創業110年以上を迎え、ローテクスニーカーの巨匠とも称される「Converse(コンバース)」。名作「ALL STAR(オールスター)」を始め、さまざまな人気モデルを今日まで生み出し続けてきたブランドだ。今回は、オールスター100周年を祝してリリースされた「ALL STAR 100(オールスター100)」に印象的なボリュームソールを落とし込んだ「ALL STAR 100 CHUNK(オールスター100チャンク)」にフォーカス。現代的なアップデートを加えたオールスター100チャンクの魅力と共にコンバースの深い歴史を解説!
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「Converse(コンバース)」とは?
1908年、アメリカ マサチューセッツ州にて誕生した「Converse(コンバース)」。当初は地元の作業員向けのシューズを開発していたが、後に世界初のバスケットボールシューズを製造し、コンバースの代名詞である「ALL STAR(オールスター)」を誕生させる。不朽の名作である「オールスター」を始め、「ジャックパーセル」「ワンスター」など、スニーカーの定番アイテムとなる商品を次々にリリースし、ローテクスニーカー界の巨匠として、今なお世界中の人々から愛されている。近年では、多くのアーティストやブランドとのコラボも展開。2008年には生誕100周年を迎えると同時に100周年記念モデルを100アイテム発売したり、ファッションコンシャスな新ライン「CONVERSE ADDICT(コンバース アディクト)」を立ち上げるなど、その勢いは衰えていない。幅広い年齢層の心を捉え、人々のワードローブに欠かせないスニーカーとして人気を博している。
世界初のバスケットボールシューズを誕生させたコンバースの歴史
「Converse(コンバース)」の歴史は、今から110年以上も前の1908年のアメリカに遡る。アメリカ マサチューセッツ州にてラバーカンパニーを経営していたマーキス・M・コンバースが、その地域の降雪量の多さと湿地帯などが続く地域性に着目し、コンバース・ラバー・シュー・カンパニーを設立。その翌年に早速、雨や雪の中でも作業可能なラバーシューズの製造を開始する。彼の見込みは見事に的中し、その品質の高さから圧倒的な支持を得ることに。会社設立の2年後には350人を超える従業員を雇うビッグカンパニーに成長したのだ。しかし、作業用のラバーシューズは、雨や雪が増える冬場のみ需要が増え、夏場に売上が低迷するという事態に。1年を通して販売できるシューズが何かを模索していた際、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野で様々な事業を展開するキリスト教青年会“YMCA”で教員をしていたネイスミス博士の提案により、バスケットボールシューズの製造を開始した。試行錯誤を繰り返し、1917年に世界初のバスケットボール専用スニーカーが誕生。これが、コンバースの代名詞である、あの「オールスター」なのだ。
コンバースの代名詞「ALL STAR(オールスター)」とは?
伝統的な定番モデルは製造時からデザインが若干変わってしまうモデルが多い中、オールスターは、現在も当時とほぼ変わらないデザインを採用。当時、斬新だったハイカットデザインはバスケットボール時に足を保護するために採用されたデザインだ。当時のスタープレイヤーであったチャールズ・H・テイラーは、このオールスターに惚れ込み、プロバスケットボールリーグに入団すると同時に愛用し始める。引退後もオールスターの良さを伝え続け、シューズの改良についても多くの助言を与えたことから、彼の功績を称えることを意味して1946年に彼の名がオールスターのアンクルパッチに刻まれることとなった。現在では、通称“チャックテイラー”との呼び名もあるほど、彼とオールスターの関係は非常に深い。バルカナイズド製法でつくられるローテク感たっぷりのデザインとカラバリの豊富さが人々の足元をお洒落に彩り、スニーカーの定番として支持され続けている。
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