スーツは汚れたらクリーニングに出さなければならない。そんな概念をひっくり返した画期的なアイテムがウォッシャブルスーツである。いちいちクリーニング屋に持っていく必要がなく、自宅で気軽に洗濯できるスーツは、特に汗をかきやすい春夏シーズンに重宝するビジネスマンの頼れる味方だ。今回はそんなウォッシャブルスーツにフォーカス！
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スーツの基礎概念を覆したウォッシャブルスーツとは？
読んで字のごとく、ウォッシャブル＝洗濯できるスーツのこと。何かと手間のかかるクリーニングよりもはるかに楽で、かつ経済的にも懐に優しい。さらに洗濯して乾けば翌日にはキレイな状態で着られるため、ローテーションを短いスパンで回せるのも大きな魅力のひとつ。春や夏場の汗や食べこぼしなどの汚れはもちろんのこと、焼肉やお好み焼きなどの飲食店で付着するニオイ、タバコのニオイなども洗濯で気軽にオフでき、いつでも気持ちの良い状態でスーツを着用できる。また、ウォッシャブルスーツは頻繁な洗濯にも耐えうる丈夫な素材を使っていることが多いため、縮みや型崩れなどの心配も少ないのが嬉しい。
ウォッシャブルスーツの洗い方と干し方
自宅で簡単に洗濯できるとはいえ、ラフに洗いすぎるのはNG。個別の具体的な洗い方は各スーツの洗濯表示に従うとして、基本的な洗い方とその後の干し方を紹介！
ウォッシャブルスーツを洗濯する際のポイント①「スーツを洗う際はジャケットとパンツを一緒に！洗濯頻度は月1〜2回程度に抑える」
スーツとはジャケットとパンツを合わせて一つのアイテムと考えるもの。なのでウォッシャブルスーツを洗濯する際は、ジャケットとパンツをセットで洗うのが基本だ。ジャケットだけを単体で頻繁に洗濯したりしていると、パンツとの間に生地の色味や風合いの違いが生じてしまうことも。なので、ウォッシャブルスーツは別々で洗うことはせずに、同じタイミングで洗濯するようにしよう。また、いくら洗濯できるスーツだからといって頻繁に洗いすぎるとスーツの寿命が縮まってしまう。着る頻度が多いものでも基本は月1程度、多くても月に2回程度に抑えよう。
ウォッシャブルスーツを洗濯する際のポイント②「洗濯機に入れるときは洗濯ネットに入れて。シワ防止のため脱水時間は短めに！」
ウォッシャブルスーツを洗濯機で洗う際は、おしゃれ着洗いと同様に洗濯ネットに入れて洗おう。最近ではジャケット用の洗濯ネットなど、用途に合わせた大きめのサイズのものも売られているので、そういった商品を新しく購入してみるのも良いかもしれない。この時、一つのネットにジャケットもパンツも入れ込むのではなく、洗濯ネットを2つ用意して別々に。クシャッとネットに入れるのではなく、ジャケットはボタンを外して上下二つ折りに、パンツはセンタークリースに沿って縦に伸ばしたものを上下二つ折りか三つ折りにして洗濯ネットへ。水温はスーツの洗濯表示にもよるが、30度以下のぬるめの水温が理想。柔軟剤は生地を傷めてしまう可能性もあるので、基本は中性洗剤だけを使用して洗う。洗濯コースは手洗いコースなどの優しめのもので。脱水は長すぎるとシワの原因になるため、短めで1分程度に抑えよう。乾燥機は縮みやシワの主たる原因になるので、うっかりかけてしまわないように気をつけて。
ウォッシャブルスーツを洗濯する際のポイント③「脱水が終わったら風通しの良いところで陰干し！」
短めの脱水が終了したら洗濯ネットからスーツを取り出し、それぞれをハンガーにかけて風通しの良いところで陰干しを。ジャケットは肩がジャケットの形に沿うような厚みのあるものにかけ、パンツはウエストから裾まで筒状に空気が通るようにパンツ専用のハンガーを使って干す。パンツは裾を上にして干すと重力でシワが伸びやすくなるので、ウエスト部分が下になるように。このとき、ジャケットとパンツともにハンガーにかけた状態で軽くシワを伸ばすように手で叩いて整えると、乾いた後の形がよりキレイに仕上がる。
ウォッシャブルスーツを洗濯する際のポイント④「完全に乾いたらOK！乾燥後にシワが気になる場合は、スチーマーなどで適宜ケアを」
陰干しで生地がしっかりと乾いたらOK。乾燥後にどこかシワが気になるポイントがあればその都度、スチーマーやアイロンでシワを伸ばしてあげよう。保管時は通常のスーツと同じくハンガー掛けで。
