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Tシャツ選びで参考にしたい視点③「ネックタイプによる印象を知る」
Tシャツの印象をキメる大切なディテールのひとつがネックデザイン。クルーネック、Vネック、Uネック、ボートネック、ヘンリーネックなどの”ネック形状“に加え”リブの太さ“にも注目して選ぶとより高精度なTシャツ選びができる。まずはポピュラーなネック形状をピックアップして紹介。
ポピュラーなTシャツのネック形状「クルーネック」
クルーネックはTシャツデザインのベーシックでありもっとも品揃えが多い王道的な存在だ。キレイめ、カジュアル、ストリートなど、幅広いスタイルにフィット。丸首型のネックラインが特徴で、クルーは船の乗組員を意味する。
クルーネックにも複数バリエーションが存在する!
クルーネックのカテゴリーだけでも、縫製仕様の種類が複数存在する。まず大きな違いは、襟パーツの付け方。オーソドックスな切り替えタイプと、襟パーツでボディを挟み込んで縫い付けるバインダーネックタイプの2パターンに分けられる。バインダーネックは、ミリタリー系のTシャツなど、高い堅牢性を求められるTシャツに採用される場合が多く、切り替えのオーソドックスな仕様と比べて耐久性が高いものが多い。ただ、耐久性が上がる分、首周りの伸縮性が少なくなり、縫製の都合でネック形状が広め設計しないといけないなどでデザインが限定されるというデメリットも。首が詰まり気味のTシャツよりも、開放感のあるネックラインがお好みの方なら、バインダーネック仕様のTシャツは有力な選択肢になるだろう。
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ボディの生地と襟パーツの生地にも注目したい。一般的にはそれぞれ異なる生地が採用される場合が多く、襟パーツには伸縮性の高い“フライス”や“スパンテレコ”という編み組織の生地が使用される。
ボディ生地に十分な伸縮性がある場合は、襟パーツも同じ生地が採用される場合も。生地が統一されているため、洗練された印象に仕上がる反面、洗濯機でラフに洗濯すると首がヨレヨレになってしまうなど、それぞれメリット、デメリットがあるため、十分理解してから自分のニーズに合うTシャツを選びたい。
ポピュラーなTシャツのネック形状「Vネック」
色気を演出しやすいVネック。カジュアル寄りになるプリントや柄の入ったTシャツだったとしてもVネックディテールを加えることでほんのり大人らしい雰囲気に。ジャケットとも好相性で、クルーネック全盛期前のピッティではテーラードジャケットのインナーにVネックTシャツを合わせる洒落者の姿も散見された。ネックラインが深すぎるとキザな印象を与える恐れがあるため、バランスをみながら適切な深さのVネックのTシャツを探してみてほしい。
ポピュラーなTシャツのネック形状「Uネック」
フェミニン(中性的)な印象が加わるのがUネックのTシャツ。文字通り、アルファベットのUを描いたような深いネックラインが特徴だ。肩肘はらないリラックス感のある装いを表現するのにもってこい。
ポピュラーなTシャツのネック形状「ボートネック」
バスクシャツの定番ディテールでもあるボートネックを採用したTシャツは、フレンチカジュアル・マリンテイストな印象を与えたい場合に重宝する。男の武骨さというよりも、どこか優しげでソフトな印象を与えやすい。
ポピュラーなTシャツのネック形状「ヘンリーネック」
首元にシャツのような合わせとボタンのディテールを配したヘンリーネック。シャツとTシャツの中間的なイメージを思い浮かべる方も多いかもしれないが、洗いをかけて色落ちさせていたり、生地とボタン色にコントラストがついていたりと..かなりカジュアルなタイプが多いためご注意を。理由はもともとがスポーツウェアのため。イギリスのボート競技であるヘンリーレガッタの選手が着ていたユニフォームのディテールが起源と言われている。探せば、キレイめに仕上げられたモデルも展開があるため、自分のニーズに合うデザインを見極めて戦略的にチョイスしたい。
Tシャツのリブ幅によっても与える印象は異なる!
ネックラインに加えて、ネック部分のリブの幅にも注目したい。リブの幅が太いほどカジュアル・スポーティーな印象、逆にリブが細いほどキレイめに。細さがかなり進むとフェミニンな印象につながる。同じクルーネックでもこのリブの幅によってかなりテイストが変化するため、見落とさないようにチェックしたい。
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