通年アイテムであるテーラードジャケットも、冬は冬なりの素材選びをして季節に合った着こなしをするべき。今回は冬のテーラードジャケット選びで気にしたいポイントと、実際の着こなし事例をセットで紹介!
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冬のテーラードジャケットの選び方とは?
一般的に最高気温が13度を下回ると厚手のコートやダウンジャケットが必要と言われるが、日本の12月、1月、2月はまさにこの防寒アウターが必要とされる一年の中でも気温が最も低い時期にあたり、いくら冬用といえどもテーラードジャケットのアウター使いは防寒性の面から現実的でない。もちろん着膨れ上等と厚手のセーターやタートルネック、カーディガンを着込むことでそれなりの防寒性は担保され、インナーダウンや防寒小物、ヒートテックなどサーマルアンダーウェアを取り入れることで冬の寒さをやり過ごすことも可能だが、実際スタイリングのアウトシェルとしてテーラードジャケットを着るよりも、冬用のテーラードジャケットにコートやダウンジャケットなど防寒アウターを重ね着した方が寒々しく見えることもなく冬らしい着こなしを楽しめる。コチラではそんな防寒対策のメソッドを踏まえた上で、冬のテーラードジャケットの選び方のポイントを3つご紹介!
冬のテーラードジャケットの選び方①「防寒アウターとの合わせにも無理がなく量感的にもバランスの良いフランネルやツイード、コーデュロイなど冬向きの素材をチョイス」
アウター使いするにせよ、防寒アウターをプラスするにせよ、テーラードジャケットは肉厚なフランネルやツイード、コーデュロイなど冬向きの生地のモノをチョイスすることが基本の基。防寒性に優れたアウターを羽織るからとテーラードジャケット選びをおざなりに薄手のウール、コットン、ポリエステル、リネン、シアサッカー、シャンブレーなど冬向きでないモノを合わせてしまうと、季節を意識したアイテムの統一感が損なわれ量感のバランスも悪く、何よりスタイリングそのものが野暮ったく無粋に見えてしまうだろう。大人の着こなしは「機を見るに敏」。敏感に季節の移り変わりに対応したアイテム選び、“季を見るに敏”が重要だ。
冬のテーラードジャケットの選び方②「ブラック、チャコールグレー、ネイビーやダークブラウンなど他の冬アイテムと馴染みの良いダークトーンを主力とする」
冬のテーラードジャケットは他の冬アイテムと馴染みやすいブラック、チャコールグレー、ネイビーやダークブラウンなどダークトーンを主力とするのが正解。生地に表情の乏しい無地タイプではソリッドになってしまうが、フランネル、サキソニー、ツイード、ヘリンボーン、コーデュロイなどテクスチャー感の豊かな冬用生地をチョイスすれば、ダークトーンでも他の季節では表現し難い冬ならではの暖かみや深みのある着こなしを楽しめる。
冬のテーラードジャケットの選び方③「クラシックなオーバーコートを羽織ってもすっきり収まりセーターやカーディガンをインしても着膨れしないサイズ感を意識する」
ワイドパンツと共にイットアイテムの筆頭としてもてはやされているオーバーサイズのアウターだけでなく、クラシックなオーバーコートを羽織っても無理なくすっきりと収まり、ウールのセーターやカーディガンをインしても着膨れしないサイズ感を意識することも重要だ。そもそも“テーラードジャケットは肩で着る”というように、肩パッドのある・なしにかかわらず自分の肩がジャケットのショルダー内にしっかり収まるジャストサイズが良しとされ、ダウンジャケットやMA-1のように抜き襟でルーズに着こなすなど以ての外。アウターを無理なく羽織れ、インナーによっても着膨れしないサイス感こそ冬のテーラードジャケット選びの必要十分条件と言っても過言ではない。
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