最盛期と比べるとまだ物足りなさを感じるものの、以前のようなお祭りムードがかなり戻ってきた回となった「PITTI IMMAGINE UOMO 103(ピッティ・イマージネ・ウオモ 103)」。
しかし、内容的にはかなりの変化が見られたとの声がピッティ運営局に多く寄せられていたようで、来場した男性たちのファッションスタイル勢力図においても、“増えたもの・減ったもの”に大きな動きがあった。
今回の連載では、最新ピッティで編集部がリサーチして見えてきたトレンドを3回に分けてレポート!
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これからの秋冬コーデは「赤チェック」が来る!?
今回のピッティウオモ来場者のなかで従来よりも着用率が高く、ひときわ目立っていたのが「赤チェック」だ。ここ数年メンズのトレンドカラーとして人気を集めていた緑と補色関係にある色なだけあって、赤のチェック柄を取り入れたコーディネートはとても新鮮に感じる。
赤チェックといえば“バッファローチェック”や“ハンティングチェック”が有名。これらはウールリッチやフィルソンといった、アメリカの老舗ブランドが生み出し世に広めてきたとされる柄だ。そのため、例えドレススタイルであっても赤チェックを着こなしに取り入れると見た目がカジュアルな印象に仕上がる。ピッティ来場者たちの勢力図としては、赤チェックコーデをはじめとするカジュアルスタイルが以前よりも大きく数を積み上げた。これは「ピッティといえばスーツやジャケット」という従来のイメージをガラッと変えたトピックスのひとつと言えるだろう。
「赤チェック」着用者の最新コーデをピックアップ!
赤チェックの取り入れ方は人によって様々だ。アウターで大胆に表現したり、インナーでさりげなく取り入れてアクセントをプラスするのも◎ 最新スナップをチェックして、ぜひこれからの着こなしの参考にしてみてほしい。
また赤チェックに次いで、赤の単色アイテムを取り入れている洒落者も散見された。2022年に公開した冬コーデ特集でもトレンドカラーのひとつとして赤をピックアップしてきたが、引き続きこれからの注目カラーのひとつとしてチェックしておきたい。
ピッティで「赤チェック」着用者が多い理由とは?
ピッティウオモ会場入り口からすぐのスペースにはフィルソンのブースが設営されていたり、ニュープロジェクトとして「VINTAGE HUB」というヴィンテージのアーカイブを販売するスペースが登場。上記の関係者が多く来場していたため、赤チェック着用者が目立っていた可能性も考えられる。
また赤チェック着用者が目立つ一方で、スーツ着用者の割合は大幅に減少。これはラルディーニやタリアトーレ、ボリオリといったピッティ常連であったテーラーブランドが出展を見送った影響が大きそうだ。
イマすぐ買える赤チェクのアイテムをピックアップ!
FILSON(フィルソン) マッキーノクルーザー
WOOLRICH(ウールリッチ) ALSKN BND OVRSHRT
BEAMS(ビームス) バッファローチェック マフラー
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