
New Balance(ニューバランス)の「1906」シリーズは、900番台や500番台の定番とは一味違うシューズだ。粗めメッシュと多層レイヤードを軸にした近未来的なアッパーがY2Kの気分に合致し、2022年の「1906R」復活以降、人気を獲得している。さらに2024年は、ローファー様式のアッパーと1906のソールを組み合わせた「1906L」が登場。キレイめ志向の装いにも見事に接続し、スニーカーの枠を越えて支持を広げている。今回は1906の特徴と人気化の背景を整理し、着こなし事例も併せて紹介!
スポンサーリンク
ニューバランス「1906」誕生の背景と特徴2009年に生まれ、2022年に復活した近未来的デザインのランニングシューズ
「1906」は、ニューバランスのブランド創業年をモデル名に冠した、2000年代を象徴するハイパフォーマンスランニングシューズ。2009年に登場し、その後いったん生産終了したが、2022年にアッパー意匠を踏襲しつつソールを現行仕様へ再構築した「1906R」として復活した。「1906」シリーズからは、2025年10月現在、「1906R」にモディファイを加えた「1906A」「1906N」「1906L」などが販売中。詳細は派生モデル章で整理する。
「1906」の特徴の1つは目が粗めのメッシュをアッパー全体にあしらった素材使い。ランニングスタイルのシューズデザインをよりスポーティーに見せており、通気性も抜群だ。また、デザインで目を引くのが、この複雑に組み合わされたアッパーのレイヤリングデザイン。都会の高速道路を思わせるような、複層パーツの構成が近未来的な雰囲気を醸し出している。そして、ソールには「2002R」と同様のテクノロジーを使用。「2002R」がファッションシーンで人気を集めている要因の一つである“N-ERGY(エナジー)”と“ABZORB(アブゾーブ)”を採用しており、高い技術力を感じさせるハイテク感のあるデザインに。このソールユニットにより、まるで雲の上を歩いているかのような履き心地を実現している。
ニューバランス「1906」がイマ人気な理由は?
ニューバランス「1906」がイマ人気な理由1Y2Kの気分にマッチしたフューチャリスティックなアッパーデザイン
ニューバランスといえば、ブランドを代表する900番台や、2020年に復刻した「2002R」など、レトロなムード漂うハイテクスニーカーが人気モデル。そんな中で一風変わった「1906」が支持を集めている理由は、メタリックパーツを使用したフューチャリスティックでY2Kトレンドの気分にマッチしたアッパーデザインにあるだろう。実際に街ゆく人や海外のストリートスナップを見ていると、アシックス「ゲルカヤノ 14」など、同様のパーツが組み込まれたスニーカーを履いている人を多く見かける。
ニューバランス「1906」がイマ人気な理由2THIS IS NEVER THATに始まる人気ブランドとの協業で沸騰した「1906」熱
「1906」が現在のファッションシーンでここまで支持されるようになった大きな要因として、様々なブランドとのコラボレーションが挙げられる。韓国の人気ストリートブランドである「THIS IS NEVER THAT」は、2022年8月に「1906」が復刻された直後にコラボレーションを発表した。このコラボモデルはスニーカーファンの間で話題を呼び瞬く間に完売。これを皮切りに、2023年5月にはニューバランスのクリエイティブディレクターを務めるテディ・サンティスのブランド「Aime Leon Dore」、10月には「Auralee」や「Comme des Garçons」とコラボするなど、様々なブランドとのコラボレーションで次々と「1906」が採用され、多くの人から認知、支持されることとなった。その他にも「CAYL」や「アクション・ブロンソン」、「The Basement」「JUNYA WATANABE MAN」などとのコラボモデルを発売している。
ニューバランス「1906」がイマ人気な理由3大きな話題となったスノーファー「1906L」がローファーブームと合致
2024年には、JUNYA WATANABE MANとのコラボによって誕生した異色のニューモデル「1906L」が登場。こちらはローファーとスニーカーを融合させた革新的モデルで、クラシックな革靴のアッパーと1906のソールを組み合わせている。2024年秋冬パリコレクションのランウェイにて、JUNYA WATANABE MANのクラシックスーツに合わせて初公開された。その直後から”スノーファー(ローファースニーカー)”として話題となり、コラボモデルは即完売。その反響の大きさを受けてインラインモデル化が進み、日本では2024年9月より1906Lが正式発売された。スニーカーシーンのみならずキレイめファッションのトレンドにもフィットするモデルとして注目され、スーツやセットアップに合わせて愛用する人も現れるなど、1906シリーズの新たな可能性を示した。
A model wearing an original creation from the winter 2024 ready to wear mens collections from the house of Junya Watanabe, Paris, France, 19/01/2024
Paris, Menswear, winter 2024, Junya Watanabe, France – 19 Jan 2024
A model wearing an original creation from the winter 2024 ready to wear mens collections from the house of Junya Watanabe, Paris, France, 19/01/2024
Paris, Menswear, winter 2024, Junya Watanabe, France – 19 Jan 2024
派生モデルの違いは?「1906」の後につく、R/D/N/A/Lの違いを把握!
いずれも2000年代系のソール思想である“ACTEVA LITE+N-ERGY+ABZORB SBS+Stability Web”の組み合わせを共有する。大きな違いは、アッパー設計と意匠だ。
バランス重視なら「1906R」
復刻デザインをベースとした標準モデルである。粗めメッシュに合成皮革やTPU補強を多層で重ね、近未来的な見た目と汎用性を両立。型番末尾の“R”は“再構築/復刻”を意味し、現在の1906シリーズのベースとなっている。
存在感で攻めるなら「1906D」
継ぎはぎのようなカットラインや毛羽立ち処理をきかせた通称“プロテクションパック”とも呼ばれる解体風デザインが特徴。陰影が強く、存在感で差をつけたいときに効く。ミニマルな服装のアクセントに適する。
武骨な印象なら「1906N」
アウトドアユースを意識したユーティリティ仕様の派生モデル。海外では「1906U」とも表記されている。基本の1906Rよりアッパーデザインがさらに複雑かつタフになっているのが特徴。リフレクターの追加や厚めのパッド入り履き口などディテールが強化されている。
モダンな雰囲気を底上げするなら「1906A」
1906Aは、Alternativeを意味する2024年に加わった比較的新しいモデルであり、1906Rのソールテクノロジーを踏襲しつつ、軽量性・クッション性の向上を意図した設計とされる。デザインは曲線的でテック系の意匠を強めたデザインに刷新。汎用性を高める工夫が施されている。
キレイめ文脈なら「1906L」
前述のとおりローファー仕様にアレンジされた異色モデルだ。アッパーはタン部分に切れ込みの入ったコインローファー風デザインで、素材には上質なレザーやスエード、メッシュを使用。見た目のドレスシューズ感とは裏腹にスニーカー並みの快適なクッション性と歩行性を兼ね備えている。
続いては、ニューバランスの「1906」シリーズを実際に取り入れたスタイリングを紹介!
2/2GO TO NEXT PAGE

































