夏になると増える「ショートパンツを穿きたいけど、子どもっぽく見られるのが気になってなかなか取り入れられない…。大人っぽく見せるにはどんな着こなし方をすれば良いですか?」といった読者の方からの声。たしかに、何も考えずにコーディネートすると小僧感が出てしまったり、女性ウケが悪いイタいスタイルになってしまうこともしばしば。そんなショートパンツコーデの失敗は、ちょっとしたことを意識したり、合わせるアイテムの正攻法を知っておけば意外と簡単に避けられる。そこで今回は、ショートパンツコーデを大人っぽく見せるためのヒントを紹介!
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ヒント①「ショートパンツコーデにおいて最も重要なレングスは、今は膝丈がベスト!」
ショートパンツコーデを作る際、一番に気をつけるべきポイントなのが丈の長さだ。時代によってショートパンツの丈の長さにもトレンドがあるが、今は膝丈、膝よりもちょい上ぐらいの丈が主流だ。さらにこの膝丈ぐらいの長さは、長すぎず短すぎない“ちょうど良いレングス”であるため、そもそもがバランスの取れた落ち着いた印象のある丈であることも頭に入れておきたい。
今は膝のお皿の中心に裾がかぶるぐらいのレングスを選ぶのがちょうど良いと思います。膝よりももう少し短くても良いかもしれませんが、マックスで上げても10cm程度でしょう。自分はこれよりも短いと奇抜だなと感じてしまうので、トレンド的にも私個人的にも膝から上10cm以内に収めるのが良いと思います。逆に丈が長めで膝が完全に隠れてしまうと、野暮ったい印象に。アラサー世代の私が20歳そこそこだった10年ほど前はトレンドの違い(若さも?)もあって、モードな格好で膝上15cmぐらいのショートパンツを履いている人や、スケーターファッションでダボっとした膝下丈のハーフパンツを履いている人も周りに多かったですが…。それはもあってのスタイルであることを鑑みつつ、今アラサー以上の世代の男性が穿くなら膝丈ですっきりと穿くことをおすすめします。
Jacquemusのショートパンツ
ヒント②「ちょいオーバーサイズのトップスとショートパンツでYラインシルエットを作る」
トップスとのサイズバランスも重要。前述の通り、ショートパンツの今の主流が比較的ジャストめなサイズ感なので、トップスもジャストサイズのアイテムを合わせてしまうと、ぴちっとした垢抜けない印象になってしまう可能性大だ。ショートパンツに合わせるトップスで考えると基本的にTシャツやシャツ系がメインになるが、それらのシルエットは、ここ数年の一大トレンドだったビッグシルエットからややオーバーサイズぐらいに落ち着いてきているので、そういったアイテムを選んで合わせたい。
私も実際に取材に入ったのですが、ピッティやミラノファッションウィークなどで感度の高い男性たちを見ていると、極端なオーバーサイズは本当に減りました。ジャストサイズかややオーバーサイズぐらいのシルエットに縮小してきています。ジャストサイズのトップスは、もちろんロングレングスのパンツに合わせるのには良いのですが、ショートパンツに合わせると野暮ったい印象になってしまうので、少し肩が落ちるぐらいのTシャツや半袖シャツなどを合わせるのがおすすめです。Yラインになるようなイメージでコーディネートを組むとうまくいくと思います!
GENTLEMAN PROJECTSのTシャツ
ヒント③「ショートパンツコーデに手っ取り早く大人っぽさを出すなら、シャツ合わせが効果テキメン!」
ショートパンツ自体に子どもっぽいイメージを持っている方も少なからずいるはず。そんな場合は、大人っぽいデザインのショートパンツを選ぶことをベースにしつつ、他に合わせるアイテムで大人っぽさを底上げするのがおすすめ。例えば、シャツ系の襟が付いたアイテムは分かりやすく大人っぽさを演出できる。Tシャツを合わせたスタイルよりもグッと大人っぽく見えるので、上記の懸念を持っている方はシャツとの合わせにチャレンジしてみてほしい。
シャツはショートパンツコーデに限らず、あらゆる着こなしを大人っぽく見せられるので、大人の男なら夏用に何着かは持っておきたいですよね。その上で色々な着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか?例えば、夏らしさ全開でいくなら涼しげな表情が魅力の半袖開襟シャツを、ショートパンツで夏らしさは出しつつ落ち着いた印象も捨てたくないのなら肌の露出を抑えた長袖のシャツを少し腕まくりするなど。素材はリネンやコットンなどが基本になると思いますが、レーヨンなどの光沢とトロみのある素材で大人っぽさを表現するのも良いですよね。
ヒント④「上品なスタイルに見せるならサマーニットも有効」
前項のシャツ合わせは分かりやすいコーディネートテクニックだが、他のパターンも参考にしてみてほしい。こちらはTシャツの上にカーディガンを羽織ったショートパンツコーデ。配色はやや派手ではあるが、ニット特有の上品な要素がコーデにプラスされているのが分かる。
夏にニット…?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん冬用のニットではありません!トロピカルウールやリネンなどの通気性がよく肌触りもひんやりとした素材を用いて作られた「サマーニット」というジャンルがあり、夏に着ていても暑さが気にならないアイテムです。上のスナップではサマーニットのカーディガンを羽織ったコーディネート事例を紹介しましたが、Tシャツコーデの見た目で上品なムードを演出できるニットTシャツもぜひ検討してみてください。Tシャツにショートパンツは子どもっぽくて敬遠してる…という方でも考え方が変わると思いますよ。
JOHN SMEDLEYのニットTシャツ
ヒント⑤「シックで落ち着きのある大人像を目指すなら、ショートパンツの色はダークトーンを」
ベージュやホワイト、ライトグレーなど明るいトーンのショートパンツももちろん良いが、より大人っぽい雰囲気を色で出したいなら、ブラックやネイビー、ブラウンなどのダークトーンを選ぶと良いだろう。爽やかな印象は薄れてしまうかもしれないが、シックで落ち着きのあるスタイルを求めるならトーンが暗いショートパンツでコーディネートしてみてほしい。
明るい色味や派手な色使いのショートパンツは、リゾート感や夏らしい明るさを打ち出せる一方で、若いイメージが伴うこともあります。シックにいくならやはりブラックなどが王道でしょう。ブラックだと重さを感じてしまう方は、ブラウンや濃いオリーブグリーンなども選択肢に加えてアイテムを物色してみてはいかがでしょうか?
STONE ISLANDのショートパンツ
ヒント⑥「メンズ夏コーデ定番のショートパンツ×サンダルスタイルには、革靴のように上品なレザーサンダルを合わせる」
ショートパンツコーデを作る際につい合わせたくなるのがサンダル。季節感たっぷりで良いのだが、ラバーのビーサンやスポーツサンダルを選ぶと小僧感が出てしまう可能性が大きいので、ここはレザーサンダル注目したい。レザーサンダルは、形状はサンダルでありながらもレザーの質感で革靴のような品あるムードを打ち出せる大人にぴったりの夏靴だ。
レザーサンダルは夏のピッティなどでも非常に多く見かけるシューズです。特に2023年6月の回はビルケンシュトックのボストンを履いた男性が大量でした。ボストンなどのミュールタイプ少し特殊ですが、基本的にレザーサンダルはアッパーの革の面積が広いほど革靴に近い品のある印象になります。もっとも革靴に近いサンダルで言うとグルカサンダルが代表的ですよね。逆にアイランドスリッパなどのトングタイプのサンダルはレザーでもかなりラフな部類。もちろんラバーのビーサンよりは断然大人っぽいのですが、ショートパンツ×サンダルコーデに分かりやすく大人っぽさを付与するなら、バックルベルトが付いているようなタイプが有力候補です。
Paraboot(パラブーツ) パシフィック
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