたい。暖冬傾向が続くなか、主役となるコートやダウンジャケットを買い足すほどではないが、新しい気分は取り入れたいという人も多いはずだ。実は秋冬コーデの印象は、アウターそのものを替えなくても印象を一新する方法がある。本稿では最新スナップを手がかりに、手持ちのワードローブを生かしながら半歩だけ攻める、2026年秋冬のメンズコーデ術を紹介!
秋冬のプチ挑戦1Y2Kの次。エディ期ディオールから連想した「ナローストール」の取り入れ
ナローストールから連想するのは、エディ・スリマン期のDior Homme(ディオール オム)が打ち出した、細身のテーラリングとロックの緊張感。クラバットやアスコットタイに通じる装飾性を持ちながら、シャツの襟型や結び目の作法に縛られない。タイドアップほど端正ではなく、一般的なマフラーほど防寒を主張しない。その絶妙なポジションが、首元に気取らない色気を生む理由だ。Y2Kブームの次にまわってくるトレンドの先取りとして、注目してみてはいかがだろうか。ドメニコ・ジャンフラーテ氏は、ブラウンのショートブルゾンとゆとりのあるスラックスに、レオパード柄のナローストールをひと結び。薄着では浮きやすい柄の装飾も、アウターやニットが重なる秋冬なら悪目立ちしにくい。
秋冬のプチ挑戦2真面目スポーティなMIX。「ロングコート」&「キャップ」
オーセンティックなロングコートにスポーティなキャップを合わせるMIXスタイルの提案。ロングコートは羽織るだけで良くも悪くも重厚感のある見た目になるため、キャップでスポーティな軽快さを演出することで程よく全体の量感のバランスを調整できる。キャップはここ数年、レトロなグラフィックが描かれた5パネルキャップの人気がじわじわと上昇中。野球帽の原型である6パネルとは一味違う直線的なシルエットで、曲線的な顔まわりとの対比が生まれ、骨格がシャープに見えるというメリットも。いつもの真面目なコートスタイルとのギャップを楽しみたいという方におすすめの組み合わせだ。
秋冬のプチ挑戦3一見ではわからないのが肝。「意外な2点差し色」
差し色は1点でも装いを変えられるが、同じ色を離れた2カ所に置くと、偶然ではなく意図のあるスタイリングに見えてくる。さらに一方を意外な持ち物に設定すれば、あからさまではない遊び心も演出可能だ。好例が、ナローストールとiPhoneケースに蛍光イエロー系の色を取り入れたこちらのコーディネート。首元の色は常に視界へ入り、スマートフォンの色は取り出した瞬間だけ現れる。この見え方の時間差が、「そこまで合わせているのか」と気づかせる玄人好みの仕掛けになるという算段だ。ブラウンのアウターと白パンツを中心に、服の大部分をニュートラルカラーで抑えている点も参考にしたい。
秋冬のプチ挑戦4太パンツが気分なイマだからこそ、ほっこり見えする「冬パンツ」で差別化を
アウターへ視線が集まりやすい秋冬。ところが全身の印象を決めているのは、案外パンツの素材だったりする。コートやジャケットが去年と同じでも、下半身に起毛感や凹凸が加わるだけで、全身の季節感とシルエットが一新されることも。都会的に取り入れやすいコーデュロイやツイードをはじめ、ダウン、フリース、ボア、裏起毛スウェットなど選択肢も多彩。冬素材は厚みによって脚のラインが太く見えやすいものの、ワイドパンツが定着した現在は、その量感を無理に削る必要がないのも今推せる理由のひとつだ。





















