バンズのスリッポンという不朽の名作スニーカーを海外の洒落者はどう着こなすか?メンズコーデ事例を歴史とともに紹介!

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バンズのスリッポンという不朽の名作スニーカーを海外の洒落者はどう着こなすか?メンズコーデ事例を歴史とともに紹介!

シューレースの無いシンプルなデザインと着脱のしやすさ、頑丈でグリップ力に優れたワッフルソールで、スケーターやBMXライダー、サーファーから絶大な支持を受け続け、時代を超越したクラシックとして君臨するVANS(バンズ/ヴァンズ)の名作“SLIP-ON(スリッポン)”。とりわけアイコニックなチェッカーボード柄のスリッポンはサブカルチャーにも大きな影響を与え、様々なスニーカーが群雄割拠する現代においても唯一無二の存在感を放っている。今回はそんなバンズのスリッポンにフォーカスし、アイテムの魅力と着こなし事例を紹介!

VANS(バンズ)の歴史

ボストンにあるシューズメーカー“ランディーズ”の工場で数年間働いた後、自分のシューズブランドを始めたいと決心したポール・ヴァン・ドーレンが弟のジム・ヴァン・ドーレン、ゴードン・リー、セルジュ・デリーアと共に1966年3月16日、カリフォルニア州アナハイムのイーストブロードウェイ704に“The Van Doren Rubber Company”という名のデッキシューズの工房兼ショップをオープン。これがバンズの始まりであり、バンズというブランド名には「ヴァンとその仲間たち」という意味がこめられている。

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そしてカスタムオーダーによる受注生産という、当時としてはユニークな方法が評判を呼び、バンズは急速に人気を拡大。カリフォルニア・ベニスビーチのサーフショップ「ゼファー」のスケート・チーム「Z-BOYS」の主要メンバーとして知られるカリスマスケーターのトニー・アルバとステイシー・ペラルタが履き口に綿入りのパッドを入れ、カラーコンビが施された#44モデル「オーセンティック」を履き始め、1976年にバンズはそのスタイルをベースにした#95モデル「エラ」を発売。この年に「突拍子もない」「馬鹿げた」などを意味するスケーターのスラング「OFF THE WALL」が、ブランドのキャッチフレーズとして採用される。

バンズのスリッポンにまつわる逸話

1977年に誕生し、当時はスタイル#98と呼ばれていた“SLIP-ON(スリッポン)”。発売からまもなくして南カリフォルニアのスケートボードシーンで大人気となり、1982年公開のアメリカ映画『初体験/リッジモント・ハイ(原題:Fast Times At Ridgemont High)』では、落ちこぼれの不良“ジェフ・スピコーリ”を演じたショーン・ペンが、劇中にサーファースタイルでバンズのチェッカーボード柄スリッポンを着用した。当時、人気絶頂のアイドル女優だったフィービー・ケイツが出演しているこの映画は大ヒットし、バンズ スリッポンも爆発的なヒットを記録した。(※特にプロムに向かう前、水パイプでマリファナを吸ってハイになったジェフが“OFF THE WALL”と書かれたVANSの箱からチェッカーボードのスリッポンを取り出し、そのスリッポンで自分の頭をポンポン叩いてどれくらいキマっているかを伝えるシーンが印象的だ)

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そして時を同じくして英国では、スペシャルズやマッドネスなどスカ音楽の第二波である「2トーン」が台頭。スカを愛するルードボーイとスキンヘッズによって白×黒のモノトーンファッションがブームとなり、チェッカーボード柄のバンズ スリッポンはサブカルチャー周辺でもアイコニックなアイテムとして脚光を浴びることとなる。

バンズのスリッポンの魅力とは?

タンの両サイドにエラスティックバンドを装備することで着脱しやすさとフィット感を両立し、シンプルを突き詰めたデザインと頑丈で耐久性がありグリップ力に優れたワッフルソールが魅力のスリッポン。飽きのこない時代を超越したそのスタイルは決して主張し過ぎることなく幅広いコーデに馴染み、他のローテクスニーカーとは一味違う横乗り系のアクティブ感やサブカル経由のストリート感をプラスする。

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