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Tシャツ選びで参考にしたい視点②「素材がTシャツの8割を決める!?」
シンプルなパーツで構成されるTシャツだからこそ、素材にこだわりを。ガシガシ着るなら厚みがあって目が詰まった生地、上品にみせるなら繊維が細く滑らかな光沢感のある生地を選ぶなど、着こなしのテイストに合わせて賢く選択したい。
自分史上最高のTシャツ生地の良し悪しを判断する3大要素はコレ!
要素①「素材」
メンズのTシャツで良く使用されているのは、下記の素材だ。それぞれに特徴があるため、簡単におさえておきたいポイントを紹介。オーセンティックなコットン100%などの純粋な組成はもちろん、それぞれの素材をミックス(混紡)することで、その素材が備えているメリットを両得したり、デメリットを打ち消したりするなど様々な生地が展開されているため、ぜひ参考にしてみて欲しい。
・コットン
Tシャツの中で最もオーソドックスな生地。吸湿性に優れた柔らかい触り心地が大きな特徴だ。産地やメーカーによって品質の差は大きく、シーアイランドコットンやスーピマコットン、スビンプラチナムコットンなど、素材自体にブランド名があるものは上質で滑らかな質感な分、高価格なものが多い。
・ポリエステル
一般的に安価で手に入る素材のため、安い商品に多く使われているイメージが強い。しかし、昨今では天然素材では実現するのが難しい速乾性や消臭性、堅牢性などの機能性を持たせるためにあえてポリエステルを採用するメゾンブランドも多く存在する。多機能を備えたソロテックス®もポリエステルだ。
・ポリウレタン
生地に伸縮性を持たせるために使用される場合が多いゴム素材。柔らかい風合いに仕上がり、フィットしたサイズ感でもストレスフリーな着心地を実現できるため、タイトシルエットのTシャツやスポーツ系のアクティブなTシャツに多く使われている。伸ばしてもキックバックが良く、型崩れしにくいのも利点のひとつだ。デメリットは加水分解による経年変化があげられるが、十数年も使用した場合の話が多いため、数年間の着用であればそこまで問題視する必要はないだろう。
・シルク
生地に繊細で艶やかな光沢が生まれ、わかりやすく高級感を演出してくれる。光を柔らかく反射して生まれる滑らかで美しいドレープは、着こなしに品やクラス感を演出するのに最適だ。高単価ながらケアが難しいため、かなり贅沢な素材というイメージが強い。昨今では、他の素材とシルクを混ぜて使用することで、耐久性をキープしながらほんのり高級感をプラスしたTシャツも展開されている。
・ウール
ここ数年で使われる頻度が増えたウール。天然繊維ながら、吸放湿性に優れているという利点から、スポーツウェアのインナー素材としても注目を集めはじめている。スーツやジャケットなどに使用されるように、ウールTシャツはどこかクラシックで上品な雰囲気を備えたモデルも多い。
・リネン
約8000年も前から使用されている人類最古の繊維「リネン」は、夏の定番素材。強度に優れており、一度収穫すると5年から7年はその場で収穫できない貴重な高級素材として知られている。独特のドライタッチが生まれて清涼感のある着心地を味わえるのが特徴だ。Tシャツ生地にすると独特の杢っぽさが生まれるため、他とは一味違う質感を楽しめる。
要素②「糸の太さ」
番手と言われる糸の太さにも注目したい。基本的に生地は糸を編んで作られるため、糸の太さは生地の質感に大きく影響してくる。注目したいのは番手と撚り。番手は数字で表示されており、高い方が細く、繊細な印象を与える。撚りは糸をねじるようなイメージ。糸の撚りが強いほどドライタッチで、弱いとふわっとソフトな触り心地に。複数本を撚って一本にする場合もあり、その際は2本撚り、3本撚りなどと呼ばれる。
要素③「編み方」
生地の編み組織の違いもわかりやすく印象が変わる要素のひとつ。上で紹介した素材・糸をどのように編み上げるかによって、生地の名称も変わってくる。Tシャツでオーソドックスなのは、天竺編みと呼ばれる編み方。シンプルな平編み素材のため、あらゆるテイストのTシャツに使用されている。
下の生地は、高級感のある滑らかな編み地として有名なスムース編みの生地。天竺編みと比べて凹凸の少ないしっとりとした表情のため、ドレッシーな品を追求したTシャツに採用されることが多い。
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