
秋冬に溶け込むアーシーな色味で、季節感を演出するにも重宝する茶色ニット。しっとりとした大人の艶っぽさや落ち着き、マイルドな雰囲気を醸してくれるアイテムだが、ともすると地味見えしたり華やぎのない野暮ったい雰囲気にも見えかねず、色のチョイスや色合わせにはそれなりのテクニックが必要となる。今回はそんな「茶色ニット」にフォーカスし、好相性なアイテムの色や着こなし別のアイテムの選び方、注目のスタイリングを紹介!
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茶色ニットと好相性なボトムスやインナー、アウターの色は?
まずはじめに、茶色ニットと好相性な色と着こなし事例を紹介!
茶色ニットと好相性な色①オリーブグリーン
アースカラー仲間のオリーブグリーン系アイテム。ここ数年アースカラーはトレンドとして注目されているため、おさえておきたい。
茶色ニットと好相性な色②ブラック
茶色と同じ暗色の黒も相性が良く、茶色ニットが備える甘さやマイルドな印象をアーバンで大人っぽい雰囲気に演出してくれる。
茶色ニットと好相性な色③ネイビー
茶色の補色となるネイビーもお互いの色を引き立てる効果があり、イタリアの洒落者が得意とする洒脱な色合わせである「アズーロエマローネ」を表現可能。しっとりとした大人の余裕や落ち着き、艶っぽさとノーブルで凛とした雰囲気の両得を狙うなら、茶色ニットにネイビー系のボトムスやアウターを組み合わせるのがおすすめだ。
茶色ニットと好相性な色④同系色
ブラキッシュなダークブラウンからナチュラルなベージュ、キャメル、アイボリーを組み合わせてトーンオントーンやグラデーションコーデを実現するのもひとつの手。また茶色はオレンジの彩度を低くした色なのでオレンジ系との相性も良しだ。
茶色ニットの選び方のポイントとは?着こなし系統別にフォーカス
つづいて、茶色ニットの洒脱なコーディネートを実現するためにフォーカスすべきポイントを着こなし系統別にピックアップ!
茶色ニットの選び方①カジュアルスタイルの場合
ゆったりとしたミドルゲージやざっくり系のローゲージなど糸が太いタイプやケーブル編みやシェブロン柄など編み地に表情のあるタイプ、柄や刺繍のあるモノがカジュアルな着こなしに最適な茶色ニットの主力メンバー。さらに秋冬に活躍するボリュームのあるモヘアニットや存在感抜群のフィッシャーマンニットもカジュアルな茶色ニットの代表格として外せない。
茶色ニットの選び方②キレイめコーデの場合
茶色ニットをキレイめに着こなすには、セットインスリーブのコートやジャケットを上から羽織っても嵩張ることなくすっきり収まる程よいジャストフィットのハイゲージタイプを選ぶのが定石だ。さらに言えば、ジャストサイズのなかでも白シャツやシャンブレーシャツとの重ね着でも窮屈感が出ない程度の余裕があるモデルを選べると着こなしの幅を広げやすい。洗練された印象を狙うなら、柄や刺繍のない無地のタイプであることも重要だ。編み地もシンプルでクセがなく、着回ししやすい単色のものが望ましい。
茶色ニットの選び方③トレンドコンシャスな着こなしの場合
トレンド的視点で茶色ニットを選ぶなら、オーバーサイズやドロップショルダーのルーズフィットなどゆったりとしたシルエットのモノが有力な選択肢。ボトムスにワンポイントでタックインして動きのあるシルエット、良い感じのドレープを作れるタイプが最適で、ニットの裾をタックアウトしても大人っぽさが失われないリラックス感のあるモノが絶好だ。
茶色ニットを使った注目コーデ事例を紹介!
最後に注目したい茶色ニットの着こなしをピックアップ!
ボトルネックの茶色ニットで印象をリフレッシュ!
タートルネックやモックネックとは一味違う、動きのあるネックラインを演出するボトルネックの茶色ニットで顔周りの印象をリフレッシュ。ニットの裾をブルージーンズにタックインすることでウエスト付近に弛みを作り、動きのある自然なドレープを生む着こなしに。肌馴染みの良い茶色ニットのニュートラルな色味とウォッシュドの効いたジーンズのインディゴブルー、スエードチャッカブーツのナチュラルなベージュの色使いもナイス。わかる人にだけわかるさりげないレッドの靴下使いもグッとくる。
Zanone(ザノーネ) 茶色ニット
軽快なハーフジップの茶色ニットでモダンなスタイリングを実現!
注目を集めるハーフジップ形状の茶色ニットを取り入れたコーディネートをピックアップ。ジップディテール入りのスポーティな雰囲気にあわせて、軽快な黒のワイドショートパンツをセットしながら、落ち着いた大人の印象をキープするように足元は重厚感のあるブーツを取り入れ。ブラック×ブラウンのモダンな配色に、差し色で青サブマリーナを取り入れるというセンスフルな配色が痺れる。
茶色ニットはモードな着こなしのエッジを抑制するのにも使える
高感度な印象を演出できる反面、良くも悪くも取っ付き難い尖りのある雰囲気が出てしまうモードスタイル。そんなエッジのきいた雰囲気をほどよく中和させるのに役立つのが茶色ニットだ。シックなブラウンが黒を基調としたモードの世界観に寄り添い、ニットの優しい編み地がほんのりとマイルドな印象を演出してくれる。
茶色ニットの着こなしに慣れたら挑戦したい白パンツコーデ
コントラストが強く意外に組み合わせる難易度を感じるものの、成功すれば欧州の洒落者のような優雅な色気がただよう茶色ニット×白パンツの組み合わせ。こちらのスナップのように、白シャツのレイヤードスタイルで白パンツとのつながりを持たせると、コーディネートに統一感を演出しやすい。コントラストを効かせるというよりも、白パンツを茶色ニットに馴染ませるようコーディネートを組みたいとお考えの場合は、少し生成りがかったオフホワイトの白パンツを選ぶのがおすすめだ。
ブラウンレザージャケットをタートルネックの茶色ニット合わせでクリーンにまとめて
テーラードジャケットタイプのブラウンレザーJKTにタートルネックの茶色ニットをセットして品よくコーディネートをまとめ。センタークリース入りのブラックパンツで引き締めながら、足元は上半身の色味を拾うようにブラウンブーツをセットして統一感のあるコーディネートに。ミステリアスなムードを演出するゴールドフレームのオクタゴンサングラスのチョイスは、ブラウンレザーのテーラードジャケットという個性のあるアイテムをチョイスしたコーディネートの雰囲気とマッチしていて◯
John Smedley(ジョンスメドレー) 茶色ニット
アメカジの着こなしに表情をプラスするアーガイル編みの茶色ニット
オリーブグリーンのフィールドジャケットにチェック柄のハンチング、くすんだモカブラウンのトラウザーズとブラウンのワークブーツというコテコテのアメカジムードただようコーディネート。インナーにアーガイル編みの表情ゆたかな茶色ニットをセットすることで、アメリカンな雰囲気のある他のアイテムと調和させながらコーディネートに奥行きを演出している。着こなしの単調な印象や地味見えを回避するには、こんな編み地入りの茶色ニットが重宝することうけあい。
DIKTAT(ディクタット) 茶色ニット