今回はピッティ ウオモ 102にてOTOKOMAE 編集部が撮り下ろしたスナップと共に、この夏注目したい最新トレンド情報を紹介!
最新の“ピッティ ウオモ 103”にフォーカスした記事はこちら↓
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「Pitti Uomo(ピッティウオモ)」とは?世界各国の洒落者が集う最大級のメンズファッション見本市!
年に2回、イタリア・フィレンツェで開催される世界最大規模のメンズファッション見本市「ピッティウオモ」。正式名称は“PITTI IMMAGINE UOMO”で、日本では「ピッティ」「ピッティウオモ」という略称で親しまれている。メインイベントはイタリアクラシコブランドを軸とした最新コレクションの展示会。それをリサーチ・バイイングするために世界各国のバイヤー、デザイナー、インフルエンサーといった業界の洒落者が訪れるため“リアルな最新トレンドが知れる場”としても注目を集めている。
ピッティウオモの期間中は、展示会だけでなく会場内や周辺の地域で気鋭ブランドのコレクションも発表される。そんなコレクション目当てで、イタリアクラシコブランドの取り扱いが無いショップのバイヤーが訪れることも少なくない。
ピッティウオモの名物といえば、会場広場の中心に集う洒落者の集団!
ピッティウオモと聞くと、カラフルなジャケットやスーツを着用した洒落者の集団が会場内を闊歩しているシーンが頭に思い浮かぶという方は多いはず。実はその集団はバイヤーではなく、大半が各ブランドからPRを依頼されたモデルやインフルエンサーだ。華やかな服装で目立ち、メディアでの露出を増やすことで、ブランドのPRを行っているという。このピッティの集いは、現在世界の報道メディアがこぞって取材に来るほど注目を集める恒例行事のひとつとなっている。なかにはド派手なピッティ集団の中でより目立つために、リアルな服装というよりもコスプレに近いコーディネートで参戦する姿も。
ここからは、そんなピッティウオモの会場で撮影した数千を超えるスナップデータから、2022年夏に流行る可能性の高いトピックスを注目スナップと共に紹介!
2022年夏の流行トピックス①「80年代を彷彿とさせる優雅なサイズ感のスーツ着こなしが洒落者の気分!?」
まずはじめに注目したいのは、メンズを最も精悍に見せるマスターピース、スーツの着こなしだ。こちらの洒落者は、OTOKOMAEをいつもご覧頂いている方ならご存知であろうPT TORINOのクリエイティブディレクターを務めるドメニコ・ジャンフラーテ氏。身幅広めの4BダブルJKTに、極太のストレートパンツという80年代バブル期のスーツ着こなしをモダンにアレンジしたようなコーディネートが新鮮だ。トムフォードのティアドロップ型アイウェアやチェーンネックレスで品のある不良っぽさを足した小物使いにも注目したい。この数年はこんなスーツの着こなしが注目を集める予感!?
2022年夏の流行トピックス②「フロントオープンの大胆なタックインスタイルが新鮮!」
USMC WWII M44 HBTジャケットにアロハシャツをレイヤードして、リゾートミリタリーな着こなしを表現したのはスペインのインフルエンサー、アンドレス氏。ジャケットはあえてのフロントオープンかつ大胆なタックインで着こなすことで、インナーが見える面積を広くした新鮮なスタイリングに仕上げている。今回のピッティウオモでは、この着こなしのようにシャツをフロントオープンでそのままタックインするコーディネートが散見された。ぜひ我々も参考にして取り入れていきたい。
2022年夏の流行トピックス③「ジーンズは淡色&骨太シルエットがアツい!」
イタリアクラシコにストリートやモード、古着のエッセンスをMIXした現代的な着こなしで多くのファンから支持を集めるダニエレ・ビアジョーリ氏をキャッチ。ブレザーにウエスト位置低めで穿いた骨太なブルージーンズの組み合わせで、ジャケパンスタイルをフレッシュなムードに一新。メゾンブランドならセリーヌが発表したエレファントジーンズ、古着ならリーバイスの550など。ここ最近はジャンル問わず骨太なシルエットかつフェードしたジーンズが注目を集めており、イタリアファッションでもその流れは浸透しているようだ。
SIMON MILLER CUT OFF DENIM
2022年夏の流行トピックス④「夏のアメカジ気分を底上げするアロハシャツに注目!」
カジュアルだけどちょっぴり品のある夏の着こなしを楽しみたい。そんな考えをお持ちの方は、今季アロハシャツを選ぶのが正解だ。トレンドとしても注目を集めるアメカジと好相性で、フェードしたジーンズやチノパンとの相性もバツグン。アレッサンドロ・スクアルツィ氏も、アロハシャツをミリタリーシャツジャケットにインサートしてピッティに参戦していた。
SUN SURF(サンサーフ) OPEN SHIRTS
2022年夏の流行トピックス⑤「ポケ付きシャツをアウター感覚で取り入れ!」
シャツ以上ジャケット未満の絶妙なポジションで、イマ洒落者から注目を集めているのが胸ポケット付きのシャツだ。例え薄手の素材で仕立てられていても、ポケットのアクセントがアウターとしての存在感を演出してくれるため、Tシャツの上に羽織っても違和感なくキマるのが魅力。暑いときは脱いで肩掛けしたり、下のスナップのナザリオ氏のようにタックインしてスマートに着こなしたりと、コーディネートバリエーションの幅もグンと広がるため、ぜひまだクローゼットに無い方は今年ゲットを検討してみてはいかがだろうか。
HOUSTON U.S.ARMY ミリタリーシャツ
2022年夏の流行トピックス⑥「次なるトレンドはAラインシルエット!?」
レディースでは数年前から、メンズではここ最近で注目を集めはじめている“チビT”や“クロップドTシャツ”といったタイトなトップス。それでいてパンツはワイドやストレートシルエットが主流となっているイマ、次なるトレンドシルエットになるのはAラインの可能性大。そんな半歩先のトレンドを体現したかのような、洒落者をキャッチ。トップスはベーシックなサイズ感で、ボトムスにルーズなストレートシルエットを取り入れたほんのりAラインがちょうどイイ。
2022年夏の流行トピックス⑦「アースカラーのトレンドは継続!」
ブラウン、ベージュ、カーキなど、数年前から続くアースカラートレンドは今年も継続の予感。イタリア洒落者の間では、そこへ白パンツを合わせてクリーンに着こなしを作り上げる姿が散見された。夏っぽさを演出するなら、こちらのマルコ氏が着用しているようなダバコブラウンのジャケットのような少しトーン高めのアースカラーを取り入れるのがオススメだ。
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