A.P.C.「細身シンプルジーンズの定番ブランドの魅力とは?」

A.P.C.

ジーンズといえば専業ブランドからメゾンブランドまで多岐に渡り、同じブランド内でもモデルの細分化が進む一大ジャンルだ。選択肢が多い反面、モデルやブランドによる違いわかりにくくなっているとも言える。そんな中でも「Less is more」をコンセプトを掲げ、シンプルをベースにしながらも時代の流れに沿った進化を続け安定した人気を誇るデニムブランドが「A.P.C.(アー・ペー・セー)」だ。今回は「A.P.C.」にフォーカスしてブランド魅力に迫るべく、創業者のキャリアからリーバイス501との比較、ブランド推奨の洗い方、定番モデルの特徴まで掘り下げて行こうと思う。 

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A.P.C.とは?

A.P.C.

1986年より、ジャン・トゥイトゥ(Jean Toutou)がフランスで設立した人気デニムブランド「A.P.C.(アーペーセー)」。

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フランスのカジュアルベーシックをベースにした立体裁断による機能的で美しい設計が基本にあり、その中でストリートテイストな、反骨精神を感じさせる仕上がりになっている事が特徴だ。生地は天然繊維を大半に使用する。

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有名ブランドにはデザイナーの名前がそのままブランド名に使われる事が多いが、A.P.Cはデザイナー名と実際の洋服のデザインが合致してしまうイメージを持たれたくないことからデザイナー名に由来したブランド名を使わなかったようだ。

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ちなみにA.P.C.のブランド名には「生産と創造の工房(Atelier de Production et de Creation)」という意味がこめられている。「個性的ではなくベーシックな作りだからこそ、それが着る人によって個性が最大限に引き出される」という意図がこめられているのだ。

A.P.C.の創業者ジャン・トゥイトゥ(Jean Toutou)

A.P.C.のデニムを知る上で創業者である「ジャン・トゥイトゥ(Jean Toutou)」のキャリアをおさえておくことは有効だ。

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1951年チュニジア生まれ。パリのソルボンヌ大学で言語学や歴史学を学び、卒業後南米を1年間放浪。

1977年より倉庫係からパリのKENZOに入社、その後アニエスベーでキャリアを積む。アニエスべーやケンゾー時代の同僚である入江末男と「IRIE(イリエ)」を設立するなど、ファッション界の最前線で活躍してきた人物だ。

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1986年にA.P.Cを設立後、88年にはレディースラインをスタート。

94S/Sからカタログ通信販売「V.P.C.」を開始し、オンラインショップを立ち上げるなど展開の幅を広めていき、現在ウェア以外にもCD、キャンドル、オリーブオイル、セレクト雑貨、財布バッグやアクセサリー分野なども取り扱っている。

ジャン・トゥイトゥのコンセプトには常にベーシックを重きに置く事と、歴史の変化に適したブランドアプローチが感じとれる。

A.P.C.のニュースタンダードとリーバイス501の違いを比較!

なんといってもコンセプトにあるベーシックが一番の特徴。ジーンズの原点であると同時に永遠の定番モデル「リーバイス501」と比べる事でよりそのシンプルさが伝わってくる。もちろんシルエットについては全く異なる両者だが今回はディテールについて比較していきたい。

<A.P.C.ニュースタンダード>フロントスタイル

A.P.C.デニムニュースタンダード

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<Levi’s 1955 501 XX>フロントスタイル

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一見すると、直線ベルト、ベルトループ、リベットの箇所、ボタンフライ、赤耳の脇縫い代割りの内股縫い代前倒しのシングルステッチで、裾の始末まで同じだ。かなり似ているような印象だが、よく見比べてみるとA.P.Cはリベットとボタン部分の金具とステッチの配色が全て統一されているのがわかる。ちなみにウエストボタンは”A.P.C. rue Madame pres du Luxembourg”と刻印が入っているオリジナルのもの。また後ろベルトの裏にたたかれているタグもシンプルだ。

つづいてバックスタイルを比較。

<A.P.C.ニュースタンダード>バックスタイル

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<Levi’s 1955 501 XX>バックスタイル

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ポケットの形などもベーシックが守られているが、A.P.Cのジーンズにはリーバイス特有のポケットにあるデザインのステッチや赤タグ、ウエストパッチなどのディテールが省かれている。またベルトには縫い合わせる前の段階からタグを縫い付ける仕様の為、表にステッチを出さないという徹底ぶり。

シンプルなジーンズの代表格とも言えるリーバイス501と比べても、A.P.Cのジーンズはよりシンプル&ベーシックな作りにこだっていることがわかる。それこそがA.P.C.の良さであり、最大のデザインになっている事がわかる。

A.P.C.のジーンズは “信頼の日本製デニムを採用”

なんといってもA.P.C.の一つのものに対しての徹底した配色などは独特で特徴的なものと言える。その中でもジーンズは全て日本製のデニム生地を使用している。シーズンによって生産国や、ボタンの形状は変更しているがベースが大きくかわることはないようだ。
生地を構成するタテ糸にはマザーコットンと呼ばれる高級綿糸を使用し繰り返して丁寧にインディゴ染めを行うことで、深い色合いに仕上がった本格デニム生地だ。ハイクオリティーな日本製のデニム生地があってこそ美しい色落ちも可能になる。

A.P.C.デニム日本製apcjp

履き古したジーンズは交換出来る!?A.P.C独自の「バトラープログラム」とは?

自分が履きつぶして良い色味がでたA.P.C.ジーンズを店頭に持ち込むことで、職人の手によって生まれ変わりバトラージーンズとしてショップに売られるようになる。また、自分は新しいA.P.Cのローデニムを半額で購入できるという素晴らしいシステムがA.P.C.には備わっている。

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「何も生み出されることも、破壊されることもなく、ただ形が変えられるのみ。」というコンセプトのもとにバトラージーンズを展開しており、その形を変える作業をやるのはセンスのいい消費者が行えるというもの。またバトラージーンズをA.P.Cに提供した本人の名前のイニシャルが記されてショップに並ぶため、自分が育てたジーンズが店頭に並ぶ喜びを確実に実感することができる。

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バトラープログラムは全てのA.P.Cジーンズに適用されるわけではなく、色味などの審査に通ったジーンズのみが採用されるため、簡単に店頭に置かれるわけではない。是非この機会にA.P.Cジーンズを履き古し、バトラープログラムへの参加に挑戦してみるのはいかがだろうか。

対象商品:定番ノンウォッシュインディゴジーンズ(ニュースタンダード、プチスタンダード、プチニュースタンダード、メンズニューキュア)
詳細を公式ページで確認→www.apcjp.com/jpn/butler

A.P.C.が教えるジーンズの洗い方レシピ

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A.P.C.は洗い方までも「A.P.C.ジーンズの洗い方レシピ」として、いくつか推奨の方法を紹介している。洗い方の説明も詳細かつ独特で興味深いものになっている。「洗う前に出来る限りジーンズを履き続ける」「洗濯による色落ちは最小限にとどめる」という共通の考えがベースになっている。

A.P.C.が教えるジーンズの洗い方「過激主義」

ジーンズ水に漬ける洗濯everythingthatkeepsmegoing

洗濯をせずに出来る限りジーンズを履き続ける。限界がきて洗う初回洗いはドライクリーニング。2回目からは濃色専用の色落ちがしづらい洗剤を水に少量だけ混ぜて1時間程度浸けておき、すすいでバスタオルに包んで干すというもの。この過激は、何に対するものかというと「色落ち」に対するもの。自然な履きこむことで生じる擦れによる色落ち以外は極力避けるジーンズの洗い方だ。※ドライクリーニングに出すことで失敗したという体験談もあるので、リジッドデニムのクリーニングに精通したクリーニング店を選ぶことが重要だ。

A.P.C.が教えるジーンズの洗い方「セミ過激主義」

ジーンズ洗濯絞る

濃色用洗剤を1時間程度浸けておき、こすらずにすすぎと脱水をして干すというもの。過激主義の若干緩くなった洗い方だろう。

A.P.C.が教えるジーンズの洗い方「洗濯機」

ジーンズ洗濯機

普通に洗濯機で濃色用洗剤で洗うという方法だが、面白いのは設定メニューが指定されているところ。常温水、デリケート洗い、脱水なしでの設定が良いとされている。

A.P.C.が教えるジーンズの洗い方「海水&砂」

これはジーンズを履いたまま海に入り、乾いた砂でこするという作業を数回繰り返したのち、水ですすぎ、太陽の直射日光で乾かすというもの。

ジーンズ 海水 砂

筆者としてはこれ一番過激だと感じられる。実際にやっているユーザーもいるようなので、新しい色落ちを探求しているなら視野に入れてみるのも良いのでは?

履きこみと最適な洗いタイミング、洗濯方法で綺麗な色落ちを目指したいものだ。

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A.P.C.のジーンズ洗練された代表モデル

男性が履けるA.P.C.のデニムは全部で4つのモデルに分類されている。すべてのモデルにおいてウォッシュがかかっていないリジッドデニムが基本で、一部の売れ筋モデルについてはウォッシュモデルも展開。一般的なジーンズと比べ、A.P.C.のデニムは全体的にスリムな作りになっているが、その中でも微妙な違いをおさえた上で選びたいところだ。

A.P.C.の細身テーパードモデル「プチニュースタンダード」

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A.P.C.を代表するユニセックスのスリムテーパードモデル。ストレッチが効いているモデルと綿100%のノンストレッチモデルがある。裾に向かうごとに段々と細くテーパードがかかっていくスタンダートモデル。 股上は男性平均の股上寸法に則っての平均的な深さを採用。 生地の厚みはストレッチが12.75 oz、綿100%が14.50 ozで、一般的なデニムが10~12 ozと言われているので若干厚め。

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A.P.C.の細身ストレートモデル「プチスタンダード」

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細身のストレートシルエットのユニセックススタンダードモデル。裾部分にだけ軽くテーパードがかかっているので、美脚シルエットが期待出来る。股上は浅く作られていて「プチニュースタンダード」と比べると2cm股上が浅くなっている。生地の厚みはストレッチが12.75 ozで綿100%が14.50 oz。

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A.P.C.テーパードモデル「ニュースタンダード」

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A.P.Cのクラッシックとされているユニセックスモデル。このモデルはテーパードがかかったA.P.Cのユニセックスモデルの中では一番ゆとりがあるモデルで、プチニュースタンダードと比べると同じ30inchで、ももは2cm、裾は3cm太い。生地は綿100%の14.50 oz。

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※モデル名による違いが一見わかりにくいが、「プチ」が付いているモデルはタイト、「ニュー」が付いていると裾に向かって絞られていくテーパードシルエットであることをおさえるとわかりやすい。

A.P.C.代表モデル「ニューキュア」

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このモデルはメンズ専用のタイトジーンズという位置付けのモデル。ユニセックスのスタンダードモデルと比べると、メンズ専用というだけあってサイズに対しての寸法が男性の体形に合わせたつくりになった、裾に向かうごとに絞られるテーパードモデル。生地は綿100%の14.50 oz

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