プロユースの高機能時計、ベル&ロス(Bell & Ross)の魅力と定番モデルを紹介

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プロユースの高機能時計、ベル&ロス(Bell & Ross)の魅力と定番モデルを紹介

独創的なコレクションで時計業界に革命をもたらすフランスブランド、ベル&ロス(Bell & Ross)。二人の共同経営者による製造方針とデザインセンスで、若手ながら老舗名門を圧倒するモデルを次々に展開する。今回は、時計界に新機軸を生み出すブランド「ベル&ロス」の魅力と定番モデルについて紹介!!

ベル&ロスとは

設立からまだ30年足らずの若く新しい時計ブランド、ベル&ロス。現在一流とされる時計メーカーは、100年を超える長い歴史や創業者の出自が時計職人であることがほとんど。伝統や過去の実績がブランド信仰へと繋がりやすい時計界において、ベル&ロスは製品自体の魅力のみで真っ向勝負し、評価を獲得してきた。時計づくりの基本原則に「視認性」「機能性」「高精度」「防水性」の4つを掲げており、一つひとつのディティールに意味を持たせた機能美溢れるコレクションを展開。過去に前例のないケースデザインの名作「BR」シリーズや、ヴィンテージ感たっぷりのミリタリーウォッチ「WW」シリーズなど魅力的なラインナップで時計業界に新しい風を吹き込む。

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ベル&ロスの歴史

高校時代の親友同士でベル&ロスを創業

1991年創業のフレンチブランド、ベル&ロス。共同創業者のカルロス・ロシロ(Carlos Rosillo)とブルーノ・ベラミッシュ(Bruno Belamich)は高校時代の友人同士だった。ブランド設立前、カルロスはパリの大手投資銀行で働く金融マンとして、ブルーノは家具などを手がける工業デザイナーとしてそれぞれ別の道を歩んでいた二人。1990年に再会すると、時計の話で意気投合。カルロスもブルーノも、時計に対してただならぬ情熱を抱いていた。そして”最高の時計を作る”という信念のもとブランド設立を決意。翌年、二人の名を冠したブランド「ベル&ロス」がフランス・パリのサントノーレ通りに誕生した。「&」のロゴは、二人の才能を結びつける意味とともに、彼らが理想とする”伝統と現代性を融合”させた時計の象徴として掲げられている。

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ミリタリーウォッチの雄「Sinn」との提携で注目を集めたベル&ロス

数ある時計の中でも、ミリタリーウォッチが持つ機能性やテイストに惹かれていたブルーノ。特に憧れを抱いていたのは、数々の最新テクノロジーで時計業界の新たな道を開拓するブランド「ジン(Sinn)」の腕時計だった。実際に警察特殊部隊やレスキュー隊などのプロフェッショナルが正式採用するほどの精度を持つジンの時計製造を学ぶため、ベル&ロスを立ち上げたばかりの二人はドイツへと飛んだ。ジンの創業者であり当時の社長、ヘルムート・ジンはそんな二人の熱意に共感。共同での時計制作を提案し、「Bell&Ross by SINN」を製造した。世界屈指の一流メーカーと、まだ何ひとつとして実績のない新興ブランドが手を組むという異例のコラボレーションモデルである。1991年にジンから発表されたこのモデルによって、ベル&ロスは若手ブランドながら世界のマーケットから注目される存在となったのだ。この2つのブランドの協力関係は、1994年にヘルムート・ジンが経営から退いたあともしばらく続くこととなった。

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シャネルとの資本提携によりスイスメイドのブランドへ

1998年には、ベル&ロスブランド名義で初のオリジナルモデルとなる「ヴィンテージ」を発表。この時期資金繰りに頭を悩ませていたベル&ロスだが、歴史の浅いブランドながら伝統を重んじる時計業界に真っ向から勝負するそのスタイルがシャネルの目に留まる。シャネルとパートナーシップを結んだベル&ロスは、「形は機能に従う」というコンセプトのもと、機能と独自のセンスを融合した製品を次々に展開。2002年にはジンから独立し、時計製造の中心地であるスイスのラ・ショー・ド・フォン近郊に自社工場を設立した。同じフランスブランドとして資本協力を惜しまなかったシャネルとは現在も良好な関係を築いており、ラ・ショー・ド・フォンの時計工場では生産部門を共有している。

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機能美溢れる腕時計で一流ブランドのひとつとなったベル&ロス

2005年には本格的なプロ仕様の航空時計「BR01」と「BR03」を発表。これがブレイクし、ベル&ロスが名実ともに世界に認められるブランドとなった。2007年にはダイバーズモデルの「BR02」が加わり、BRシリーズはベル&ロスの主力を担うコレクションとなる。2011年からは大戦中のミリタリーウォッチをモチーフにした「ヴィンテージWW1」「ヴィンテージWW2」の新シリーズを発表し、ラインナップを強化。現在ではクロノグラフやトゥールビヨンといった、一流メーカーであることを証明するかのような複雑機構を備えたハイエンドモデルも展開するまでに至った。創業者のカルロス・ロシロは現在CEOとして、ブルーノ・ベラミッシュはアーティスティック・デザイナー兼共同経営者としてブランドを牽引。先祖代々伝わる時計師でもない、”時計好き”の同級生たちが設立したメーカーは、わずか20数年で老舗メーカーに肩を並べるトップブランドへと成長を遂げたのだ。

 

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ベル&ロス時計の主力「BR」コレクション

ベル&ロスの象徴的存在、スクエアタイプのBRシリーズ

初代BRシリーズとして2005年に登場したBR01とBR03は世界に衝撃を与えた。飛行機のコックピットの計器をそのまま腕時計のデザインとして採用するという発想は間違いなくこれまでの歴史で生まれなかったもの。この独創デザインとBR01の巨大な46mmケースは絶大なインパクトを誇り、軍関係者やミリタリーファンだけでなくファッション業界も魅了した。当時あのラルフ・ローレンがBR01に一目惚れし、自社の広告ビジュアルに大々的に取り入れたほどである。

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スクエア型BRは一躍ベル&ロスの”顔”となり、現在でもラインナップの約半数を占めている。BR01の商品展開も多岐にわたり、誕生から10周年を記念して制作された「BR01 10TH ANNIVERSARY」や1940年代の軍用航空時計をモチーフにした「BR01-92 HERITAGE」、複雑機構を搭載した「BR01 TOURBILLON」など幅広いバリエーションでファンを拡大。素材もステンレススチールのようなオーソドックスなものから、チタンやカーボンファイバー、ゴールドモデルまで展開。どのモデルも基本原則である視認性と機能美は忠実に守られている。

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10周年記念モデルの「BR01 10TH ANNIVERSARY」。世界限定500本のみの生産。

本格ダイバーズ仕様のトノータイプBRシリーズ

ダイバーズモデルとして発表された「BR02」は、トノー型ケースを備えた本格仕様のダイバーズウォッチ。現行モデルでクロノグラフを搭載した「BR02-94」シリーズは、どのモデルも基本性能として500m防水を備える。他ブランドの本格ダイバーズモデルでも300m防水が一般的であるなか、クロノグラフモデルでこの防水性能は脱帽レベルである。そしてクロノグラフ非搭載の標準モデル「BR02-92」の防水性能は1000mというプロユース仕様。見た目だけでなく機能も最高水準を追求するあたりが、ベル&ロス成功の由縁である。

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気品溢れるラウンドタイプBRシリーズ

ヴィンテージラインとして登場したラウンド型のBRシリーズ。現行モデルでは、3針にスモールセコンドとカレンダーを備えた「BR123」とクロノグラフ搭載の「BR126」による2ラインで展開されている。このシリーズでは、従来のミリタリー路線ではなくややスポーティな雰囲気のラウンドケースを採用しつつ、ベル&ロスらしいデザインの時分針やインデックスで独自の魅力を発揮。BR01と同じく様々な素材やカラーで展開されており、ブラックカーボンやシルバー、ヘリテージモデルなどそれぞれ異なる存在感を放っている。

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特に渾身の一本と称されるのが新作の「BR123(126) AERONAVALE」だ。100年以上の歴史を持つフランス海軍航空隊AERONAVALE(アエロナバル)。その上級パイロットたちがセレモニーで着用する礼装からインスピレーションを得て制作されたこのモデルは、気品溢れる”青”と”金”を大々的に取り入れた色彩が魅力。現代的な時計に見られる青文字盤を採用しながら、クラシックで古風な雰囲気を表現できているのは深みのある色調を選択しているため。色の選び方ひとつ取っても創業者ブルーノ・ベラミッシュのカリスマ的デザインセンスが窺える。合わせるレザーストラップやアリゲーターストラップにも同様の深いネイビーブルーを採用。高性能ながら、それに似つかわしくない繊細な仕上がりが秀逸な一本である。

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個性溢れるデザインが魅力のWWシリーズ

「BR123」「BR126」と同じくヴィンテージコレクションとして展開するWWシリーズ。現時点で20モデルがラインナップに並ぶベル&ロス主力の一角だ。45mm径の大型ケースは、1920年代の懐中時計から着想を得ている。さらに第二次世界大戦中の軍用時計もモチーフとしており、クラシックな雰囲気と男らしい力強さが見事に融合されている。「WW1-90 グランドデイト&リザーブドゥマルシェ」スモールセコンドのようなインダイヤルにパワーリザーブインジケーターを備えたモデル。

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WW1-90 グランドデイト&リザーブドゥマルシェ(WW1-90 GRANDE DATE & RESERVE DE MARCHE)

さらに「WW2 レギュレーターヘリテージ」では爆撃機の乗組員が使用したタイマーをデザインのベースにするなど、個性的な面々がこのシリーズには揃えられている。

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WW2 レギュレーターヘリテージ(VINTAGE WW2 REGULATEUR HERITAGE)

プロフェショナルからの支持されるベル&ロス

4つの基本原則のもと、機能美に秀でた腕時計を作ることを目標に設立されたベル&ロス。そのプロジェクトチームには、航空機や宇宙船に搭載する機器の設計者や専門家たちが顔を並べる。ユーザーの期待に完璧に応えるためにノウハウをともに生かしながら制作した数々のモデルは、エリート部隊の必需品となっている。現在では宇宙飛行士、戦闘機パイロット、憲兵隊員、警察特殊部隊隊員、潜水艦乗組員、ダイバー、地雷除去隊員など多種多様なジャンルのプロフェッショナルに支持されているのだ。

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ベル&ロスの定番モデルを紹介

ベル&ロス「BR01-92 スティール(STEEL)」

代表作BR01の最もスタンダードなステンレススチールケースモデル。コックピットをモチーフにした独創的なデザインで誕生以来根強い人気を集めている。ケースは見た目だけでなく堅牢性と耐久性に優れ、防水性能の100mを備える。視認性、機能性、高精度、防水性というベル&ロスの信念を全て満たしてあまりある出来栄え。

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ベル&ロス「BR01-92 ヘリテージ(HERITAGE)」

1940年代の軍用時計にインスピレーションを受けてデザインされたBR01のヘリテージモデル。歴史へのオマージュを感じさせる、焼けた色調のサンドカラーインデックスがヴィンテージな風合いを演出。同系色でプリントを施したベルトもミリタリーの雰囲気抜群である。

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ベル&ロス「BR123 オリジナルカーボン(BR123 ORIGINAL CARBON)」

マットブラックコーティングを施したステンレススチールケースが男心をくすぐる一本。スポーティなディティールのラウンドケースを採用しており、幅広いシーンで活躍が期待できる。ロゴの配置や、「12」「3」「9」のインデックスフォント、小ぶりのスモールセコンドや時分針のデザインなど、ベル&ロスならではの意匠で存在感を発揮する。

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ベル&ロス「BR126 アエロナバル(BR126 AERONAVALE)」

ミリタリークロノグラフでありながら圧倒的なエレガントさを放つアエロナバル。サンレイ仕上げのブルー文字盤とゴールドカラーのインデックスや針は、フランス海軍航空隊の上級士官の正装に宿る高貴な色使いを表現。ブルーの陽極酸化処理アルミニウムリングで覆われた固定式ベゼルもこのモデルならでは。エクリュカラーのステッチを効かせたブルーカーフのストラップも相性抜群。至高の雰囲気を備える最良の”オフィサーウォッチ”と言えるだろう。

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